いやはや、アフリカの独裁国家の末路は悲惨すぎて、笑いしか出ません。
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ジンバブエ通貨廃止 1ドル=3京5千兆ジンバブエドル
朝日新聞 2015年6月14日20時20分
アフリカ南部のジンバブエ中央銀行は、自国通貨ジンバブエドルを廃止し、米ドルに両替して回収すると発表した。ジンバブエドルは同国経済の崩壊で価値が暴落しており、両替レートは1ドル(約123円)=3京5千兆ジンバブエドルになる見通し。15日から回収を始め、9月までに終わらせるとしている。ロイター通信などが伝えた。
同国では2000年以降、ムガベ大統領が白人の農園を黒人に分配する強制収用を実施し、主産業の農業が荒廃。欧米諸国からの経済制裁も加わり、経済が崩壊した。
中央銀行は、財政赤字を埋め合わせるために紙幣を乱発したため、08年にはインフレ率が5千億%になるなど、異常事態に陥った。09年からは、米ドルや南アフリカの通貨ランドが使用されるようになり、現在、市民生活ではジンバブエドルは使われていない。観光地では最高額の100兆ジンバブエドル札などが外国人客用のお土産として売られている。
ジンバブエ・ドル、ついに廃止 壮絶なインフレで300000000000000ドル=1円
The Huffington Post | 執筆者:安藤健二
投稿日: 2015年06月13日 13時59分 JST 更新: 2015年06月13日 21時31分 JST
天文学的なインフレに陥っていたジンバブエの公式通貨「ジンバブエ・ドル」が、ついに廃止されることになった。ジンバブエ準備銀行(中央銀行)は6月11日、自国通貨を公式に廃止し、銀行口座に残っているジンバブエ・ドルを来週からアメリカ・ドルに交換すると発表したという。ロイターなどが報じた。
ジンバブエでは独裁政権のムガベ大統領が、2000年に白人の農地を黒人に分配する土地接収法を施行。輸出が急減した影響で、景気後退は10年近く続いた。
財政赤字を埋め合わせるために、中央銀行が政府に求められるがままに紙幣を印刷した結果、ジンバブエでは2008年に5000億%のインフレになった。超高額紙幣が次々に刷られ、最終的には100兆ドル(写真)まで登場する始末。2009年からは自国通貨を使うことを諦め、国内では代わりにアメリカ・ドルや南アフリカの通貨ランドなどが使用されてきた。
今回の発表によると、アメリカ・ドルとの交換レートは、残高が17.5京(1兆の17万5000倍)ジンバブエ・ドルまでの銀行口座に対し、受け取れるのはわずか5アメリカ・ドル。日本円に換算すると約620円だ。17.5京を超える残高については、3.5京ジンバブエドルに対して1アメリカ・ドル(約120円)に交換されるという。
約300兆ドルにつき、1円程度にしかならない計算だ。
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これで混乱は縮小するかもしれませんが、抜本的な対策が立てられたわけではなく、ジンバブエ国民は本当にかわいそうです。91歳のムガベ氏にまともな行政能力はなく、これからジンバブエはどうなっていくのでしょう。
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