予想通り、17番勝負となってしまいました。
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囲碁の第42期棋聖戦(読売新聞社主催)の挑戦者決定戦が9日、東京・市ケ谷の日本棋院で打たれ、一力遼七段(20)が山下敬吾九段(39)に勝ち、七大タイトルを独占する井山裕太棋聖(28)への挑戦を決めた。これにより、一力は規定により10日付で八段に昇段する。
一力は現在、王座戦五番勝負と天元戦五番勝負の二つのタイトル戦で井山に挑戦中。この日挑戦を決めた棋聖戦七番勝負と合わせ、井山とのトリプルタイトル「十七番勝負」に臨むことになる。七大タイトル戦史上、3棋戦連続同一カードは史上初。棋聖戦第1局は来年1月18日、東京都文京区で打たれる。
囲碁の第42期棋聖戦挑戦者決定戦は9日、一力遼七段(20)が山下敬吾九段(39)に勝ち、初の挑戦権を獲得した。井山裕太7冠(28)に挑む7番勝負は来年1月18日に開幕し、一力七段は20歳7カ月と史上最年少での出場となる。
一力七段は天元戦、王座戦でも井山7冠に挑戦中で、七大タイトル戦で3戦連続の同一カードは史上初という。一力七段は規定により10日付で八段に昇段となる。
一力が挑戦権獲得!【第42期棋聖戦挑戦者決定トーナメント変則三番勝負第1局】
日本棋院 2017年11月09日
第42期棋聖戦(主催・読売新聞社)の挑戦者決定トーナメント変則三番勝負の第1局が11月9日(木)に日本棋院東京本院にて行われた。顔合わせははSリーグ2位の山下敬吾九段と、Sリーグ1位の一力遼七段。井山裕太棋聖への挑戦権を獲得するのはどちらか。
この変則三番勝負はSリーグ1位の一力が1勝アドバンテージの状態から始まる。9日(木)の1局目に一力が勝てば即挑戦者決定となる。山下が挑戦手合出場の切符を手に入れるには、9日と13日(月)の2局目での連勝が必須だが。
注目の結果は、一力が白番中押し勝ちをおさめ井山棋聖への挑戦を決めた。これで一力は王座戦、天元戦に引き続いて棋聖戦でも挑戦手合の舞台へ駆け上がった。
両対局者のコメント
――今日の碁を振り返って。
一力七段「序盤で問題手を打ってしまい、ずっと苦しかった。その後勝負手を打ちましたが、正しく打たれていたら取られていたと思います。この碁を勝てるとは正直思っていなかったので、幸運というしかありません」
――初の二日制ですが。
「二日制の碁は初めてなので楽しみ。ただ、井山さんに対しては天元、王座と負けが先行しています。七冠に復帰してさらに充実している印象です。(棋聖戦は)大変な戦いになるかと思いますが、(天元、王座と)あわせて頑張ります」
――棋聖戦という最高峰の舞台での戦いになります。
「井山さんとは序盤から時間を使いあい、激しくなることが多い。8時間の碁だとより顕著になるのではないか、と思っています」
山下九段「この碁を勝てないのではダメですね。(一力七段の)大石を取る手はあったので、時間の使い方を含め、色々とよくなかった」
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見事な快挙です。史上最年少の棋聖誕生もありえます。そのくらい、井山七冠には負けが込んでいますが、一力八段は充実しています。
ちなみに、天元戦は、井山七冠の2勝0敗。次に勝てば七冠の防衛が決まります。王座戦も七冠の1勝0敗。スケジュールは、11月18日、20日に王座戦の第2、第3局がホテルオークラ神戸で、24日に天元戦の第3局が福岡県宗像ユリックスで行われます。
もし七冠が3連勝すると、24日で決着がつきますが、いまの一力八段に対して3連勝をするのは、至難の業でしょう。それにしても、1週間で3局とは、ふたりにとって大変なスケジュールです。
棋聖戦第1局は椿山荘で行われますから、今回も自転車を飛ばして大盤解説会に行ってみます。
さあて、この17番勝負、どんな戦いになるのか。ワクワクします。
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