夢と希望と笑いと涙の英語塾

INDECという名の東京高田馬場にある英語塾で繰り広げられる笑いと涙の物語
新入会員募集中!

MRJ、英航空ショーのデモ飛行に成功

2018年07月17日 05時11分58秒 | 時事放談: 海外編

空高く飛んでほしいです。

**********

<英・航空ショー>MRJがデモ飛行 存在感アピールへ

<英・航空ショー>MRJがデモ飛行 存在感アピールへ

英ファンボロ−国際航空ショーでデモ飛行を行うMRJ=三沢耕平撮影

(毎日新聞)

 ◇航空機見本市「ファンボロー国際航空ショー

 【ファンボロー(英南部)三沢耕平】三菱航空機は16日午後(日本時間同日夜)、英南部ファンボローで開幕した航空機見本市「ファンボロー国際航空ショー」で国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)のデモ飛行を実施した。開発の遅れへの懸念を払拭(ふっしょく)し、市場での存在感をアピールしたい考えだ。

 MRJは試験飛行を重ねてきたが、一般の顧客らにデモ飛行を披露したのは初めて初号機の納入を予定する全日本空輸の塗装を施した機体がファンボロー上空を約8分間飛行した。

 MRJは開発の遅れによって航空会社への納入時期をこれまでに5回延期してきた。三菱航空機の親会社の三菱重工業の宮永俊一社長はデモ飛行後、記者団に「安定した素晴らしい飛行機だと実感できた。今日は(MRJの開発が)ホップ、ステップからジャンプになった日だ」と評価。失地回復を急ぐ考えを示した。

 ファンボロー国際航空ショーは世界最大級の見本市。主催者によると、22日までの期間中に世界から1000社以上が参加する見通し。英国のメイ首相は開幕のセレモニーで「英国は欧州連合(EU)を離脱するが、航空産業がビジネスを行う最適の地であり続けることを約束したい」と述べた。

MRJ、初のデモ飛行=開発遅延不安を払拭―英航空ショー

 【ファンボロー(英国)時事】三菱重工業傘下の三菱航空機(愛知県豊山町)は16日、英国の世界的な航空機見本市「ファンボロー国際航空ショー」で、国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)のデモ飛行を行った。世界の航空関係者の集まる場で機体が飛行する姿を示し、開発遅延の不安を払拭(ふっしょく)したい考えだ。

 三菱重工の宮永俊一社長は記者団に対し、「日本の航空産業にとって新たな時代の幕開けだ」と強調した。

 MRJは試験飛行を重ねてきたが、一般の顧客らを前にデモ飛行を行うのはこれが初めて。2017年のパリ国際航空ショーでは実機の展示にとどまったが、今回は1号機を納入予定の全日本空輸の塗装を施した機体で、実際に飛行した。

 MRJは開発の遅れから、航空会社への納入開始時期がこれまでに5度延期された。現在は20年半ばの納入を目指している。

MRJ、16日から英で初の展示飛行も…「2強」覇権争いで埋没の懸念

MRJ、16日から英で初の展示飛行も…「2強」覇権争いで埋没の懸念

 

(産経新聞)

 国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の針路に暗雲が漂っている。航空機メーカー2強の米ボーイングと欧州エアバスが、小型機部門の強化に乗り出したためだ。三菱航空機は、英国で16日始まる世界的な航空見本市でMRJの展示飛行を初披露するが、開発にてこずる間に競争の構図が激変し、今後の受注に苦戦する恐れが強まってきた。

 ボーイングは今月5日、ブラジル航空機大手エンブラエルの民間機部門を傘下に収めると発表した。エアバスは一足早く、カナダ航空機大手ボンバルディアの小型機部門を1日に買収完了しており、これに対抗するのがボーイングの狙いとみられる。

 150席以下の小型機市場では、エンブラエルとボンバルディアが計8割のシェアを握るが、格安航空会社(LCC)の広がりや新興国の経済成長から、市場規模の拡大が見込まれる

 日本航空機開発協会の予測では、ジェット旅客機の運航機数は2017年からの20年間で8割増の約3万9900機に伸び、新規納入の半分以上を169席以下の機種が占める見通し。この需要を取り込むのが三菱航空機のもくろみだ。

