INDECでの英語指導は、音読に始まり音読に終わります。文字情報と音声情報の切り替えをスムーズにやれるようになれば、語学力というものは飛躍的に上がるからです。それゆえINDEC会員には毎日5分でよいから音読をするようにと強力に薦めています。
と同時に力がある会員諸君には、ディクテーション(聞き取り書き)も薦めております。英語の音を何度も聴きながら、それを文字に起こす勉強法です。昔は、いまのように豊富な学習教材がありませんでしたから、みんな英語をディクテーションすることで実力をつけたものでした。
とはいえ、この方法は決して古臭いものではありません。考えてもみてください。皆さんがたとえばビジネス・スクール留学をしたとしましょう。クラスに出席して何をしますか?ノートを取るはずです。もちろん議論中心のクラスならば、ノートを取ってばかりではいけませんが、それでも教授やクラスメートの発言をノートに取ることがあるはずです。つまり、留学をすれば、ディクテーションをやらねばならないということなのです。
だとすれば、未来を見こしていまからディクテーションを始めることは、得になることこそあれ、何の損にもなりません。むしろ英語の実力を飛躍的に向上させるキッカケとなりえる行動なのです。
もちろん最初は答が分かっているものがよいでしょう。ですから、スクリプトが用意されている映画やTVドラマ、それに演説やインタビューを使うのが賢明です。しかし、少し実力がついてきたならば、模範解答がないものに挑戦してみるべきです。英語の面白さと難しさを痛感でき、更なる高みへと上る契機となるはずです。
そこで今回ゴウ先生がTOEIC860点以上もしくはTOEFL240点以上の人にディクテーション用にお勧めするのが、9月17日から全国公開される映画『シンデレラマン』について語る公式ホームページに今日からアップロードされているレネー・ゼルウィガーのインタビューです。日本語字幕はついていますが、英語字幕はついていません。(ホームページに入ったら、右下の「ラッセル・クロウ、レネー・ゼルウィガーのインタビュー映像をUPしました」という箇所をクリックしてください。)
(この映画、すばらしい作品です。正直、ゴウ先生、泣かされました。近々書く予定の『シンデレラマン』評をお楽しみにしてください。)
ハイレベルだとあきらめないでください。レネーは抑揚を大きく使いながらゆっくりと正確に発音するのが特長ですから、あまりディクテーションに慣れていない方でも、少しずつ書き取っていけば、相当正確に写せるはずです。ぜひやってみていただきたいと思います。毎日少しずつでもこうしたディクテーションを続けていけば、必ず英語力は伸びるものです。信じて続けてください。
(くれぐれもオージー・イングリッシュのラッセル・クロウのインタビューでディクテーションしようとしないでくださいね。自信喪失するのがオチです。TOEFL270点以上の方に挑戦は限定させてもらいます。)
そこで、今週の気になる英語表現も、このレネーのインタビューから選ぶことにしました。レネーは、この映画で主人公ジム・ブラドック(ラッセル・クロウ)の妻メイ役をしています。子供が3人いる設定です。
ゴウ先生が注目したのは、インタビューの中で「ジムの人生におけるメイの存在」という箇所です。
この箇所を全部ディクテーションしてみると、次のようになります。
She is what motivates him. She is his purpose, so to speak. She is his support system. And at the same time he doesn’t wanna fail her. She and his family, of course, the children, inspired him to try to, want to be a champion. And they keep him hanging on.
生きた英語ですから、間に”You know”だとか “ummm”だとか、間投詞が入りますが、それはすべて省きました。あまりこの手のものを入れるのは、上品ではありませんから、安易に真似しないでください。
どうですか?意味が取れますか?大体の訳はサイトに入れば分かりますから、ここでは割愛させていただきます。太字の箇所は重要なフレーズなので、辞書を引いて確認してもらえれば力がつくはずです。
注目してもらいたいのは、最後の文です。
They keep him hanging on.
熟語として覚えて欲しいのは、このhang onという動詞+副詞の王道熟語表現であります。hangが何かにしがみつくことをあらわし、onがその状態をべったりくっついてずっと続ける意味を持たせていますから、「踏ん張る」「がんばる」という日本語にぴったりなのです。だれかあきらめかけた人を見たら、”Hang on!”と励ましてあげましょう。続けきることが成功そのものですから。
そして2番目に注目してもらいたいのは、keepの用法。この場合、他動詞として「keep+目的語+~ing」の定型を守っています。「(目的語)を~させ続ける」という意味です。
ですから、この文を訳すと「メイや子供たちがジムをがんばり続けさせたんですよね」となります。
ディクテーションから見つける生の英語の世界。そんな世界を自由自在に泳ぎきってみたいと思いませんか。今日の一歩から明日が変わり始めますからね。Hang on!
