当然の判断です。
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【ニューヨーク時事】6日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、オバマ大統領が検討中とされる核兵器の先制不使用宣言を取りやめるもようだと報じた。宣言が同盟国との関係を損ねかねず、ロシアと中国を勢いづかせる恐れがあるとの意見が政権関係者の間から相次いだのを受けたものとみられる。複数の政権高官の話として報じた。
ここ数カ月、核軍縮推進派は、大統領の唱える「核兵器なき世界」の追求に当たり、先制不使用方針の誓約が最も大胆な措置になると主張してきた。だが、国家安全保障担当の複数の顧問からはこの夏、先制不使用宣言が日本や韓国などの同盟国を動揺させるとの警告が相次いだ。大統領はそれを受け、宣言を見送る考えを固めたもようだ。
また、カーター国防長官やケリー国務長官もロシアや中国の最近の動向を念頭に、この時期の先制不使用宣言は適切でないと懸念を表明したという。
オバマ米政権、核先制不使用見送りの公算 同盟国「不安」と米紙報道
産経新聞 2016.9.7 01:34
6日付の米紙ニューヨーク・タイムズはオバマ米政権が検討している核兵器の「先制不使用」宣言について、オバマ大統領が見送る公算が大きいと報じた。複数の政権高官の話としている。
宣言すれば日本を含む同盟国に米国の核抑止力に対する不安を与え、ロシアや中国を勢いづかせるとの懸念が政権内で相次いでいた。(共同)
米紙ニューヨーク・タイムズは6日、オバマ米大統領が、自ら検討していたとされる核兵器の先制不使用政策を取りやめる模様だと伝えた。複数の政権高官の話として報じた。
米国の核政策を大きく変える先制不使用は、「核なき世界」を提唱するオバマ氏の象徴的な政策になるとみられていた。同紙によると政権内で、先制不使用政策は日本や韓国などとの同盟関係を損ねるとの反対意見が出た。中国やロシアを勢いづかせる結果になるとの議論も起きたという。
カーター国防長官やケリー国務長官ら主要閣僚も懸念を示し、カーター氏は先制不使用が、北朝鮮などに「米国の弱さ」だと間違った解釈をされる可能性を指摘したという。同紙は、オバマ氏がこうした声に従う形で取りやめる可能性を指摘している。
一方で、ワシントン・ポスト紙は、オバマ氏が核実験禁止を求める国連安全保障理事会の決議案採択を目指す方針だと報じており、こちらは引き続き検討するとみられる。(ワシントン=杉山正)
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軍拡を続ける中国、核兵器をもてあそぶ北朝鮮、アメリカと対抗するロシアのことを考えれば、アメリカが核兵器を先制使用することをやめると宣言しても、世界の核兵器がなくなることはありえません。
オバマ氏の「核兵器なき世界」という理想論は、それはそれで結構ですが、アメリカの大統領としては、大いに頼りない発想です。現実に目を向けてくれて助かりました。実際に先制使用をしなくても、するぞするぞと脅すところに、抑止力が生まれるのです。
ともあれ、中国の東シナ海・南シナ海への進出を止めるには、アメリカの軍事力・外交力が必要です。しかし、オバマ氏が大統領になって8年、弱腰を見抜かれて、中国・北朝鮮・ロシアは横暴にふるまい、世界はより危険になっています。
次の大統領がどちらであれ、中国・北朝鮮・ロシアの武力行使を止められる強い大統領を期待します。
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