囲碁の井山裕太6冠(26)=棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖=伊田篤史十段(22)に挑む第54期十段戦5番勝負第3局が14日、長野県大町市で打たれる。2連勝中の井山が勝てば、囲碁界で史上初となる7大タイトル同時制覇の偉業となる。

 中学1年でプロ入りした井山は、2009年に史上最年少で名人になるなど、着実にタイトルを獲得し、13年に史上初の6冠を達成した。その後、7冠に挑戦することなく、一時は4冠まで後退したが、昨年11月に3度目の6冠に復帰。タイトル戦の挑戦手合では、現在18連勝中という自己記録も更新中で、圧倒的な強さを見せている。 

井山名人、囲碁界初の七冠へあと1勝 14日に大一番
朝日新聞 2016年4月13日22時45分

 伊田篤史十段(22)に挑戦者の井山裕太名人(26)=六冠=が2連勝し、囲碁界初の七冠独占へあと1勝と迫っている第54期十段戦五番勝負(産経新聞社主催)の第3局が14日、長野県大町市で打たれる。タイトル戦で連戦連勝を続ける井山名人が一気に偉業達成するか、大一番となる。

 囲碁の七大タイトル戦がそろって今年で40年。井山名人は現在、史上最多の六冠(名人、棋聖、本因坊、王座、天元、碁聖)を保持し、前人未到の全冠独占へ突き進む。一方の伊田十段は昨年、七大タイトル戦史上最速のプロ入り6年0カ月で十段となった。井山名人を追う世代の筆頭格だ。十段防衛にはここから3連勝するしかない。

 13日、対局場のホテルで開かれた前夜祭で、伊田十段は「(井山名人が)あと1勝ということで注目されていると思うが、僕も意地を見せられるよう精いっぱい頑張りたい」と語った。続いて井山名人が「非常に注目していただいているシリーズで、こういう中で対局できることは棋士として幸せ。自分の力を出し切って、皆さんに喜んでいただけるような戦いをしたい」と述べた。

 対局の持ち時間は各3時間。14日午前9時半に始まり、途中、正午から1時間の休憩をはさんで、同日夜までに決着する。

**********

主催紙である産経よりも、朝日のほうが扱いが大きいようです。何せ上の朝日の記事には、対局場検分と前夜祭の模様を収めた動画まで載せているのですから。こんな大きな扱い、囲碁関連ニュースでは史上初ではないでしょうか。それだけ、多くの人が注目する一戦だということです。

とあるサイトでは、アルファ碁よりも上の世界3位というランク付けをされている井山六冠です。ファンとしては、3連勝で決めてくれるのではないかと思ってしまいます。

貧乏英語塾長の勘では(当てにはなりませんが)、夕方までには決まりそう。下手の横好きの囲碁ファンとしては、インターネット中継を見守ることにいたします。