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アメリカでの対日世論調査の結果を概観する

2006年08月30日 08時35分47秒 | 時事放談: 海外編
外務省がアメリカで行った対日世論調査の結果です。

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米の「友邦」、日中ほぼ横並びに 外務省の対日世論調査 (産経新聞)

 外務省は29日、今年2~3月に実施した「米国における対日世論調査」結果を発表した。米国の有識者で、米国にとって最重要なアジア地域のパートナーを「日本」と答えたのは47%(前年48%)「中国」としたのが43%(同38%)でほぼ横並びとなった。一般人でも「日本」と答えた人が45%(同48%)、「中国」が33%(同26%)と差が縮まりつつあり、米国で中国重視の見方が広がっている実態を示す形となった。

 有識者に「なぜその国が重要なパートナーか」と聞いたのに対し「経済的結び付き」を挙げた人が35%でトップ。続いて「国のサイズ・人口の大きさ」「強い経済力」がともに20%。「同盟国・友好関係」との回答は16%で四番目だった。

 「日本は信頼できる友邦」と回答した人は一般69%(同72%)、有識者91%(同90%)。有識者に「日本が経済力に見合った国際的役割を果たしているか」を聞いたところ、「果たしている」との回答が21%、「少しは果たしている」が53%となり、肯定的回答が計74%と過去最高になった。

 調査は電話で行い、一般人は18歳以上の男女1500人、有識者は254人が対象。

(08/29 23:03)

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いつも申し上げることですが、世論調査絡みの報道は、信じられそうで信じられません。調査項目の選定も然りながら、質問によって答がコロコロと変わるからです。

そこで、詳しいことを知りたくて、この記事をきっかけに外務省の当該ホームページに飛んでみました。「米国における対日世論調査(概要)」というページです。ぜひ、ご覧ください。

その上で、私見をいくつか述べさせてもらいます。

やはり、最初から質問がなかったのが、「中国は信頼できますか」という質問。日本に対しては行っているのに、中国に対しては遠慮しているのでしょう。尋ねていません。

これでは、中国人に対するアメリカ人の感情が分からないと思っていたら、面白い項目を見つけました。「価値観の共有度」というものです。

それを見ると、価値観が共有できると考えている国で一番なのは、日本であり、一般人では78%、有識者では96%が共有できると言ってくれています。他方、中国は一般人が48%、有識者が55%。中国に対する関心がいわゆる「友好」とは別の角度からのものだといえます。

なお、この調査で面白いのは、台湾や北朝鮮に対する価値観の共有度は問うているのに、韓国に対するものがないこと。最初から実施しなかったのか、それとも結果を載せていないのか。謎です。

ともあれ、話しても分からない中国・韓国・北朝鮮に対して、話せば分かる可能性のあるアメリカとの同盟関係を軸に外交を展開しなければならないのは、自明の理。アメリカとの戦略的パートナーシップをさらに強固にしていく必要があります。外務省は、しっかりしてもらわないと。

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