さあ、レネー・ゼルウィガーのインタビューへジャンプ!
と同時に力がある会員諸君には、ディクテーション(聞き取り書き)も薦めております。英語の音を何度も聴きながら、それを文字に起こす勉強法です。昔は、いまのように豊富な学習教材がありませんでしたから、みんな英語をディクテーションすることで実力をつけたものでした。
とはいえ、この方法は決して古臭いものではありません。考えてもみてください。皆さんがたとえばビジネス・スクール留学をしたとしましょう。クラスに出席して何をしますか?ノートを取るはずです。もちろん議論中心のクラスならば、ノートを取ってばかりではいけませんが、それでも教授やクラスメートの発言をノートに取ることがあるはずです。つまり、留学をすれば、ディクテーションをやらねばならないということなのです。
だとすれば、未来を見こしていまからディクテーションを始めることは、得になることこそあれ、何の損にもなりません。むしろ英語の実力を飛躍的に向上させるキッカケとなりえる行動なのです。
もちろん最初は答が分かっているものがよいでしょう。ですから、スクリプトが用意されている映画やTVドラマ、それに演説やインタビューを使うのが賢明です。しかし、少し実力がついてきたならば、模範解答がないものに挑戦してみるべきです。英語の面白さと難しさを痛感でき、更なる高みへと上る契機となるはずです。
そこで今回ゴウ先生がTOEIC860点以上もしくはTOEFL240点以上の人にディクテーション用にお勧めするのが、9月17日から全国公開される映画『シンデレラマン』について語る公式ホームページに今日からアップロードされているレネー・ゼルウィガーのインタビューです。日本語字幕はついていますが、英語字幕はついていません。(ホームページに入ったら、右下の「ラッセル・クロウ、レネー・ゼルウィガーのインタビュー映像をUPしました」という箇所をクリックしてください。)
(この映画、すばらしい作品です。正直、ゴウ先生、泣かされました。近々書く予定の『シンデレラマン』評をお楽しみにしてください。)
ハイレベルだとあきらめないでください。レネーは抑揚を大きく使いながらゆっくりと正確に発音するのが特長ですから、あまりディクテーションに慣れていない方でも、少しずつ書き取っていけば、相当正確に写せるはずです。ぜひやってみていただきたいと思います。毎日少しずつでもこうしたディクテーションを続けていけば、必ず英語力は伸びるものです。信じて続けてください。
(くれぐれもオージー・イングリッシュのラッセル・クロウのインタビューでディクテーションしようとしないでくださいね。自信喪失するのがオチです。TOEFL270点以上の方に挑戦は限定させてもらいます。)
そこで、今週の気になる英語表現も、このレネーのインタビューから選ぶことにしました。レネーは、この映画で主人公ジム・ブラドック(ラッセル・クロウ)の妻メイ役をしています。子供が3人いる設定です。
ゴウ先生が注目したのは、インタビューの中で「ジムの人生におけるメイの存在」という箇所です。
この箇所を全部ディクテーションしてみると、次のようになります。
She is what motivates him. She is his purpose, so to speak. She is his support system. And at the same time he doesn’t wanna fail her. She and his family, of course, the children, inspired him to try to, want to be a champion. And they keep him hanging on.
生きた英語ですから、間に”You know”だとか “ummm”だとか、間投詞が入りますが、それはすべて省きました。あまりこの手のものを入れるのは、上品ではありませんから、安易に真似しないでください。
どうですか?意味が取れますか?大体の訳はサイトに入れば分かりますから、ここでは割愛させていただきます。太字の箇所は重要なフレーズなので、辞書を引いて確認してもらえれば力がつくはずです。
注目してもらいたいのは、最後の文です。
They keep him hanging on.
熟語として覚えて欲しいのは、このhang onという動詞+副詞の王道熟語表現であります。hangが何かにしがみつくことをあらわし、onがその状態をべったりくっついてずっと続ける意味を持たせていますから、「踏ん張る」「がんばる」という日本語にぴったりなのです。だれかあきらめかけた人を見たら、”Hang on!”と励ましてあげましょう。続けきることが成功そのものですから。
そして2番目に注目してもらいたいのは、keepの用法。この場合、他動詞として「keep+目的語+~ing」の定型を守っています。「(目的語)を~させ続ける」という意味です。
ですから、この文を訳すと「メイや子供たちがジムをがんばり続けさせたんですよね」となります。
ディクテーションから見つける生の英語の世界。そんな世界を自由自在に泳ぎきってみたいと思いませんか。今日の一歩から明日が変わり始めますからね。Hang on!
さあ、レネー・ゼルウィガーのインタビューへジャンプ!