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焼肉のたれでは、生きてはいけない?

2006年12月20日 08時07分42秒 | 時事放談: 国内編
山を侮ってはいけません。六甲山でも遭難するということです。

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「冬眠状態」奇跡の生還 六甲山遭難の兵庫の男性退院(朝日新聞) - goo ニュース

2006年12月20日(水)04:02

 神戸市の六甲山で10月に遭難し、24日ぶりに救助された兵庫県西宮市職員の打越三敬(みつたか)さん(35)が19日、奇跡的な回復力を見せて病院を退院した。意識を失ったまま20日以上も飲まず食わずで、発見された時は体温22度、心肺停止状態だった。持っていた焼き肉のたれと水で飢えをしのいでいたとも伝えられたが、意識があったのは2日間だけで、「たれは数滴試しただけ」という。治療にあたった医師は、低体温の「冬眠状態」だったことが幸いして回復できたのではないかと分析している。

 医師らの説明によると打越さんは10月7日、六甲山頂付近で同僚とバーベキューをした後、1人で下山しようとして道に迷い、約10メートルのがけ下に転落。骨盤を骨折して歩けなくなり、2日後に意識を失った。同31日に心肺停止状態で発見されたが、翌日の夕方には意識も戻ったという。

 体温が25度を下回ると死亡率が高まるといい、医師は「冬眠状態に近かったため、臓器の機能は落ちたが、脳の働きは回復したとも考えられる」などと説明している。

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筒井康隆のエッセイで新田次郎の『八甲田山死の彷徨』をもじった『六甲山死の彷徨』というものを思い出します。本当に気をつけないと。

しかし、「持っていた焼き肉のたれと水で飢えをしのいでいたとも伝えられた」と他人事のように語っているこの朝日新聞記事。とんでもありません。自分が伝えているのです。

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「焼き肉のたれと水で24日間」六甲山中で発見の男性(朝日新聞) - goo ニュース

2006年12月12日(火)11:14

 神戸市の六甲山で10月に行方不明になり、24日ぶりに意識不明の重体で発見された兵庫県西宮市職員、打越三敬さん(35)=西宮市上之町=の体調が回復し、上司に「下山途中にがけから落ちて骨盤を骨折し、歩けなくなった。持っていた焼き肉のたれと水だけを口にして救助を待っていた」と話していることが11日、西宮市の発表でわかった。打越さんは入院中で、足の指に凍傷が残っており、歩行器を使った歩行訓練をしているという。

 上司は今月5日に15分間面会した。上司によると、打越さんは10月7日昼に六甲山頂付近で同僚14人とバーベキューをした後、1人で下山しようとしたが下山口を見つけられず、探す間にがけから転落。持っていた携帯電話はぬれて使えなくなった。バーベキューのため持参していた市販のプラスチック容器入りの焼き肉のたれと、3リットルの容器に入った水だけを口にしながら、24日間、同じ場所にいた。途中で意識がもうろうとし、最後は気を失ったという。

 打越さんは「迷惑をかけました。できるだけ早く仕事に復帰したい」と話したという。

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これを見ると、新聞記事が裏を取らない伝聞によって作成されることがよくあることが分かります。気をつけないと。

それでも、朝日にはなかった、「焼肉のたれ命綱説」を軽く笑い飛ばす勇気が、盟友の共同通信にはあります。

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20日超飲食せず冬眠状態 焼き肉のたれ説否定(共同通信) - goo ニュース

2006年12月19日(火)23:50

 兵庫県の六甲山で約3週間遭難し「焼き肉のたれで生き延びた」と伝えられた西宮市職員打越三敬さん(35)=西宮市上之町=が19日退院し会見。遭難2日後の10月9日に意識を失い、31日に発見されるまで20日以上食べ物だけでなく、水すら飲んでいなかったことが分かった。

会見に同席した医師は「体温が約22度という極度の低体温症だった。動物の冬眠に近かったのではないか。驚異的な生命力だ」と説明。保護時はほとんどの臓器が機能停止状態だったが、現在は後遺症を残さずに回復した。

打越さんは10月7日に遭難。意識を失う前、試しに焼き肉のたれをなめたが「とても食べられたものじゃないと思った」と笑った。医師も、焼き肉のたれが命をつないだという家族の当初の説明を否定した。

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それにしても、人間の生命力はすごいものです。冬眠だってできるのです。あきらめてはいけませんね。打越さんの体力に敬服します。

でも、ケーブルカーを使って降りれば10分ですんだことだとか。次からは乗ってください。
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