立派としかいいようがありません。
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将棋のカロリーナ・ステチェンスカ女流3級(25)=ポーランド出身=が20日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた対局で勝利し、規定により正規の女流棋士の資格を獲得した。外国人が将棋のプロになるのは初めて。
女流名人戦の予選で、貞升南女流初段(30)と対戦した。貞升女流初段が攻め込んで優位に立ったが、ステチェンスカ女流3級が反撃を決めて逆転勝ちした。
16歳の頃、マンガ「NARUTO」の登場人物が将棋を指しているのを見て、興味を持った。インターネットでルールを覚え、ネット対局で腕を磨いて、2013年に来日。15年10月には、仮免許に当たる「女流3級」になった。この日の勝利で「女流名人戦予選の決勝進出」という規定を満たし、正規のプロである「女流2級」への昇級を果たした。
女流棋士制度は1974年に創設された。(村瀬信也)
【将棋】ポーランド出身のカロリーナ・ステチェンスカさんが外国人初の女流プロ棋士に
将棋の女流3級、カロリーナ・ステチェンスカさん(25)=ポーランド出身=が20日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われた第44期女流名人戦の予選準決勝に勝ち、規定を満たし、女流プロ棋士(2級以上)への昇格を決めた。外国人棋士は男女を通じて史上初。
ステチェンスカさんは平成25年に女流棋士を目指して来日。留学生として山梨学院大に通いながら、女流棋士養成機関「研修会」に入会。27年に規定の成績を挙げ、「女流棋士仮資格」に該当する女流3級への昇級を果たした。
女流3級は仮資格のため、正式資格である女流2級に昇級しないと資格は剥奪される。女流2級への昇格は女流3級になって2年以内に、(1)1年間で参加公式戦数と同数の勝ち星(2)2年間で参加公式戦数の4分の3以上の勝ち星(3)昇段級の女流1級に該当−のいずれかを満たすことが条件。
ステチェンスカさんは女流3級となって以降、あと1勝で女流プロ棋士という対局が2回あったが、いずれも敗れていた。女流3級2年目のステチェンスカさんはこの日の勝利で決まった同予選決勝進出が「女流1級に該当」の条件を満たすことになり、昇格が決まった。
ステチェンスカさんは20日、貞升南初段(30)と対戦し、勝利した。
日本将棋連盟の佐藤康光会長は「厳しい道のりでしたが、見事な戦いぶりでした。将棋界初の外国人女流棋士として、これからますますの活躍を期待しています」とコメントした。
将棋のカロリーナ・ステチェンスカ女流3級(25)=ポーランド出身=は20日、東京・将棋会館で指された女流名人戦予選で貞升(さだます)南女流初段(30)に勝ち、予選決勝に進出。規定により女流2級に昇級し、将棋界に外国人初の女流プロ棋士が誕生した。
ステチェンスカ女流2級は母国で呼んだ日本の漫画に、登場人物が将棋を指すシーンが描かれており興味を持った。2013年に来日した。育成機関の研修会で昇級を重ね、15年10月1日付で“仮免許”の女流3級に。正式に女流棋士(女流2級)になるには、2年間のうちに規定の成績を上げる必要があった。この日の対局はゴキゲン中飛車を採用、激戦で形勢も入れ替わったが、最後に慎重に読んで相手玉を詰ませ、勝ち切った。
ステチェンスカ女流2級は甲府市在住、山梨学院大大学院に在学中。終局後、「ずっと不安だったが、今年に入って頑張って勉強し女流棋士になることができた。将棋と出合えてよかった。たくさんの人に助けられた」と喜びを語った。
師匠の片上大輔六段は「対局も頑張ってほしいが、彼女にしかできないことをしてほしい」と期待する。
佐藤康光日本将棋連盟会長は「厳しい道のりでしたが、見事な戦いぶりでした。将棋界初の外国人女流棋士として、これからのますますの活躍を期待しています」とコメントした。【山村英樹】
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ポーランドからやってきて、心細いこともあったでしょうに、外国人初の女流プロ棋士になってしまうのですから、カロリーナ・ステチェンスカ女流2級は、大したもの。AIが勃興したうえに、三浦九段問題で揺れる日本将棋界に、久々の明るいニュースではないでしょうか。
ステチェンスカ女流2級には、さらに強くなってもらって、日本の将棋を世界に広めてもらいたいものです。ハレルヤ!
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