この「神の手」は、何者なのでしょう。
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謎の早打ち棋士「神の手」、突然ネットに 囲碁AI「Zen」を圧倒、新手のAIか
朝日新聞 2016年12月24日16時30分
ネット上の囲碁サイトに謎の超絶棋士が突然現れ、趙治勲名誉名人と互角の戦いを演じた囲碁AI(人工知能)「Zen」を圧倒したことが、囲碁界で話題もちきりだ。その名は「God Moves(ゴッドムーブズ)(神の手)」。ほとんど時間を使わぬ高速の打ち回しから、超人的な新手の囲碁AIとみられている。
Godは11月29日、世界中の囲碁愛好家が利用する囲碁サイト「KGS」に登場し、同月に趙名誉名人との三番勝負で1勝2敗と肉薄した「Deep Zen Go(ディープゼンゴ)」と同じソフトを搭載する「Zen19L」に連勝。12月1日にも再戦し完勝した。
プロ棋士が驚いたのは碁の内容だ。碁石で境界線を引いて領土の広さを競う囲碁の布石は、少ない石数で効率的に領土を広げられる隅から打ち始めるのが常識だ。Godは1局目は普通の布石を選んだが、2局目の初手は盤の中心・天元に打ち、3局目は天元をはさんだ着点に1、2手目を費やした。
破天荒な布石でトッププロ級の棋力を持つZenを破ったことに、囲碁AIに詳しい大橋拓文六段は「革命的」と言う。「まだ人間の届かない囲碁の真理がGodの着手にひそんでいるかもしれない」
Godは何者なのか。1手あたりの平均考慮時間が5秒前後と異様に短いことから、Zen開発チームの加藤英樹代表は「人間では不可能なスピード。正体は囲碁AIだろう」と言う。今年3月、韓国の世界的な強豪棋士を倒した「アルファ碁」を開発したグーグル傘下のディープマインド社スタッフは「うちのソフトではない」と言っており、正体は謎のままだ。
人類が生み出した最強のボードゲームといわれる囲碁。ハンディを付けない互先(たがいせん)で人間に勝ったAIは、公にはアルファ碁とZenしかいない。(大出公二)
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1手5秒!信じられない速さです。それで、世界最強レベルのAIに勝つ。だれが開発したのやら。
これが、AIではなくて、人間だったりしたら、最高なのですが。
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