日本の30代、40代の男性は、どうしてこんなにタバコを吸うのでしょう。
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飲酒する女性が増加、喫煙率は男女とも横ばい―厚労省
2015年12月23日 読売新聞
最新「国民健康・栄養調査」
近年は健康の大敵とされ、世界的にたしなむ人が減っている酒とたばこ。しかし、日本人の女性では飲酒者が増え、喫煙者も減っていないことが、厚生労働省による最新の「国民健康・栄養調査」から分かった。喫煙率の横ばい状態は男性も同じで、ここ5年間続いているという。
飲酒率自体は男性で女性の4倍
「国民健康・栄養調査」は、国民の健康や栄養の状況、生活習慣などを把握するために厚労省が毎年行っている調査。ランダムに選ばれた約6,000世帯、約1万8,000人に、身長や体重、血圧、血液検査、食生活、運動、睡眠、飲酒、喫煙、歯の健康などを聞いている。
最新の平成26年(2014年)調査では、飲酒習慣のある人の割合は男性32.8%、女性8.7%。依然として割合自体は男性の方が高いものの、男性が前回調査の33.1%からわずかに低下したのに対し、女性は7.5%から1.2ポイント上昇した。
また、生活習慣病の危険性を高める量の飲酒(純アルコールを1日に男性40グラム以上、女性20グラム以上)は、男性で2010年調査15.3%、2012年調査14.6%、今回15.7%、女性ではそれぞれ8.0%、7.9%、9.5%。統計学的には女性のみで増加していると判定された。
さらに、2012年調査と比べて男性の40歳代(2.9ポイント増)、女性の30歳代(2.2ポイント増)、同40歳代(3.5ポイント増)、同50歳代(2.3ポイント増)の増加が目立った。一方、20歳代と30歳代の男性は2010年からそれぞれ11.3%から7.7%の3.6ポイント減、17.5%から15.1%の2.4ポイント減と、若者の飲酒離れも示された。
なお、純アルコール40グラムは日本酒2合、ビール中瓶(500ミリリットル)2本、缶チューハイ(7度、350ミリリットル)2本、ウイスキーダブル(60ミリリットル)2杯、ワイン(240ミリリットル)2杯に相当。20グラムはそれぞれ半分となる。
たばこ増税の効果も頭打ちか
習慣的に喫煙している人の割合は男性32.2%、女性8.5%。たばこ増税が決まった2009~10年にかけて喫煙率が低下して以来、男女ともに喫煙率は横ばいが続いている。喫煙率は男性で30歳代(44.3%)と40歳代(44.2%)、女性では30歳代(14.3%)が最も高かった。
「たばこをやめたい人」の割合は男性26.5%、女性38.2%で、2013年の前回調査からそれぞれ2.9ポイント、10.2ポイント増。ただし、調査結果には「2007年以降の比較では、男女ともにやめたいと思う人の割合に有意な変化はなかった」と記されている。
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酒もタバコもたしなむ人に申し上げますが、タバコをやめて酒を飲んだら、本当に酒が美味しいです。酒の飲みすぎは、喫煙以上に健康被害を及ぼしますし、飲酒運転などの社会悪も発生しがちになりますから、オススメはしませんが、酒の味を気にする人は絶対にタバコはやめるべきです。
それにしても、30歳代と40歳代の男性の5割近くがタバコを吸っている現状というのは、どういうことなのでしょう。タバコの健康被害にいちばん敏感であるべきはずなのに、理解に苦しみます。そのまま5年ほどタバコを吸い続ければ、がんを始め、多くの病気に罹患することは目に見えているのに。
新年を迎えるこの時期、タバコと縁を切るには最高の機会です。タバコをやめたい方は、ぜひとも大晦日で縁を切ってください。貧乏英語塾長もそうして、この大晦日で離煙して12年になります。誰だって、やろうと思えばやれること。がんばってください。
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