いいじゃないですか、こういう会社。立派です。
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社員の健康を大切にすることで、企業の成長を目指す「健康経営」が注目を集める中、社員七十二人の日進市の建設会社「三幸土木」は、禁煙にチャレンジする社員への補助金や「野菜ジュースで乾杯」など、独自の取り組みで成果を出している。
同社が健康経営を始めたのは二年前。シニア野菜ソムリエのセミナーを社員が受けたことがきっかけだった。
その際に社員にアンケートを取ると、昼食にコンビニ弁当を食べたり、外食をしたりする人が多く、若い世代に朝食を抜く人もいた。もともと喫煙率が高い業種ということもあり、社員の環境は健康とは程遠かった。
「建設業は長く『きつい、汚い、危険』の3K職場といわれていた。でも実際は、重機のオペレーターなど、健康なら六十五歳を過ぎてもできる職種が多い。健康を維持できることが、会社と社員の幸せにつながる」と、木下力哉社長(53)は力を込める。
東日本大震災後、建設業は人手不足の時代を迎えている。木下社長には「健康経営に取り組むことで、採用の際に若い人にもアピールできる」という思いもあった。
まずは昨年六月から五カ月間、禁煙する社員に月二万円を支給する「禁煙チャレンジ」を実施。既に禁煙に成功した社員もいたため、非喫煙者にも同額を支給し、禁煙にチャレンジする社員のサポートに回ってもらった。
その結果、50%だった喫煙率が33%に。今年は補助金を一万円に減額して実施中で、喫煙率は七月末で9%まで下がった。
社員にも好評だ。施工管理を担当する塚本裕司さん(30)は「禁煙を始めた後にチャレンジが始まったおかげで、禁煙に成功した。ご飯がよりおいしく感じる」と話す。
禁煙の他にも、積極的に野菜を食べる呼び掛けも続けている。社内農園でトマトやピーマンなどの夏野菜を栽培して社員に配ったり、社員の飲み会では野菜ジュースで乾杯したり。体重を毎日測定し、グループごとに報告し合う活動もある。
こうした取り組みが実を結んでか、新卒採用も好調で今年は大卒と高卒合わせて七人が入社。来年も大卒四人の入社が決まっている。木下社長は「現在十八歳の社員が、五十年後も元気に働ける会社にしたい」と意気込んでいる。
(森若奈)
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50%の喫煙率を、たったお1年で9%まで下げる。
木下社長のリーダーシップの賜物です。これで、社員の皆さんも健康的に生活を送れ、仕事の能率も上がることでしょう。
こういう会社が増えて、みんなが健康的に働く日本になることができたら、こんなによいことはありません。
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