第1セットを0‐6で取られて、それでも勝つ。大したものだと、初めて大坂選手に感心しました。
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世界1位の大坂なおみ、絶体絶命から逆転で初戦突破「タフで、精神的にも厳しい試合だった」
◆テニス 全仏オープン 第3日(28日、パリ・ローランギャロス)
女子シングルス1回戦が行われ、日本勢初の第1シードで挑んだ世界ランク1位の大坂なおみ(21)=日清食品=は、同90位のアンナ・シュミエドロバ(24)=スロバキア=に0―6、7―6、6―1で逆転勝利。4大大会は8大会連続で初戦を突破した。史上初の快挙となる4大大会初優勝からの3大会連続制覇へ、苦しみながら2回戦に進んだ。
大坂は第1セット序盤からショット精度が乱れ、凡ミスを重ねた。強打やサーブが決まればポイントを奪えるが、ストローク戦では相手に主導権を握られた。1ゲームもとれずに落として“ベーグル”を焼かれた。
第2セットも、4―4の第9ゲームでは3本連続で凡ミスを犯してブレイクを許すなど、波に乗りきれず。相手に2度のサービングフォーザマッチ(サーブをキープすれば勝利)を与えながらもしのぎ、タイブレイクを7―4で奪取。全仏では17年大会のケルバー(ドイツ)以来2人目、4大大会でも、18年全米のハレプ(ルーマニア)に続き、史上7例目の屈辱となる第1シードでの初戦敗退のピンチを脱した。
第3セットは1―1の第3ゲームをブレイクに成功。3―1の第5ゲームもブレイクし、世界ランク1位の貫禄を示して熱戦にけりをつけた。
大坂なおみ「とてもタフで、精神的にも厳しい試合だった。(第2セット途中に降雨による中断があり)ああいう形でコートを離れることはなかったので、難しかった。とても緊張したが、勝ててうれしい」
大坂なおみ、土壇場から逆転勝ち「人生で一番緊張」全仏
朝日新聞 2019年5月29日03時13分
テニスの4大大会第2戦、全仏オープン第3日の28日、女子シングルス1回戦で、世界ランキング1位の大坂なおみ(日清食品)は同90位のアンナ・シュミエドロバ(スロバキア)と対戦し、0―6、7―6、6―1で逆転勝ちした。
苦しい展開だった。
立ち上がり、緊張で体が思うように動かない。「人生で一番緊張した試合だった。緊張とストレスがすごくて、足が動いていなかった」。本来のショットを打つ体勢が整わず、自慢の強打が制御できない。「凡ミス」を示すアンフォーストエラーを重ねた。第1セットは1ゲームも奪えず、23分で失った。
第2セットも5―6とリードを奪われ、あと2ポイント連取されれば1回戦敗退という状況に5度も立たされた。だが、気持ちは折れなかった。ポイントを取ると、何度も「カモン!」と叫んで、自らを奮い立たせた。
第3セットは、第1サーブが12本中10本(約83%)と入り、第2セットまで相手に計8回(6回成功)与えたブレークポイントを1度も握らせなかった。
初戦を突破し、控えめに左拳を握った。薄氷の勝利にようやく笑みがこぼれた。「普段なら緊張は試合中になくなっていくが、最後まで残っていた。だから『気持ちとの戦い』だと感じたし、それで最後は勝つことができた」
女子第1シードの1回戦敗退は、全仏では2017年のアンゲリク・ケルバー(ドイツ)しかいない。史上2度目となる屈辱を免れ、精神力が光った勝利だった。(パリ=遠田寛生)
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全米・全豪で勝つのもすごいことですが、0‐6で始めた試合を逆転勝ちするのは、もっとすごいことにおもえます。
こうなれば、全仏も制してほしいもの。この人なら、できる気がしてなりません。
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