囲碁の日本棋院は29日、人工知能(AI)と、日本・中国・韓国のトップ棋士の4者が総当たりのリーグ形式で戦う「ワールド碁チャンピオンシップ」来年3月に大阪市で開催すると発表した。日本からは井山裕太六冠(27)が出場。AIは先日、趙治勲名誉名人(60)と対局した「Deep Zen Go」が参加する。中国と韓国にはトップクラスの棋士の出場を求めているという。対局の持ち時間は各3時間で、通常設けられる昼食休憩なしで打たれる。優勝賞金は3000万円

 日本棋院の団宏明理事長は「国際大会を日本で開きたいと考えていた。進化著しいAIと、世界のトップ棋士が一緒に戦う意義は大きい」と話した。少なくとも3年は続けたいという。

 今春、韓国のイ・セドル九段に圧勝した米グーグル傘下のベンチャーが開発した「アルファ碁」にも出場を打診したが、スケジュールの都合で不参加となった。

 井山六冠の話「このような素晴らしい大会に、日本代表として出場させていただけることをたいへん光栄に思っております。記念すべき大会を盛り上げられるよう、ベストを尽くし、良い戦いができればと思っております」

<囲碁>日中韓トップ棋士とAI対戦 3月に新棋戦
11月29日 17:59毎日新聞

 日中韓の囲碁のトップ棋士と囲碁ソフトが対局する新棋戦「ワールド碁チャンピオンシップ」を来年3月に開催すると、日本棋院が29日、発表した。優勝賞金は3000万円。日本からは現在6冠の本因坊文裕(井山裕太九段)、囲碁ソフトは日本で開発された「DeepZenGo」が出場する。中韓の棋士は未定。

 来年3月21〜23日、日本棋院関西総本部(大阪市北区)で対局。総当たりのリーグ戦を行い、順位を決める。

 囲碁は展開が複雑で、将棋やチェスに比べ人工知能(AI)がトップレベルの棋士に勝つのは困難とされてきた。今年3月、米グーグル傘下のAI開発企業のソフト「アルファ碁」が世界トップ級の李世※(イ・セドル)九段(韓国)を破り、世界的に注目を集めた。(※は石の下に乙)

 国内でも「DeepZenGo」が今月、二十五世本因坊治勲(趙治勲九段)とハンディなしで対戦。1勝2敗の成績を上げ、日本トップ級の実力があることを示した。

 文裕がソフトと戦うのは初めて。文裕は「ベストを尽くし、よい戦いができればと思う」、Zen開発チーム代表の加藤英樹さんは「Zenの改良に全力を注ぎ、恥ずかしくない結果を残したい」とコメントした。【金沢盛栄】

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アルファ碁が出ないのは残念ですが、趙治勲名誉名人と互角に戦ってさらにパワーアップしてくるであろうDeep Zen Goに期待が募りま

中国と韓国がどのレベルの棋士を派遣してくるのか。つまらぬ棋士を派遣してこないことを願うばかりです。

井山六冠には、それまで棋聖、十段を防衛して、六冠のままで世界戦に臨んでもらいたいもの。健闘を祈ります。