女性はいったんニコチン依存症になると、タバコと縁を切りにくいとよくいわれます。それにはどうやら科学的根拠があるようです。
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【女性必読】禁煙成功の可能性が高いのは生理前約2週間との調査結果
さえきそうすけ
IRORIO 2015年01月13日 11時45分
「今年こそ禁煙したい!」と願っている女性はもちろん、彼女や奥さん、女友達が禁煙を目指しているという方も必読。女性は禁煙するなら生理前が断然お勧めだそうだ。
というのも、カナダ・モントリオール大学のAdrianna Mendrek女史らが行った調査で、女性の月経周期はニコチン渇望に大きく影響することがわかった。
排卵後はニコチン離脱症状を乗り越えやすい
同女史らは1日に15本以上たばこを吸う女性19名と、男性15名に禁煙に挑戦してもらった。被験者に対し脳のMRI検査を実施して、「タバコを吸いたい」という衝動について調査。女性には卵胞期の初期及び排卵後の2度、MRIによる検査を行い、併せてホルモンの値を測定した。
その結果、女性の場合排卵し、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが高い時期の方が、ニコチン離脱症状を乗り切ることが容易であると判明。
一方「月経後の卵胞期には、タバコを吸いたい!という衝動が強くなる」と同女史。これは女性ホルモンの量が減ると離脱症状が深刻化し、渇望に関係する神経回路が活性化するためとみられる。
排卵前後で脳の活性化パターンが変化
そもそも同調査は、ニコチン離脱症状における男女差を調べるのが目的だったが、神経回路自体には男女で大きな違いは見られなかった。
しかし女性の場合、月経周期により脳の活性化パターンが変化し、 卵胞期には前頭葉、側頭葉、頭頂葉皮質が活性化する一方、排卵後はそれが海馬に絞られるのが特徴的だったとか。
今回の調査結果を踏まえ、同女史らは「女性が禁煙を試みる場合、月経周期を考慮すべき」と述べている。
・出典元:Sex Differences and Menstrual Cycle Phase-Dependent Modulation of Craving for Cigarette: An fMRI Pil - Psychiatry Journal
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というわけで、生理後に離煙しようとしても、成功率が下がるわけです。ゆえに、離煙するときには、タイミングを考えないといけません。
ちょっと大変ですが、タバコという厄介なものと縁を切るためですから、女性スモーカーにはがんばってほしいものです。妊娠したら、タバコは赤ちゃんに有害なものなのですから。
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