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同一職場で働く夫婦の警察官が増えているのですと

2017年05月21日 06時37分44秒 | 時事放談: 国内編

民間企業ではうまくいかないこともあるのでしょうが、警察官では大いに意味がありそうです。

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警官同士で結婚、辞令「二人で駐在」 県警、同じ職場に
朝日新聞 2017年5月15日16時50分

 警察官同士で結婚した夫婦が同じ職場で勤められる仕組みづくりに宮崎県警が力を入れている。同じ署で働くだけでなく、少人数態勢の駐在所で夫婦二人きりで働くケースも。単身赴任のイメージが強い警察の印象を変えられるか。

 「地域のみなさんからは『図師嫁』『図師旦那』なんて呼ばれています」。夫の図師耕磨(たくま)巡査(22)と妻の真璃亜(まりあ)巡査(22)は昨年結婚したばかりの新婚夫婦。同じ制服を着て同じ都城署山之口駐在所で働く「駐在さん夫婦」だ。

 専門学校時代に知り合った二人は、2014年に警察学校に同期入校。運動好きの趣味が合い、翌年から交際を始めた。結婚することを上司に相談したところ、言い渡された辞令は二人での駐在所勤務だった。昨年8月から山之口駐在所での勤務がスタートした。

 それまでは職場には常に上司がいたが、良くも悪くも職場にいるのはパートナーのみ。「経験の浅い二人で駐在所を持つのはとても不安でした」と口をそろえるが、夫婦らしく気兼ねなく相談し合いながら、事故対応や地域見回りをして、治安を守り続けている。

 夫婦で働いていることを知った地域の住民が話しかけてくることも多いという。「夫婦ということで安心感を持ってもらえているのかも」と地域に溶け込んでいる様子だ。

 夜間も当直態勢をとる交番勤務と違い、駐在所は午前9時~午後5時45分の日勤。図師夫婦は駐在所の2階部分の3DKの官舎で暮らしている。買い物と料理は真璃亜さん、掃除と洗濯は耕磨さんの担当だ。互いに仕事の事情が分かるので、仕事も家事も頼りやすく、一人で背負うストレスはないという。

 長く一緒にいる分、小さなけんかは多いというが、「仕事中はコミュニケーションを取らざるを得ないので、いつの間にか仲も直ってちょうどいい」と笑う。休みの調整もしやすくなり、新婚旅行はハワイで1週間を過ごした。

 配属からまもなく1年。前向きな性格の真璃亜さんがアクセル役、熟考型で用心深い性格の耕磨さんがブレーキ役となり、良いバランスで仕事を回せるようになってきたという。「立ち寄りやすく、頼りやすい、親しみのある駐在所にしていきたい」

■女性警官増、子育て世代に配慮

 警察官夫婦の駐在所は長野県で導入されてから全国に広まり、九州では鹿児島でも採り入れられているという。宮崎県警では昨年から取り組みが始まり、図師夫婦は県内3例目にあたる。

 背景には、女性警察官の積極採用がある。県警によると、17年度の県内の女性警察官は141人で、過去5年間で毎年10人程度増えている。同時に子育て世代の20~30代の夫婦職員も増えてきたという。

 夫と妻の職場が遠いために通勤に長い時間がかかる職員から、「夫婦の職場を近づけてほしい」という声が出ていたことを受け、県警は14年に希望する警察官夫婦が同じ署で働ける制度を整えた。それを駐在所での夫婦勤務にも広げた。

 県警警務部の野間剛士人事担当は「勤務を希望していながら結婚を理由に辞めざるを得ない状況を減らしたい」。署の同じ課で働く夫婦は共通の上司がいることで子どもの病気など急な休みの調整がしやすくなった。駐在所の場合は、夜間も2人の警察官が自宅兼駐在所にいることで、自然と手厚い態勢になるメリットもあったという。

 県内では都城のほか、日向や延岡などで計10組の夫婦職員が同じ署で働いている。トラブルも特に見られないといい、野間人事担当は「職員からの希望がある限り、取り組みは継続・拡大していき、これが当たり前な業界になっていくことをめざす」と話している。(大山稜)

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地方での駐在勤務というのは、ある意味、退屈。22歳の若者が希望するポストではないでしょう。しかし、夫婦で働くとなれば、話は別です。そのふたりにプロ意識さえあれば、きちんと仕事をこなせたうえで、警官二人体制が整うのですから、個人にも組織にも地域にも意味があります。旧弊に縛られない柔軟な発想は、立派です。

ともあれ、地方の治安を守る「駐在さん」が、こういう形で充実していけば、日本の未来も明るくなります。


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