新聞の読み方

普段新聞を読まないゴウ先生でありますが、今日ばかりは駅売りの新聞を買ってしまいました。それも「朝日新聞」を！

このブログを丹念に読んでくださっている方ならばすでにお分かりだとは思いますが、ゴウ先生の基本的立場は「朝日新聞」からは最も遠いところにあります。

なのに、なぜ？

実は今朝テレビで民放各局のワイドショーを見ていたら、各新聞の一面が並んでいました。いつもの朝の光景です。スポーツ新聞は、井口の活躍を一面にしたところが多く、普通紙の場合は、アホなJR西日本の社員が脱線事故当日昼間からボーリングに興じて酒を飲んでいたというものばかりの中で、朝日新聞だけがまったく違う記事を一面のトップに持ってきていたのです。（ちなみに朝日はその記事を社会面31ページに載せてます。）

これはおかしいと思って、駅で記事の内容を確認し、インターネットでその記事を探しました。

ところが、インターネットでは、gooニュースでも、朝日新聞の公式サイトであるアサヒコムでも、午前9時10分現在その記事が掲載されていないのです！朝日新聞東京本社の朝刊13版本日の一面トップ記事なのに・・・。

ミステリーでしょ。仕方ないので、スキャナーを持たないゴウ先生が、直接入力で見出しとリードだけ写します。全文を読みたい人は、どうか駅に行くか、図書館に行くかして手に入れてください。

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朝鮮人徴用100社調査
　　政府方針　感覚に遺骨返還

政府は第2次世界大戦中に日本企業に徴用・解雇され、死亡した朝鮮半島出身者の実態を把握するため、国内の企業約100社を対象に調査票を送付、8月をめどに結果を韓国側に伝えることを決めた。政府による民間徴用者の調査は初めて。また、政府は海外の戦没地訪問事業の対象に、韓国の遺族も加えることも検討している。小泉首相が6月下旬にも韓国で開かれる日韓首脳会談で、こうした方針を表明する。（坂尻顕吾）

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今日が子供の日の祝日で夕刊がなく、明日が新聞休刊日であることを鑑みれば、この記事は朝日新聞がどうしても土曜日の朝刊よりも早く訴えたい記事であるということが分かります。

内容を見る限り、戦前・戦中の補償の問題ですから、やはり朝日新聞と思うのですが、それをこの時期にぶつけ、そしてインターネットにはその記事を載せないというのはどのような意図があるのでしょうか。

テレビに紹介された新聞紙面でもこの記事が一面トップでしたから、ゴウ先生が入手した東京13版の紙面だけでそうなったとは言えないはずです。

JRも信用してはいけないのかもしれないけれど、こういうチグハグな朝日新聞のあり方も変な感じです。

ゴウ先生の個人的な意見は差し控えますが、このような対応をするような記事なら一面トップにすべきではないのではないでしょうか。他の一面記事はすべてインターネット上に公開されているのですから。

この記事を反朝日新聞の立場を取るインターネット・ユーザーにブログ等で引用されたくないという朝日新聞の意図が見え見えではないですか。

ちなみにゴウ先生が今日朝6時から7時半まで見ていた限りでは、どの民放もこの記事に触れていなかったようです。変ですね。

本日の「天声人語」の内容といい、朝日新聞は日本国民をどこに連れて行こうとしているのでしょう。こんな風だから新聞を読みたくないと思ってしまうのは、ゴウ先生だけでしょうか。