モラル頼りではどうにもなりません。
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丸3年で“挫折” 11月にも指定喫煙場所設置 区議会の方針転換で (東京新聞)
2007年9月27日
二十三区で数少ない“完全禁煙”地区を守り通してきた大田区が、地区指定丸三年にして“挫折”し、十一月にも灰皿のある指定喫煙場所を設けることになった。モラル頼りで実効性が上がらず、たばこ業界の要請もあり、区議会が方針転換したのが要因。二十六日の区議会は、設置のための関係条例の改正案を可決した。 (松村裕子)
区は条例で、区内全域で吸い殻のポイ捨てと歩きたばこを禁止。さらにJR蒲田駅の東口と西口を、立ち止まっての喫煙も禁止し、違反者には罰則を適用できる路上喫煙禁止地区に指定した。
二十三区では、路上喫煙禁止地区を設けている区の中でも、地区内に指定喫煙場所を設けていない“完全禁煙”は世田谷など少数。当初、完全禁煙だった千代田区も、喫煙者に配慮し昨年設置した。
もともと、吸い殻のポイ捨て禁止を含む大田区の条例は一九九七年に議員提案で制定。二〇〇四年に路上喫煙禁止地区を指定した直後、区が「ポイ捨て防止の効果を上げるため」と指定喫煙場所を設ける提案をしたところ、「決めたことはきっちりやるべきだ」と反対するほど、議会は徹底した姿勢を示していた。
しかし、大田たばこ商業協同組合と蒲田駅周辺の六商店街が「なくならないポイ捨てを減らすため」と指定喫煙場所の設置を陳情すると一転、区議会が「駅前をきれいにするため」と昨年末に採択。区は採択を受け、今回の条例改正案を提案した。
JR蒲田駅東口と西口の禁止地区に啓発用の看板や路面表示はあるが、罰則は指導員の人件費がかかるため啓発を優先してまだ適用していない。西口で喫煙していた区内の六十代の女性が「みんな吸っているから」と話すように木陰でたばこを吸う人は絶えない。区によると、早朝の調査で東西合わせて平均約四百本の吸い殻が見つかっており、ポイ捨ての減少も下げ止まっている。
指定喫煙場所は、西口と東口に一カ所ずつ設置。ステンレス製の灰皿を置き、その周辺でのみ喫煙できるようにする。
議員の一人は「ポイ捨てが減らない中で、たばこ業界だけでなく地元商店街からも陳情があり、やむなくの決断」と釈明する。議会に振り回された格好の区は「条例の実効性を上げられなかったためとは分かっているが…」と割り切れない様子。区は今後も罰則の適用に踏み切る予定はない。駅近くの商店主の一人は「せっかくの禁止場所なのに灰皿を置く必要はない。喫煙者のマナーは悪すぎて、指定喫煙場所を設けてもそんなに改善されるとは思えない」と不満げだ。
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何ともお寒い話です。ただ、スモーカーにモラルはありません。かつてのヘビースモーカーであったゴウ先生がカミングアウトするのですから、間違いありません。吸いたくなったらどこででも吸うのです。それがスモーカーなのです。中毒患者なのです。
ゆえに、ポイ捨てを減らしたければ、指定喫煙場所を作るのは仕方ない譲歩。その分歩きタバコを減らすようにするしかないと思います。確かに、喫煙者のマナーは最悪で、目に見えるほどポイ捨てが減るかどうかは設置方法によるでしょうが。
大田区のがんばりを期待します。
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丸3年で“挫折” 11月にも指定喫煙場所設置 区議会の方針転換で (東京新聞)
2007年9月27日
二十三区で数少ない“完全禁煙”地区を守り通してきた大田区が、地区指定丸三年にして“挫折”し、十一月にも灰皿のある指定喫煙場所を設けることになった。モラル頼りで実効性が上がらず、たばこ業界の要請もあり、区議会が方針転換したのが要因。二十六日の区議会は、設置のための関係条例の改正案を可決した。 (松村裕子)
区は条例で、区内全域で吸い殻のポイ捨てと歩きたばこを禁止。さらにJR蒲田駅の東口と西口を、立ち止まっての喫煙も禁止し、違反者には罰則を適用できる路上喫煙禁止地区に指定した。
二十三区では、路上喫煙禁止地区を設けている区の中でも、地区内に指定喫煙場所を設けていない“完全禁煙”は世田谷など少数。当初、完全禁煙だった千代田区も、喫煙者に配慮し昨年設置した。
もともと、吸い殻のポイ捨て禁止を含む大田区の条例は一九九七年に議員提案で制定。二〇〇四年に路上喫煙禁止地区を指定した直後、区が「ポイ捨て防止の効果を上げるため」と指定喫煙場所を設ける提案をしたところ、「決めたことはきっちりやるべきだ」と反対するほど、議会は徹底した姿勢を示していた。
しかし、大田たばこ商業協同組合と蒲田駅周辺の六商店街が「なくならないポイ捨てを減らすため」と指定喫煙場所の設置を陳情すると一転、区議会が「駅前をきれいにするため」と昨年末に採択。区は採択を受け、今回の条例改正案を提案した。
JR蒲田駅東口と西口の禁止地区に啓発用の看板や路面表示はあるが、罰則は指導員の人件費がかかるため啓発を優先してまだ適用していない。西口で喫煙していた区内の六十代の女性が「みんな吸っているから」と話すように木陰でたばこを吸う人は絶えない。区によると、早朝の調査で東西合わせて平均約四百本の吸い殻が見つかっており、ポイ捨ての減少も下げ止まっている。
指定喫煙場所は、西口と東口に一カ所ずつ設置。ステンレス製の灰皿を置き、その周辺でのみ喫煙できるようにする。
議員の一人は「ポイ捨てが減らない中で、たばこ業界だけでなく地元商店街からも陳情があり、やむなくの決断」と釈明する。議会に振り回された格好の区は「条例の実効性を上げられなかったためとは分かっているが…」と割り切れない様子。区は今後も罰則の適用に踏み切る予定はない。駅近くの商店主の一人は「せっかくの禁止場所なのに灰皿を置く必要はない。喫煙者のマナーは悪すぎて、指定喫煙場所を設けてもそんなに改善されるとは思えない」と不満げだ。
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何ともお寒い話です。ただ、スモーカーにモラルはありません。かつてのヘビースモーカーであったゴウ先生がカミングアウトするのですから、間違いありません。吸いたくなったらどこででも吸うのです。それがスモーカーなのです。中毒患者なのです。
ゆえに、ポイ捨てを減らしたければ、指定喫煙場所を作るのは仕方ない譲歩。その分歩きタバコを減らすようにするしかないと思います。確かに、喫煙者のマナーは最悪で、目に見えるほどポイ捨てが減るかどうかは設置方法によるでしょうが。
大田区のがんばりを期待します。
あとは駅前の歩道に原付と自転車の無料駐車場を完備すれば大田区は住みやすさという点では完璧だと思います。
私の住む武蔵新田は、街自体が灰皿のようなひどさです。
知っていれば引越ししなかったのですが。
喫煙者のやりたい放題。
1メートル毎日にポイ捨てタバコ。
サンライズ通りなんか、数分歩くだけで、必ず路上喫煙者と遭遇、受動喫煙被害を受けるばかり。
何とか根絶するべく実行と結果に期待したい。