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推薦図書: ハーバード・ケネディスクールでは何をどう教えているか

2005年02月08日 19時36分20秒 | 推薦図書
いやあ、良い本が出ました。ゴウ先生、待望の本であります。留学を考えている方なら、ぜひ読んでもらいたい本です。

ハーバード・ケネディスクールでは、何をどう教えているか

英治出版

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INDECを設立してから7年目。「MBAもいいけど、JDやMPAもいいんだよ。特にケネディスクールのMPAは最高なんだから」と一貫して言ってきたのですが、やはりこういう本でも出ないと民間で働く人は考えもしません。

今年に入ってすぐ読んで、INDECのICDP(International Career Development Programの略です)でビジネススクール留学を前提にTOEFL・GMATの受験準備をしている諸君に勧めました。

INDECの会員諸君は、素直というか単純ですから(?)、「先生、JFKに行きます!」とカブレテシマッタ会員が二人も出たほどです。

それほどインパクトのある本です。

まず構成がいいですね。名物コースを教える有名教授へのインタビューがメインに据えられていて、なるほどこういうことを学ぶんだという具体的かつ客観的なデータがもらえます。留学体験記というものも悪くはないのですが、善かれ悪しかれ、書いた人の主観が相当に入ってきますから、それからすればずっとケネディスクールで学ぶ意義をつかみやすいはずです。

ジョゼフ・ナイから始まって、ノーム・チョムスキー、ジェフリー・フランケル、エズラ・ボーゲル、マイケル・ポーターといった有名教授へのインタビューを読めるだけで、元は取れます。

いまの日本に足りないのは、明確なリーダーシップを発揮できる人材です。INDECでは、世界の知識人と伍して戦えるパワー・エリートの育成という理念を掲げて、日々闘っているわけです。

そのためには、民間で働く人が積極的にケネディスクールを利用しようとする気概が必要なのです。この行政大学院を一部の官僚のものだと考えてはだめだと常に言い続けて参りました。これからもその考えは変わりません。

そして留学するならいまです。ケネディスクールは、民主党寄りの考えをもった教授陣が多いですから、このブッシュ政権の時だと上記のような有名教授が教鞭を取ることができるわけです。もし次の政権を民主党が奪還するならば、あなたが習った教授がホワイトハウスに入ることになるのです。すごいではないですか。と同時にそうなるとJFKの教授陣が少し寂しくもなるわけです。

それから、金融界などの規制産業で働く人にとって、ケネディスクールでできる人脈は将来を支えるはずです。同級生が世界銀行やIMFのお偉方になることは自然なことですし、日本人なら財務省の事務次官候補も学んでいるのです。

起業家をめざす方々でも業種業態によっては、直接役立つスキルがあるでしょう。アントレプレナー志向だから、MBAというのは単純すぎますよ。

ともあれ、世界の政治・経済の中心にある大学院、それがケネディスクールなのです。そのことをこの本で確認してください。

もちろん、INDECではケネディスクールを始めとしたMPAが取れる行政大学院への留学準備もお手伝いしております。(GREを克服する単語力は半端ではありませんよ!)

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6 コメント

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早速注文いたしました (BXL)
2005-02-09 02:21:44
推薦図書をご教示頂きまして誠にありがとうございます。



お書き頂いたように、「ハーバード・ケネディスクールは一部の官僚のもの」といった偏見がございましたので、時分には関係ないと決めつけてしまっていたところがあったように思えます。



推薦図書として挙げて頂き、今まで穿った見方をしていたことが恥ずかしくなります。早速上記より注文させて頂きました。連休前に届けばいいなと今から心待ちにしております。



いつもありがとうございます。









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刺激的でした。 (単細胞)
2005-02-09 08:14:57
ご推薦の本を読み、感化された一人です。ご紹介ありがとうございました。



この本を読むと、世界トップレベルの学校でどのようなことが行われているかを知ることができる他、そこでの自分を想像することで今の自分に足りないものを浮き彫りにすることができます。そして次に、それを克服したいという欲求が湧き出てきます。それだけの魅力がケネディスクールにあり、この本はそれを伝えてくるのです。(実際に行く/行けるかは別問題として)目指したい将来の成功像をより鮮明にするためには非常に有益な情報だったと思います。



それにしても、「名物コースを教える有名教授」とはいったものの、恥ずかしながらその著書を読んだことはほとんどありませんでした。これでは予習不足と思い、目下そうした教授陣の本を読み始めています。



手始めにエズラ・ボーゲルの「Japan as No.1」を手にとりました。古典だからなーと躊躇していたところ、折もよく2004年12月14日に㈱阪急コミュニケーションズから復刻版がでており、直近(と思われる)の教授からのコメントがついていました。コメント部分は20ページしかなく大半は古典といえる内容ですが、今読み返すことにはそれなりの意味を感じています。(コメントだけであれば立ち読みをお勧めしますが。)



