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国歌演奏の廃止議論など言語道断

2005年11月23日 10時46分09秒 | 時事放談: 海外編
INDECは、世界の知識人と伍して戦えるパワー・エリートを育てることを理念と掲げる英語塾です。その一歩として、礼儀と常識については人一倍うるさく指導しております。

当然、その中には次のような外国に対する伝統的な付き合い方も含みます。

他国の自主独立を敬う気持ちがあってこそ、自国の自主独立を敬ってもらえるもの。ゆえに、どの国の国旗・国歌であろうが、それを尊敬する気持ちがなければならない。

ところが、そうした伝統を壊そうとしている人たちがいます。

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国歌演奏の廃止を考慮=FIFA会長

2005年11月22日(火) 22時30分 時事通信

 【ロンドン22日時事】国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長が、国際試合の開始前に行っている国歌演奏の廃止を考慮していることが22日、分かった。スイス誌のインタビューに答えた。

 スイス出身の同会長は、16日にイスタンブールで行われたワールドカップ(W杯)予選の欧州プレーオフ、トルコ-スイス戦でスイス国歌を妨げる会場の雰囲気に衝撃を受けたという。この試合では終了後に選手同士による乱闘騒ぎで負傷者が出る不祥事があったが、第1戦でトルコ国歌演奏中にスイスサポーターからブーイングがあったことも伏線になっていた。

 同会長はまた、プレーオフのような重要な試合の中立国での開催も示唆した。

 FIFAの広報担当はブラッター会長の発言はあくまで私見とし、公式に討議される予定は決まっていないとしている。 

[ 11月23日 0時0分 更新 ]

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最初に断っておきますが、ゴウ先生は、サッカー・ファンではありません。それゆえ、どうしてサッカーの試合にあれほど興奮する人がいるのかまったく理解できない人間です。その上で申し上げます。

サッカーの国際試合で一番高く評価していたのは、試合前に国旗掲揚・国歌斉唱がきちんと行われることでした。それが行われなくなったら、サッカーの国際試合を行う意味はないとさえ思っております。ゆえに、昨年でしたか、中国人の日本チームに対する無礼な態度には本当に憤りを感じたものでした。

敵対する国であろうが、相手国の国旗・国歌を尊敬するという前提があって初めて、正々堂々と戦えるもの。さもなければ、イギリスの哲学者ホッブスが説いたような「自然状態」になってしまいます。すなわち、スポーツの試合が生きるか死ぬかのルール無用の争いに堕落してしまうことになりかねないのです。

さらに、FIFAの会長が国際問題に直接立ち入ることは出来ないとしても、国旗掲揚・国歌斉唱に問題があるから、それをやめることを考慮していると発言してもよいものでしょうか。たとえ、個人的な意見だとしても。

しかも自国の国歌演奏時に他国のファンがきちんと対応しなかったというのが直接の理由だというではありませんか。情けなくなります。私憤から、このよき伝統を闇に葬ることもありうると述べることは、決して褒められたものではありません。

発言力のある人なのですから、平和に相手国の国旗・国歌を敬おうと粘り強く声をかけ続けるべきではないのでしょうか。

サッカーを通じて国際平和を実現しろと難しいことを言っているわけではありません。世界のサッカー・ファンに最低のマナーを守れと会長自ら教えまわれと言っているのです。それでこそ、FIFAの会長でしょう。

ともかく、極端なことを言えば、相手チームに尊敬をもてない試合であるならば、最初からやる必要がありません。サッカーの国際試合そのものをやめてしまえばよいのです。

ブラッター会長には、慎重な態度を求めたいものです。

それとも、ゴウ先生が古過ぎるのでしょうか。
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