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高倉健『あなたへ』撮影日誌1

2012年07月25日 08時23分56秒 | 高倉健

朝日新聞が、高倉健さん主演の『あなたへ』の撮影日誌を連載しています。記録しておきましょう。今日の分まで5本一挙にアップロードします。

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〈高倉健撮影日誌:1〉撮影初日、気さくな一面
2012年7月17日03時00分

 元小学校の体育館で、いよいよクランクイン。6年ぶりの映画となる健さんをお迎えするため、スタッフたちは最大級のおもてなしで臨んでいます。

 映画の撮影現場には、大抵、飲み物やお菓子がある「お茶場」と呼ばれる憩いのテーブルがあります。今回は普通のお茶場とは違っています。手の込んだ軽食やお菓子が並ぶハリウッドスタイルの「クラフトサービス」。しかも、出来たての食事を供するケータリング屋さんがベタ付きで入っている豪華さです。

 この日はまず、刑務所のイベント場面が撮影されます。20年前、健さん演じる指導技官の英二が、妻となる洋子(演じるのは田中裕子さん)と出会う回想シーンです。

 撮影開始2時間半前にもかかわらず、すでに壮大な照明もほぼ設置が終わっています。照明機材の量が半端ではありません。フィルムのカメラも、3台がスタンバイ。台本にして7行ほど、セリフのない短いシーンなのになんというぜいたくなんでしょう。

 体育館には、丸刈りにした受刑者役の男性エキストラが250人も集まっています。助監督の「左、左、右左」というかけ声とともに、行進で入場してきました。行進するシーンなどありませんが、受刑者の気持ちに持って行くための雰囲気作りです。

 エキストラさんがスタンバイしたところで、助監督からシーンの説明があります。単調な日常の中、月一度のこのイベントをみんな楽しみにしていること。ゲスト歌手の洋子の歌を聴いて、家族や恋人を思って涙したり、決意を新たにしたり、「それぞれの感情を背中と表情で作っていただけたらと思います」。

 すべてが整ったところで健さんと裕子さん、長塚京三さんが登場。緊張が走ります。監督は、健さんとは20本目になる降旗康男さん。「用意、スタート」。降旗監督の柔らかい声で、2カ月半に及ぶ撮影が始まりました。

 健さんは、空き時間に、丸刈りのエキストラさんに「何年入っておられるんですか」とジョークを飛ばしています。そして裕子さんの歌声に感動した様子。裕子さんに、自分で歌っているのかを確認し、「いやあ驚かされたなあ」と大絶賛でした。この日は1時間足らずで終了しましたが、寡黙なイメージとは少し異なり、健さんの気さくなおしゃべりが印象に残る初日でした。(東宝・中村仁美)

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「何年入っておられるんですか」と健さんに訊かれたひとは、何と答えたのでしょう。ともあれ、一生の思い出になったはずです。

高倉健『あなたへ』撮影日誌2

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