あきれはてる暴言です。
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北方領土「日本に権利ない」 ロシア外相、地元紙に
朝日新聞 2015年5月20日03時00分
ロシアのラブロフ外相は19日公表されたインタビューの中で、北方領土問題に関連して「日本は第2次大戦の結果に疑いを差し挟む唯一の国だ」と日本を批判した。北方領土は第2次大戦の結果、戦勝国ソ連の領土となったのだから、敗戦国の日本には返還を求める権利はない――との考えを明確にした発言だ。
インタビューは、政府発行のロシア新聞(電子版)に掲載された。
北方領土問題の展望を問われたラブロフ氏は「我々はいつも日本人に第2次大戦の結果を認めているのかと聞く。彼らは『全体としてはそうだが、この問題については違う』と答える」と指摘した。
その上で、国連憲章で「旧敵国条項」とされる107条に言及。「『戦勝国、連合国の行為は神聖でゆるがせにできない』ということが書かれている」と自らの解釈を述べた上で、「彼ら(日本人)を国連憲章に引き戻せば、何も反論できない」と強調した。
プーチン大統領は、北方領土問題を日本と交渉する考えを繰り返し表明してきた。だがラブロフ氏は今回、それに触れなかった。ロシアでは戦後70年を機に、第2次大戦で果たした歴史的役割の偉大さを強調する論調が強まっている。クリミア併合など、国際社会から非難されている行動を正当化する狙いもある。
国連憲章107条は、連合国が第2次大戦中に日本などの旧敵国に対してとった行動を国連憲章が無効にするものではないことを定めている。旧敵国への武力行使容認を定めた53条などとともに、日本は削除を求めてきた。(モスクワ=駒木明義)
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ソ連軍が北方領土を侵略したのは、8月15日が過ぎて、戦闘終結が宣言されたあとのこと。つまり、ソ連=ロシアは、どさくさにまぎれて北方領土を盗み取った火事場泥棒なのです。
にもかかわらず、そういう歴史を知っているのか、知っていてあえて無視しているのか、こういう破廉恥なことをロシアの外相がいう。ロシアという国が、本質的にスターリン支配下にあったソ連と何ら変わりがないことを示しています。
日本政府は、こうした暴言に対しては毅然たる態度で抗議の声をあげ、何としてでも北方領土の返還を要求すべきです。領土保全は、中央政府の務めなのですから。
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