都城市は前田町の
リンガーハットと旧NTTの通りの間に
「大王」(ターワン)
という中華料理屋があります。
昔ながらの古ぼけた(失礼)感じが、レトロな雰囲気をを醸し出しています。
ラーメンはもちろんのこと
天津丼や中華丼、炒飯のゴハンもの
エビチリや麻婆豆腐などの一品料理などメニューが充実しております。
でもこのお店の一番の特徴は・・・
「とても無愛想な主人」
です。
ガラガラっと扉を開けてお客さんが入ってきても
チラッと一瞥するだけで「いらっしゃいませ」など言いません。
そして席に着くと何も言わず
お冷とおしぼりを持ってくる・・・・というより置いていきます。
注文をしても「ハイ」とも「かしこまりました」とも
ましてや「ご注文を繰り返します!」などと気の利いたことを言うわけもなく
黙って料理を作り始めます。
でも薄汚い(失礼)厨房(というか台所みたいな感じ)で
手際よくチャッチャと野菜を切ったり炒めたりと
調理をしているところを見ていると、さすがはこの道ウン十年のプロ。
というより職人さんの雰囲気です。
そして出来上がった料理をこれまた何も言わずテーブルに置いていきます。
ちなみに今日、僕が頼んだのはエビ炒飯と野菜スープ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/62/0a40eded0f531885f64d16695cd0f8bd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/45/bb3044a716c777b66befdebe007942f6.jpg)
炒飯はシンプルな味付け。でも家庭では決して出せないパラパラ感が最高!
思わず「うまい」と言ってしまいます。
スープもあっさり鶏がらスープ(だったと思う・・・)で具だくさん。
白菜、筍、ねぎ、そして夏らしくスライスしたキュウリ。
どれも程よく火が通っていて野菜それぞれのシャキシャキ感が残っています。
愛想の悪さなど帳消しにしてしまううまさに満足して、おあいそ。
お金を払って出て行くときだけ
「どーも」
と一声をかけてくれます。
一見、愛想がよさそうで
実は通り一遍のオートマチックなサービスには
時折、空虚さを感じることもあります。
そんなことなら
たとえ愛想が悪くても
「うまかった」
と満足できるこんなお店のほうがまた来たい、と思ってしまいます。