囲碁の第74期本因坊戦七番勝負(毎日新聞社主催)の第6局が3、4の両日、大阪府吹田市であり、井山裕太本因坊(30)=棋聖、王座、天元をあわせ四冠=が、挑戦者の河野臨(こうのりん)九段(38)に171手までで黒番中押し勝ちし、シリーズ通算4勝2敗で8連覇を果たした。
井山本因坊は開幕から2連敗したが、第3局で逆転勝ちして勢いに乗り、地元・大阪での対局も制して4連勝でタイトルを防衛した。井山本因坊は「第3局は運がよかっただけだが、それ以降は自分なりに今の力を出し切れた。8連覇はうれしいが、内容的にはまずい手も多い。少しでも成長できるように頑張りたい」と話した。
本因坊8連覇は、歴代3位の記録。1位は趙治勲(ちょうちくん)二十五世本因坊(63)が達成した10連覇。
囲碁の第74期本因坊戦七番勝負(毎日新聞社主催)の第6局が3、4の両日、大阪府吹田市で行われ、井山裕太本因坊(30)が171手までで、挑戦者の河野臨九段(38)に黒番中押し勝ちし、対戦成績4勝2敗で8連覇を果たした。棋聖・王座・天元とあわせ4冠を堅持し、タイトル獲得は通算56期。河野九段の初の本因坊獲得はならなかった。
井山本因坊は昨夏の碁聖戦で許家元(きょ・かげん)碁聖(21)に敗れ七冠独占が崩れた。続く名人戦も最終第7局までもつれた末、張栩(ちょう・う)名人(39)に敗れ五冠に後退。王座・天元、年明けの棋聖戦を防衛したものの、いずれもフルセットにもつれるなど、一時期見せた圧倒的な強さに陰りが出ていた。今春の「森ビル杯 第57期十段戦五番勝負」では村川大介十段(28)に1勝3敗で敗れ、平成27年11月以来の四冠に後退していた。
今期の本因坊戦七番勝負も第1、2局を連敗し不調がささやかれていたが、その後4連勝で巻き返し、本因坊戦では趙治勲(ちょう・ちくん)名誉名人(63)の10連覇、高川格二十二世本因坊(1915〜86年)の9連覇に続く8連覇を達成した。
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不調の中、好調の河野臨九段相手に4連勝。驚き以外の何ものでもありません。井山裕太四冠のしぶとさを改めて知ることとなりました。偉い!パチパチパチ!!
となれば、あとは名人戦リーグで勝ち抜き、名人戦挑戦者に名乗りをあげてくれるかどうかが気掛かりです。最大の山場は、リーグ1位の河野九段との直接対決です。この勢いなら、勝ちきって、名人戦挑戦者になると見ているのですが、いかがなものでしょうか。
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