また、グレアム・アリソン教授の「決定の本質」も買おうかと思いましたが、出版元にも在庫がない状況(古すぎるんです)ということで、無謀にも原書を注文してしまいました。(ちなみにアマゾンの在庫は私が買ったのであと1冊のはずです。)



こんなことをやっているとますます夢は膨らみますが、まずは足許の英語力の欠如という現実を克服しないといけません、、、頑張ります。







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いいねえ (ゴウ先生)
2005-02-09 08:38:11
この本を読んで、こんな風にどんどん探求しているのはいいですよね。たいしたものです。



でも、JFKにはそれだけの魅力があるのですよ。ビジネスを学ぶために留学をと考えている人は、この本を読むなり、JFKのサイトをのぞいてみるなり、アクションを起こしてくださいね。



確かに、GREでハイスコアを取らないと入れないところではありますが・・・。
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ワクワクしております (CELTIC)
2005-02-09 11:38:24
素晴らしい本を紹介頂きまして誠にありがとうございます。本日は終日研修で時間に余裕があるためこの時間帯に投稿させて頂いております。        

以前はHBSへ留学すると決めておりましたが、先生からご紹介頂いた本書を読んでからは、すっかりケネディスクールで講義を受けている自分の姿をイメージしている毎日です。(パンフレットも注文致しました!)



先生がおっしゃる通り本書は留学体験本とは全く異なり、教鞭をとられている教授陣(お恥ずかしい限りではございますが、マイケル・ポーター教授しか知りませんでした…)のインタビューが中心となっている為、実際に自分が講義に参加している姿をよりクリアに想像することが出来ます。



その中でもエズラ・ボーゲル教授の「日本の外交政策と意思決定」とグレアン・アリソ\ン教授の「国内・外交問題の意思決定分析」については非常に読みごたえがあり、実際に講義を受けたいという気持ちが強くなりました。



また、学際性もケネディスクールの魅力の一つであると感じました。今日はケネディスクール、明日はHBS、明後日はフレッチャースクール等履修可能\な講座の幅広さは、リーダーとしての能\力を磨き上げる為に非常に有益なものとなると思います。



こういった本に出会い、将来のイメージを膨らませるとワクワクしてきます。このエネルギーを足元の英語学習へ向けていきます。





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購入しました! (Raglan)
2005-02-11 11:23:58
推薦図書をご紹介いただき、ありがとうございました。先生の記事を拝見し、さっそくAmazonから購入しました。



が、今、手元に本はありません。



やってしまいました。配達先を仕事場にしてしまったのです。。。



今回は連休が気になりましたが、自宅では宅配便を受け取りにくいこと、火曜の夜の注文でしたので木曜には到着するかと考えたのですが、甘かったです・・・

いまごろ会社に届いているのかもしれません。



せっかくの連休前に本が届かなかったのは残念ですが、いまはホームページや日本の同窓生HPを見ています。(どちらかというと日本語のページなのですが、、)



あらためてケネディスクールについてはほとんど何も知らなかったんだと実感しています。



連休明けには手元に本が届くと思いますので、一気に読破しようと思います。





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感激致しました ()
2005-02-24 01:49:34
ゴウ先生



素晴らしい本をご紹介頂きまして誠にありがとうございました。



一昨日から出張で全国を飛び回っていたのですが、そんな疲れを吹き飛ばすほど刺激的で、移動時間に一気に読破してしまいました。



ゴウ先生もお話頂いておりましたが、ジョゼフ・ナイはじめエズラ・ボーゲル、マイケル・ポーター氏など有名教授へのインタビュー及び客観的なデータを中心に、複数の方による留学体験記の要素も組まれていて、全く飽きることのない構成も素晴らしかったです。



また、ケーススタディーも普段のビジネススクールのケースとは異なった「パブリックマインド」からのケーススタディーが中心で、特にケネス・ウィンストン教授の「公共の倫理」などのケーススタディーは、普段のビジネスシーンにおいて、あまり真剣に考えたことのないケースであり、本と一緒になってそういったケースに対して、「それはないだろう」とか「おっしゃる通り!」とか突っ込みながら読み込むことは非常に楽しい限りで、自分にはない多種多様な価値観を垣間見ることが出来ました。



翻って、普段のビジネスシーンを省みると、短期的な収益を追求することを中心に、いかに自分が「パブリックマインド」を持つことなく、仕事をしてきたということを痛感致します。



そして、いつの日か「会社への貢献」「家族への貢献」が中心となり、「社会への貢献」という気概を忘れかけてしまっていたことを気づかせてくれました。



本当に素晴らしい本をご紹介頂き、ありがとうございました。



身体は疲れておりますが、何だか興奮してきてしまいました。このままでは眠れなそうなので、英語の勉強をしてから眠ることとします。







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