名曲ばかりですよ、真梨子さんの歌は。
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(語る 人生の贈りもの)高橋真梨子:6 「桃色吐息」歌詞見てびっくり
朝日新聞 2018年7月30日05時00分
ソロになり、「高橋真梨子」として歌い始めた=1979年ごろ、本人提供
■歌手・高橋真梨子
「ジョニイへの伝言」と「五番街のマリーへ」が売れて、忙しくなりました。
朝はテレビ番組、昼は催し物、夜はコンサート。夜中にクラブやキャバレーを掛け持ちして回る。そんな生活が4~5年は続いたかしら。忙しくて死ぬかと思った。若かったからできたんですね。
《音楽的な方向性の違いから、1978年にペドロ&カプリシャスを辞めた》
解散について話し合った結果、ペドロさんだけ残って新しいメンバーと組むことに。私は博多に帰るつもりでいたら、あるプロダクションの社長が「やってみないか」と。ソロデビューが決まり、コンサートも決まりました。
でも私は、生バンドの演奏じゃないと歌えない。録音した機械的な演奏では私の歌の音楽性を生かせないんです。ちゃんとしたグループで活動したくて、ペドロ&カプリシャスで一緒だったヘンリー(広瀬)さんに、「ちょっと手伝ってくれない?」と声をかけました。彼が「ヘンリーバンド」を作って演奏してくれることになったんです。
《82年発表の「for you...」は第11回東京音楽祭で金賞を受賞。84年発表の「桃色吐息」もヒットし、NHK紅白歌合戦に出た。93年には米カーネギーホールでコンサートを開いた》
「桃色吐息」はメロディーがかっこいいと思ったけど、歌詞を見てびっくり。内容が色っぽいという理由で、決まっていたCMが没になりかけたこともあったんですよ。
「for you...」はメロディーを先に聴いて、お経のようだと思ったことを覚えています。
「あの頃の私 今日までの日々を 見ててくれたのは あなた」という歌詞は、作詞家の大津あきらさんが書いてくださいました。このときはまだお付き合いもしていなかった私たち2人の未来を読んでいたのかなぁ、と今は思います。(聞き手・坂本真子)
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1949年広島生まれ。ペドロ&カプリシャスの2代目ボーカルを経て78年ソロデビュー。
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『桃色吐息』よりも、『for you...』ですね、個人的に。『ごめんね…』(1996)も大好きです。「…」がつくと、いいんですよ、真梨子さんは。
「俺は十分に愛されていたよ。愛は見えない。でも見えるんだ。愛された者には愛が見える。これからもずっと」
「愛は永遠とか?子供みたいね」
「キミは永遠を見たことがあるか?一緒に探そう。永遠を」
「私、もう一度あなたと…」