 しかし、航空機2強の覇権争いが小型機分野まで飛び火したことで、「MRJが埋没する」(証券アナリスト)懸念が深まった。

 三菱航空機の水谷久和社長は「ボーイングが(MRJの狙う)100席以下の市場に本腰を入れるとは思えない」とみる。親会社の三菱重工業がボーイングの機体製造などを担ってきた経緯から、ボーイングはMRJの顧客サポートを支援する契約を結んでおり、「両社の協力関係は今後も変わらない」(同)という。

 ただ、エアバスの出方によっては、ボーイングが態度を変える可能性も否定できない。航空会社への部品供給をはじめとした顧客サポート体制を、三菱航空機が自前で整えるべきだとの指摘もある。

 設計変更を繰り返したMRJは、初号機納入が20年半ばと当初計画から7年遅れている。これ以上遅れれば、競争環境がさらに厳しくなるのは必至だ。(山沢義徳)

 ■MRJ 三菱重工業子会社の三菱航空機が開発・製造を進める国産初のジェット旅客機。各国から約400機を受注したが、開発ノウハウの不足から設計変更を繰り返し、安全性を認証する型式証明の取得が遅れている。座席数は88と76の2タイプを計画。

英航空ショーに社運賭ける、瀬戸際に追い込まれたMRJ

英航空ショーに社運賭ける、瀬戸際に追い込まれたMRJ

MRJ(アフロ)

(Wedge)

 三菱重工業傘下の三菱航空機で開発・製造が進められている国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の行方が注視されている。これまで「型式証明」の取得の遅れや部品設計の見直しなどで、5回にわたり納入が延期、開発費用は6000億円に膨れあがっている。このお荷物MRJが「離陸」(商業飛行)できるのかどうか危ぶまれてきたが、7月16日から22日まで英国ロンドン近郊で開かれる「ファンボロー航空ショー」で初めてフライトを披露する飛行展示を行う計画だ。

投資家見守る

 世界の航空専門家が見守る中で無事にフライトができれば、これまで失ってきたMRJの信頼回復に向けPRできるが、何らかのトラブルが起きると大きなダメージになる恐れがある。最悪の場合、事業撤退に追い込まれる可能性もあり、長年にわたり支援し続けてきた三菱重工業をはじめ三菱グループにとって開発の命運を左右する大きな賭けともいえるイベントになる。三菱重工業の投資家もMRJが果たして「テークオフ」できるのかどうか不安視しているようで、同社の株価はこのところ4000円前後で推移しており、模様眺めになっている。

 三菱重工業の6月21日に開催された株主総会では、正面に設けられたビデオスクリーンにMRJの飛ぶ姿が大きく映し出され、何とか商業飛行にこぎつけたいという強い期待感が現れていた。宮永俊一社長は「私の責任でMRJのめどをつける」として、今年の春に三菱重工の社長の続投を表明、債務超過に陥っていた三菱航空機に対して1000億円の資本注入を決断した。

 MRJは客席が70〜90席、航続距離3370㌔の小型ジェットで、機体の一部に炭素繊維を使うなどして軽量化に力を入れ、燃費を従来機より20%改善、騒音も50%も小さくするなど最新鋭の技術を駆使している。経済産業省を含め航空業界は、1971年に180機を生産して製造打ち切りとなったターボプロップ型エンジンの旅客機YS-11に次ぐ国産旅客機として開発を応援してきた。

キャンセル発生

 08年に全日空が航空会社の先頭を切ってMRJ25機(うち10機がオプション)の受注を決めた。当初の予定では15年には1号機が納入される予定だったが、20年半ばまでずれこむとしている。09年には米国のトランス・ステーツ・ホールディングスから100機(50機はオプション)、12年には米国の地域航空会社スカイウエストから100機受注、その後追加で100機オプションの注文を獲得、また日本航空から14年に32機を受注した。

 日本航空は子会社のジェイエアにMRJを導入する計画で21年ころから就航させ、現在使っているカナダのボンバルディア製とブラジルのエンブラエル製の機体を順次MRJに切り替えたいとしている。こうした懸命の受注努力により、新型航空機の採算分岐点と言われる受注機数が合計400機をやっと超えるところまでになった。ところが、今年2月に米イースタンから受注していた40機がキャンセルになった。イースタン航空が経営悪化により米スイフト社に事業譲渡したため、この受注はご破算になった。この結果、現在の受注機数は387機になっている。

