藤沢里菜、強し。
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囲碁の謝依旻女流本因坊(29)に藤沢里菜女流立葵杯(20)が挑戦していた第37期女流本因坊戦(共同通信社主催、JA共済連、共栄火災、味の素協賛)5番勝負の第4局は5日、東京都千代田区の日本棋院で打たれ、228手で藤沢女流立葵杯が白番中押し勝ちし、3勝1敗で前期失ったタイトルを奪還した。謝女流本因坊は11年ぶりに無冠となった。
両者による5番勝負は、今回で4期連続だった。藤沢女流本因坊は2014年、最年少の16歳1カ月で女流本因坊を初獲得。通算3期目で、女流立葵杯、女流名人と合わせ三冠とした。
謝前女流本因坊は、女流棋戦で通算27回優勝の最多記録を持つ。
囲碁の第37期女流本因坊戦五番勝負(共同通信社主催)の第4局が5日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、藤沢里菜女流名人(20)が228手までで、謝依旻(しぇい・いみん)女流本因坊(29)に白番中押し勝ちし、対戦成績3勝1敗で2期ぶり3度目の女流本因坊へ返り咲いた。藤沢女流名人は女流立葵杯とあわせ、5つある女流タイトルのうち3つを保持することになった。
一方、平成19年10月に女流本因坊を獲得して以来、同じ相手と続けて対局する挑戦手合制のタイトルを1つ以上保持していた謝前女流本因坊は、11年1カ月ぶりに無冠へ陥落した。
藤沢女流名人は「(3冠は)実感がないですが、これからも日々、精いっぱい頑張っていきたい」と話し、謝前女流本因坊は「これが今の実力かな」と口にした。
女流トップの2人が女流本因坊戦で対決するのは4期連続。第34期では藤沢が保持していたタイトルを謝が奪ったが、第35期では藤沢が勝利し自身2度目の女流本因坊に就いた。昨年の第36期はフルセットにもつれこんだ末、謝が奪還していた。
台湾出身の謝は16年、14歳4カ月でプロ入り。18年には17歳1カ月の女流棋士史上最年少(当時)で女流最強位を獲得。9連覇した女流名人や女流本因坊、女流棋聖でぞれぞれ5連覇以上して「名誉称号」を名乗る資格をもっている。28年には5つある女流タイトルを独占するなど、長く女流囲碁界の第一人者だった。タイトル通算27期は、女流棋士の歴代最多だ。
しかし、29年の女流名人戦で藤沢女流本因坊に敗れ10連覇を阻止されると、今年1月の女流棋聖戦では上野愛咲美(あさみ)二段(17)に敗れ1冠のみに後退していた。
タイトルを連続して保持するのは、加藤正夫名誉王座(1947〜2004年)の14年6カ月が最長で、謝の11年1カ月は史上4位だった。
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世界の囲碁界のトップは、みんな20歳前後。28歳の井山裕太五冠が世界で勝てないのも当たり前という雰囲気があるほどです。その意味では、20歳の藤沢女流名人が、29歳の謝女流本因坊を打ち破ってもおかしくはありません。
とはいえ、謝六段が高い実力をもっているのは事実。捲土重来を期してくるものとおもいます。伸び盛りの藤沢女流三冠との来年以降の対決が楽しみです。
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