アカデミー賞が発表されました。下馬表では『バベル』の評判が高かったのに奮わなかったのが意外ですが、あとは大体予想通り。特にうれしいのが、無冠の帝王マーティン・スコセッシが監督賞を取ったことであります。
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スコセッシ監督ついにオスカー 主演賞は「クイーン」と「キング」(gooニュース) - goo ニュース
2007年2月26日(月)13:45
米アカデミー賞の授賞式が25日夜(日本時間26日昼)、ハリウッドのコダックシアターで行われた。日本ではWOWOWが式典を生中継。監督賞は「ディパーテッド」でマーティン・スコセッシ監督が6度目の正直でついに受賞。「ディパーテッド」は続いて、作品賞も獲得した。主演女優賞は、事前予想どおりに「クイーン」のヘレン・ミレンが受賞。主演男優賞は、「ラスト・キング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィテカーが受賞した。(gooニュース)
監督賞のプレゼンターには、スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、コッポラの名監督たちが勢揃い。スコセッシ監督の名前が読み上げられると、会場はスタンディングオベーションで称えた。
「無冠の巨匠」と言われ続けたスコセッシ監督は壇上に上がり、3人の名監督たちと並ぶと、念願のオスカーを握りしめて「ありがとうありがとうありがとう」と特徴的な早口でまくしたてた。「封筒の中身をもう一度確認してくれるかな」などと興奮しきった面持ちで、「すごく感動してる。ものすごく感動してる」と繰り返し、関係者に感謝した。
スコセッシ監督はさらに「これまで何年も、すごくたくさんの人が(監督賞受賞を)僕のために願ってくれていた。通りすがりの、知らない人たちまで。道を歩いていると『あなたが賞をとるべきですよ』と言ってくれて」と感極まった様子だった。
香港映画「インファナル・アフェア」の舞台をボストンに移してリメイクした 「ディパーテッド」は作品賞、監督賞のほか、編集賞、脚色賞の4冠となった。中継アナウンスが「日本映画のインファナル・アフェア」と間違って紹介する一幕もあった。
ウガンダの独裁者イディ・アミン元大統領を演じて主演男優賞に選ばれたフォレスト・ウィテカーは、少し呆然とした様子で壇上に上がり、「ちょっと待ってちょっと待って」と言いながら息を整えた。
「子どものころ、映画を見るといったら、家族と出かけて行くドライブイン・シアターで、車の後部座席から眺めるくらいしかできなかった。自分が映画に出演するなんて、僕にありうる現実のことじゃなかった。でも今夜、この栄誉を受け取ることになって、夢は実現可能なんだと分かった。夢を信じて、心から努力すれば、テキサス出身の少年にも夢が実現できるんだ。演じるというのは僕にとって、人とつながること。それが大事なこと」と述べ、さらに「この映画に心を与えてくれたウガンダの人たちに感謝する」と述べた。
「クイーン」は、ダイアナ英元妃の事故死後、対応が冷た過ぎると国民から非難された英王室を描いた作品。 エリザベス女王を演じて受賞したヘレン・ミレンは、「子どもはみんな金色の星をもらうのが大好きよと、妹に言われたことがある。私にとってはこれが(オスカー像を掲げて)最高の金色の星です」と嬉しさいっぱいに挨拶した。
候補となったほかの女優たちの名演を称え、映画スタッフに感謝したミレンはさらに、「もう50年以上も、エリザベス・ウィンザーは変わらない尊厳と責任感、そして同じ髪型をずっと保ってきました。彼女は常に足を地につけて、ハンドバッグを腕にかけて、いくつもの嵐を切り抜けてきた。私は彼女の勇気と一貫性を賞賛します。彼女なくしてはもちろん、私はここにいないのですから。みなさん、女王陛下です」と、エリザベス女王に捧げるかのようにオスカー像を掲げた。
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とにかく、あきらめないで続けきること。それが成功の必要条件だとスコセッシに教えられた気がします。6度目の正直とは、恐れ入ります。
その迫力が『ディパーテッド』(レビューは、こちら!)に作品賞を与えることにもなったのでしょう。(ちなみに、監督賞・脚色賞・編集賞は『ディパーテッド』が取ると予測したゴウ先生でしたが、作品賞まで取るとは思いませんでした。)
同じことが、フォレスト・ウィテカーやヘレン・ミレンにも言えると思います。ベテランが活躍してくれました。
ここで紹介されていないところで言えば、『リトル・ミス・サンシャイン』(レビューは、こちら!)のジイさん役のアラン・アーキンが助演男優賞を取ったのも喜ばしいことであります『ドリーム・ガールズ』(レビューは、こちら!)のエディ・マーフィが落選したのは残念でしたが。
とにかく、続けていさえすればよいことが起きうることを感じさせてくれた今回のアカデミー賞でした。INDECもがんばらないと!
