面白いデータです。記録しておきましょう。
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【矢板明夫の目】親中派の称号「中国人民の老朋友」 田中角栄氏ら日本は各国最多の111人 3人の「例外」首相はだれ?
産経新聞 2015.6.23 06:00
5月下旬に3000人の訪中団を率いて北京を訪れた自民党の二階俊博総務会長について、中国国家観光局の李早金局長は、中国メディアに対し「中国人民の老朋友」という表現を使った。「老朋友」を日本語に直訳すれば「古い友人」だが、この場合、単なる長い付き合いがある外国人を表現する言葉ではなく、中国政府が外国人に与える最高レベルの呼称である。
中国外交史を研究する政府系シンクタンクの研究員によれば、「世界的に影響力を持つ人物で、中国の文化を理解し、中国と感情的にも近く、今後中国を裏切ることは絶対にないだろう」と中国政府が判断したとき、初めて老朋友という呼称が使われる。例えば、2013年6月、就任直後の韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が訪中した際、いきなり中国メディアに「老朋友」と表現された。
中国との交流で実績はまだなかったが、朴氏の中国重視姿勢や、中国語を勉強していることのほか、尖閣諸島(沖縄県石垣市)問題で日本との対立が深刻化していることを踏まえ、習近平政権は韓国と連携を強化し、対日包囲網を構築したいとの戦略的な狙いがあったようだ。
広東省の新聞「南方週末」の統計によれば、1949年から2010年まで、中国共産党の機関紙「人民日報」で老朋友と呼ばれた外国人は123カ国、601人にのぼる。
時系列で区切ると、4つの世代に分けられる。第1世代は、1920年代から40年代にかけて中国の共産革命に協力した外国人たちだ。名著「中国の赤い星」を出版し、毛沢東を世界に知らしめた米国人ジャーナリストのエドガー・スノー氏らが含まれる。
第2世代は中国建国後から1960年代の文化大革命開始まで、中国と親しい関係にある外国人たちで、ベトナムの主席だったホーチミン氏や、北朝鮮の金日成主席らが代表的だ。第3世代は1979年代、中国が欧米や日本と交流し始めたときに、大きな役割を果たした外国人たちで、米国のキッシンジャー元国務長官、日本の田中角栄元首相らが含まれている。
第4世代は1978年からスタートした改革開放以降、中国が国際社会の舞台へ躍り出たときに協力し、理解を示した人々で、オリンピック委員会(IOC)のサマランチ元会長が代表的な人物だ。
中国の老朋友の中には、独裁者として世界中から批判され、やがて自国民に打倒された外国指導者も少なくない。1989年の革命で処刑されたルーマニアのチャウシェスク大統領や2011年に失脚したエジプトのムバラク元大統領、さらに国内の反政府勢力に殺害されたリビアのカダフィ大佐はみな中国の老朋友だった。
さて、意外なことに日本は「中国人民の老朋友」を最も多く持つ国である。合計111人で断トツの1位。2位の米国は55人、3位の英国は24人と続く。代表的な日本人老朋友は、経済界では岡崎嘉平太・元全日空社長、芸術界では画家の平山郁夫氏、宗教界では池田大作氏らのほか、農村発展の経験を中国に伝授した元大分県知事の平松守彦氏や、中国の砂漠で緑化活動を長年続けた農学者の遠山正瑛氏も含まれている。名簿をみれば、日本が中国の近代化に大きな貢献をしたことがうかがえる。
中曽根康弘氏以降の歴代首相は、ほとんど老朋友に選ばれているが、3人だけが例外となっている。在任中、靖国神社を6年連続して参拝した小泉純一郎氏、尖閣諸島の国有化を決めた野田佳彦氏、それに現在、中国の圧力に屈せず、尖閣問題などで中国と対峙(たいじ)している安倍晋三首相だ。
日中関係の対立はこれからもしばらく続きそうだ。日本の世論を二分させるのは中国の常套(じょうとう)手段ともいえるので、さまざまな手を使って日本国内で中国の味方を増やそうと力を入れる可能性が大きい。今後、人民日報でどの日本人が老朋友と呼ばれるのか、チェックする必要があるかもしれない。
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中国という国は、本当に、日本を利用しまくってくれました。それでいて、感謝がないのですから、どうしようもない国です。日本も人がよいったら、ありゃしません。111人の人は、「中国人民の老朋友」と呼ばれて喜んでいるのかもしれませんが、そのうちの何人を本当に中国共産党のトップは尊敬しているのやら。
ともかく、「中国人民の老朋友」という甘言にだまされず、中国に丸め込まれないことを、日本の政治家には求めます。特に安倍首相には、死んでも「中国人民の老朋友」と呼ばれない生き方を願います。
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