昨日ゴウ先生は、妻と3人の子供を連れて千鳥が淵戦没者墓苑にお参りをしてきました。
桜は開花したといってもまだまだ見るに足るものではなかったためか、例年よりも人手が少なく、のんびりと散策を楽しめました。
九段下駅から軍人会館改め九段会館を左に見ながら、昭和館の前を通り過ぎて靖国通りを上っていきます。
そうすると、日露戦争時の満州軍総司令官大山巌元帥の馬上の銅像にぶつかります。御濠を背に皇居を守っていらっしゃるのでしょう。思わず頭が下がります。なのに、銅像の周りはホームレスの人たちの住処となっているのです・・・。
何人の人がこの人の功績をはっきりと知っているのだろうと思います。50過ぎのおばさんたちが10人ほどいましたが、隣の公衆便所に寄るのが目的なようで、銅像には目もくれません。日露戦争戦勝後100年の記念すべき年なのですが・・・。司馬遼太郎の『坂の上の雲』を全部読めとはいいませんが、少しは考えてもらいたいと思います。
その本の少し先で靖国通りを左に曲がります。桜が満開だととても歩けないお濠沿いの道ですが、昨日は大丈夫でした。桜の開花の遅れを心の中で感謝したほどです。これで煙草の煙がなければ最高なのですが、歩き煙草禁止の千代田区でもこういう場所ではあの異臭に悩まされます。
そうして10分近く歩くと千鳥が淵戦没者墓苑に到着します。ひょっとすると、どこかの会社が入社式の後ここに新入社員を連れてきているかと思ったりしていましたが、その気配はまったくなく静けさだけがありました。最近の企業は何を考えているのだろうと、周囲にある有名企業の本社ビルを眺めて唸ってしまいました。
墓苑では献花(1本100円)をして、230万人の海外における戦没者の方々の霊のご冥福を祈らせてもらいました。こうした方々の犠牲があって、いまの日本があるのです。その思いを次世代の息子・娘に分かってもらっておかなければなりません。
愛国心とは教育の産物です。それは誤った形で発露する近隣諸国を見れば一目瞭然でありましょう。
ゆえに、ゴウ先生の家庭では、終戦記念日と別にもう一日こうして千鳥が淵と靖国を訪れるのでした。
6年間暮らしたアメリカでは、ゴウ先生は大学教師として湾岸戦争に出征する教え子を送り出した経験もあります。「彼には生きて帰ってきてください。幸運を祈ります」というのが精一杯でした。アメリカ人ではないゴウ先生が「お国のために」とは言えませんから。
ところが、いまの日本。だれがだれのために存在する国なのでしょう。戦争はまっぴらごめんですが、「お国のために」と素直に言えないムードはやはり異常です。
時にこの辺一帯を歩くとこの国のために亡くなられた方々の無念の慟哭を耳にする気がします。
花見ついでで構いませんから、時にはこうした場所に出かけて手を合わせてみて下さい。
INDEC新入会員募集中!INDEC公式ホームページへどうぞ!
桜は開花したといってもまだまだ見るに足るものではなかったためか、例年よりも人手が少なく、のんびりと散策を楽しめました。
九段下駅から軍人会館改め九段会館を左に見ながら、昭和館の前を通り過ぎて靖国通りを上っていきます。
そうすると、日露戦争時の満州軍総司令官大山巌元帥の馬上の銅像にぶつかります。御濠を背に皇居を守っていらっしゃるのでしょう。思わず頭が下がります。なのに、銅像の周りはホームレスの人たちの住処となっているのです・・・。
何人の人がこの人の功績をはっきりと知っているのだろうと思います。50過ぎのおばさんたちが10人ほどいましたが、隣の公衆便所に寄るのが目的なようで、銅像には目もくれません。日露戦争戦勝後100年の記念すべき年なのですが・・・。司馬遼太郎の『坂の上の雲』を全部読めとはいいませんが、少しは考えてもらいたいと思います。
その本の少し先で靖国通りを左に曲がります。桜が満開だととても歩けないお濠沿いの道ですが、昨日は大丈夫でした。桜の開花の遅れを心の中で感謝したほどです。これで煙草の煙がなければ最高なのですが、歩き煙草禁止の千代田区でもこういう場所ではあの異臭に悩まされます。
そうして10分近く歩くと千鳥が淵戦没者墓苑に到着します。ひょっとすると、どこかの会社が入社式の後ここに新入社員を連れてきているかと思ったりしていましたが、その気配はまったくなく静けさだけがありました。最近の企業は何を考えているのだろうと、周囲にある有名企業の本社ビルを眺めて唸ってしまいました。
墓苑では献花(1本100円)をして、230万人の海外における戦没者の方々の霊のご冥福を祈らせてもらいました。こうした方々の犠牲があって、いまの日本があるのです。その思いを次世代の息子・娘に分かってもらっておかなければなりません。
愛国心とは教育の産物です。それは誤った形で発露する近隣諸国を見れば一目瞭然でありましょう。
ゆえに、ゴウ先生の家庭では、終戦記念日と別にもう一日こうして千鳥が淵と靖国を訪れるのでした。
6年間暮らしたアメリカでは、ゴウ先生は大学教師として湾岸戦争に出征する教え子を送り出した経験もあります。「彼には生きて帰ってきてください。幸運を祈ります」というのが精一杯でした。アメリカ人ではないゴウ先生が「お国のために」とは言えませんから。
ところが、いまの日本。だれがだれのために存在する国なのでしょう。戦争はまっぴらごめんですが、「お国のために」と素直に言えないムードはやはり異常です。
時にこの辺一帯を歩くとこの国のために亡くなられた方々の無念の慟哭を耳にする気がします。
花見ついでで構いませんから、時にはこうした場所に出かけて手を合わせてみて下さい。
INDEC新入会員募集中!INDEC公式ホームページへどうぞ!
遅ればせながら自分も明日、行って参ります。
先生と同じ事を考えていました。
おかげさまで、今は国を少し意識するようになりました。
私も近くに寄った際には、戦没者の方々へ手を合わせてたいと思います。