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スコセッシ監督ついにオスカー 主演賞は「クイーン」と「キング」(gooニュース) - goo ニュース
2007年2月26日(月)13:45
米アカデミー賞の授賞式が25日夜(日本時間26日昼)、ハリウッドのコダックシアターで行われた。日本ではWOWOWが式典を生中継。監督賞は「ディパーテッド」でマーティン・スコセッシ監督が6度目の正直でついに受賞。「ディパーテッド」は続いて、作品賞も獲得した。主演女優賞は、事前予想どおりに「クイーン」のヘレン・ミレンが受賞。主演男優賞は、「ラスト・キング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィテカーが受賞した。(gooニュース)
監督賞のプレゼンターには、スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、コッポラの名監督たちが勢揃い。スコセッシ監督の名前が読み上げられると、会場はスタンディングオベーションで称えた。
「無冠の巨匠」と言われ続けたスコセッシ監督は壇上に上がり、3人の名監督たちと並ぶと、念願のオスカーを握りしめて「ありがとうありがとうありがとう」と特徴的な早口でまくしたてた。「封筒の中身をもう一度確認してくれるかな」などと興奮しきった面持ちで、「すごく感動してる。ものすごく感動してる」と繰り返し、関係者に感謝した。
スコセッシ監督はさらに「これまで何年も、すごくたくさんの人が(監督賞受賞を)僕のために願ってくれていた。通りすがりの、知らない人たちまで。道を歩いていると『あなたが賞をとるべきですよ』と言ってくれて」と感極まった様子だった。
香港映画「インファナル・アフェア」の舞台をボストンに移してリメイクした 「ディパーテッド」は作品賞、監督賞のほか、編集賞、脚色賞の4冠となった。中継アナウンスが「日本映画のインファナル・アフェア」と間違って紹介する一幕もあった。
ウガンダの独裁者イディ・アミン元大統領を演じて主演男優賞に選ばれたフォレスト・ウィテカーは、少し呆然とした様子で壇上に上がり、「ちょっと待ってちょっと待って」と言いながら息を整えた。
「子どものころ、映画を見るといったら、家族と出かけて行くドライブイン・シアターで、車の後部座席から眺めるくらいしかできなかった。自分が映画に出演するなんて、僕にありうる現実のことじゃなかった。でも今夜、この栄誉を受け取ることになって、夢は実現可能なんだと分かった。夢を信じて、心から努力すれば、テキサス出身の少年にも夢が実現できるんだ。演じるというのは僕にとって、人とつながること。それが大事なこと」と述べ、さらに「この映画に心を与えてくれたウガンダの人たちに感謝する」と述べた。
「クイーン」は、ダイアナ英元妃の事故死後、対応が冷た過ぎると国民から非難された英王室を描いた作品。 エリザベス女王を演じて受賞したヘレン・ミレンは、「子どもはみんな金色の星をもらうのが大好きよと、妹に言われたことがある。私にとってはこれが(オスカー像を掲げて)最高の金色の星です」と嬉しさいっぱいに挨拶した。
候補となったほかの女優たちの名演を称え、映画スタッフに感謝したミレンはさらに、「もう50年以上も、エリザベス・ウィンザーは変わらない尊厳と責任感、そして同じ髪型をずっと保ってきました。彼女は常に足を地につけて、ハンドバッグを腕にかけて、いくつもの嵐を切り抜けてきた。私は彼女の勇気と一貫性を賞賛します。彼女なくしてはもちろん、私はここにいないのですから。みなさん、女王陛下です」と、エリザベス女王に捧げるかのようにオスカー像を掲げた。
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とにかく、あきらめないで続けきること。それが成功の必要条件だとスコセッシに教えられた気がします。6度目の正直とは、恐れ入ります。
その迫力が『ディパーテッド』(レビューは、こちら!)に作品賞を与えることにもなったのでしょう。(ちなみに、監督賞・脚色賞・編集賞は『ディパーテッド』が取ると予測したゴウ先生でしたが、作品賞まで取るとは思いませんでした。)
同じことが、フォレスト・ウィテカーやヘレン・ミレンにも言えると思います。ベテランが活躍してくれました。
ここで紹介されていないところで言えば、『リトル・ミス・サンシャイン』(レビューは、こちら!)のジイさん役のアラン・アーキンが助演男優賞を取ったのも喜ばしいことであります『ドリーム・ガールズ』(レビューは、こちら!)のエディ・マーフィが落選したのは残念でしたが。
とにかく、続けていさえすればよいことが起きうることを感じさせてくれた今回のアカデミー賞でした。INDECもがんばらないと!
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