ただただ、立派のひと言です。
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囲碁の井山裕太六冠(28)が17日、名人位を奪還し、2度目の七大タイトル独占を果たした。囲碁・将棋を通じて2度の七冠達成は初めて。昨年4月に囲碁界初の七冠となったが、昨秋に名人位を失い、六冠に後退していた。将棋界では羽生善治棋聖(47)が1996年に七冠を達成しているが、同年に独占が崩れてからは成しえていない。
静岡県熱海市の「あたみ石亭」で打たれた第42期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)第5局で、午後6時36分、挑戦者の井山六冠が高尾紳路名人(40)に197手までで黒番中押し勝ち。4勝1敗でシリーズを制した。名人位は通算6期目。
井山六冠は昨年4月、名人、棋聖、本因坊、王座、天元、碁聖に加え十段のタイトルを奪取。初の七冠となったが、同11月、高尾名人に敗れ名人位を失った。
しかしその後、残る六つの全タイトル防衛に成功。名人への挑戦者を決める決定リーグ戦も全勝優勝して挑戦権を獲得した。高尾名人との七番勝負は開幕初戦こそ落としたものの、第2局から4連勝した。
大阪府東大阪市出身。2002年に12歳でプロ入りし、09年に七大タイトル戦史上最年少の20歳4カ月で名人となった。15年の本因坊戦以来、七大タイトル全ての挑戦手合に歴代最長の18回連続出場中。今回の七冠独占で来期の名人戦まで24回連続出場が確定し、日本囲碁界で圧倒的な強さを誇っている。日本棋院関西総本部所属。(大出公二)
〈井山裕太新名人の話〉 (2度目の七冠達成は)自分の実力からすると出来すぎで、信じられない。1度目の時より成長した姿をお見せできたかと思う。持てる力を精いっぱい出し切れた七番勝負だった。だが世界には自分くらいの力の棋士はたくさんいる。今後も世界戦に挑戦し続けていく。
第42期名人戦を制し、笑顔を見せる囲碁の井山裕太7冠。昨年11月に6冠に後退して以来約1年ぶりの7冠独占を果たした。2度目の全タイトル制覇は囲碁界、将棋界を通じて史上初となる=17日午後、静岡県熱海市【時事通信社】
(時事通信)
囲碁の高尾紳路名人(40)に井山裕太6冠(28)=棋聖、本因坊、王座、天元、碁聖、十段=が挑戦する第42期名人戦7番勝負第5局が16日から静岡県熱海市で打たれ、17日、黒番の井山が197手で中押し勝ちし、4勝1敗でタイトルを奪還、昨年11月に6冠に後退して以来約1年ぶりの7冠独占を果たした。2度目の全タイトル制覇は囲碁界、将棋界を通じて史上初となる。
終局後、井山は「いろいろまずい手もあったが、昨年より進歩したところを出せたと思う」と語った。
井山は大阪府東大阪市出身。5歳で碁を覚え、6歳から石井邦生九段の指導を受けた。中学1年でプロ入りし、2009年に史上最年少の20歳4カ月で名人位を獲得。13年には囲碁界初となる6冠を達成した。
一時4冠まで後退したが、昨年4月に囲碁界初の7冠独占を成し遂げ、同11月に名人位を高尾九段に奪われるまで計197日間保持した。その後は残る6冠を全て防衛し、今回の名人戦に臨んでいた。
将棋界では、96年に当時25歳の羽生善治棋聖(47)が史上初の7冠独占を達成。計167日間保持した。その後は7冠達成は出ていない。
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