 今後、重要になるのが米国の2社から受けている合計300機の受注の行方がどうなるかだ。この受注は予備受注のため確定はしておらず、両社ともローカルの航空会社だ。しかも、ブラジルの有力メーカー、エンブラエルとの両にらみの注文を出しているという。仮にこの受注がエンブラエルに持っていかれたりすると、MRJにとって受注生産機数が大幅に減少し将来の採算が見込めなくなり大きな痛手となりかねない。

ボーイング、エアバスと真正面競争

 世界の民間航空機市場は経産省などの予測によると、年率5%で成長する旅客需要の伸びを背景に、今後20年間に3万機、約4兆㌦の市場が期待されている。中でも伸びが大きいのがアジア市場で、LCC(格安航空)の急成長により、150人乗りの中型機の需要が最も多いとみられている。これに伴いMRJが狙っている小型機の需要も増えると見られており、同型機の生産で実績のあるエンブラエル、ボンバルディアなどとの競争が激化するとみられていた。

 ところが7月に入って予想外の展開が起きた。ボーイングがエンブラエルの小型旅客機事業を買収すると発表、エアバスもボンバルディアが開発した小型機事業をエアバスグループに吸収することが明らかになり、エンブラエルとボンバルディアがボーイングとエアバスという世界の2大メーカーの傘下に入ることになった。ボーイングはエンブラエルが開発してきた70〜130席級の旅客機「Eジェット」の新会社に8割を出資するとしており、ボーイングは大型機から中型機までのラインナップを揃えられることになる。

 そうなると「新参者」のMRJはボーイング、エアバスという巨大メーカーと真正面から競争しなければならなくなり、ボーイング、エアバスとの間で受注実績のある世界の航空会社に割って入って注文を取るのは不利にならざるを得ない。

 難しいのはMRJの親会社の三菱重工業がB787などボーイングの旅客機の主翼などの生産を担っていることで、ライバル機の生産を手伝いながらMRJの支援を続けるという複雑な関係になる。三菱重工業は「ボーイングとは関係なくMRJを支援し行く方針に変わりない」としているが、MRJにとって取り巻く環境が難しくなる一方で。その中で16日から始まる「ファンボロー航空ショー」で初飛行を成功させ、将来に向けて光明を見いだすことができるかどうか、関係者は文字通り固唾を飲んで見守っている。

取り巻く環境厳しい

 三菱航空機は16年3月に、愛知県営名古屋空港(同県豊山町)の隣接地に建設した機体の最終組み立て工場を報道陣に公開、工場は高さ約13㍍、延べ約4万4000平方㍍の広さで、MRJ90(長さ約36㍍、幅約29㍍)が同時に12機分入る広さがあり、16年秋にも最初の顧客となる全日本空輸向けに生産を始める予定だと説明していた。この工場が予定通り稼働すれば問題はないが、MRJを取り巻く経営環境はより厳しさが増している。

 日本の航空機産業にとってMRJは期待の大きい存在になっていた。これまで日本の民間航空機産業はボーイング社のいわば下請けとしてB767、B777、B787などの機体の一部を1980年代以降、三菱重工業、川崎重工業、SUBARUなどが請け負ってき。しかし、MRJは国産初のジェット旅客機で、エンジンは外国製だが、日本で設計した飛行機のため、航空業界への技術的な波及効果も大きいとみられていた。MRJが順調に生産されると、日本の航空機産業はB787などの生産と合わせて20年には年間2兆円規模になるとの試算もある。しかし、こうした試算はMRJの商業生産が軌道に乗ればの話で、「離陸」できなければすべて皮算用でしかなくなる。

**********

デモ飛行は無事成功したようで、何よりです。

国産初のジェット機。ゼロ戦を作った三菱航空機が取り組む以上、世界をあっと驚かせるものをと期待していたのですが、残念ながら、これまでは空振りでした。

それでも、日本人としては国産ジェット機が大空を飛翔する姿を見たいもの。三菱飛行機にがんばってもらって、エンブラエルとボンバルディアを上回るMRJを売り出してもらいたいと願います。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 将棋:最年長入段の今泉四段... | トップ | 名古屋の老舗喫茶店にも、完... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

時事放談: 海外編」カテゴリの最新記事