どう考えても、日本のタバコは安すぎます。国民の健康よりもタバコの既得権益を重視する政治屋のせいです。
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たばこ、大幅値上げでも禁煙者は増えず?
朝日新聞 2013年12月16日18時07分
【編集委員・田村建二】3年前にあったたばこの値上げ額は1箱110円などと大幅だったにもかかわらず、値上げによる販売量の変化の度合いは20~30円ほどの値上げだった過去2回と変わらないことが、厚生労働省研究班の解析でわかった。「国民の健康のため、さらに思い切った値上げが必要」という。
たばこ税の引き上げなどに伴い、2010年秋に代表的な銘柄で20本入り1箱の価格が300円から410円になったりした。研究班は日本たばこ協会の統計データなどを使い、値上げがその年度の販売数量にどう影響したのか、過去の値上げと比べて検討した。
たばこの販売量は、健康への関心などのために減り続けているため、統計学的な手法で調整。値上げの影響だけを見られるようにした「価格弾力性」を算出した。この指標の数値が大きいほど、値上げによる影響力が大きくなる。
すると、10年の値上げのときの値は0・28。主な銘柄で20円の値上げだった03年の0・30、同様に30円の値上げだった06年の0・27とほとんど差はなかった。
10年の値上げの影響で、年間の販売数量自体は過去2回よりも大きく減ったが、この指標は値上げの額も勘案して算出するため、「大幅な値上げの割にはたばこをやめる人はさほど多くはなかった」という結果になった。
日本のたばこ価格は、先進国の中ではまだ比較的安い。さらに高くなれば、販売量はガクッと減る可能性があるという。研究の中心になった大阪がん循環器病予防センターの中村正和・予防推進部長は「多くの人にとって、『まだこのくらいなら吸い続けよう』というのが現状の価格。禁煙治療の支援や受動喫煙防止の法規制の強化などと組み合わせて、価格を千円程度まで思い切って上げるべきだ」と話す。
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タバコにどれだけの害があるかはだれもが知っていること。それを無視しているのは、日本の政治家ぐらいのものです。ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長のような人物は現れないものかと思ってしまいます。
タバコと縁を切った離煙生活は、本当にすばらしいものなんですけど。
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