勉強不足でした。日本のバドミントンが、こんなに強くなっていたとは。
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桃田賢斗、奥原希望が優勝=日本選手シングルス初制覇―バドミントンファイナル
【ドバイ(アラブ首長国連邦)時事】バドミントンのスーパーシリーズ年間上位8人によるファイナルは13日、アラブ首長国連邦のドバイで各種目の決勝が行われ、男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)、女子シングルスの奥原希望(日本ユニシス)がともに初優勝を果たした。
日本選手がファイナルのシングルスで優勝したのは初めて。女子ダブルスは昨年、高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)が制している。
世界ランキング5位の桃田は、同6位のビクター・アクセルセン(デンマーク)を21―15、21―12で下し、同9位の奥原は、ロンドン五輪銀メダリストで同8位の王儀涵(中国)を22―20、21―18で破った。
◆バドミントン スーパーシリーズファイナル第5日 ▽女子シングルス決勝 奥原2(22―20、21―18)0王儀涵 ▽男子シングルス決勝 桃田2(21―15、21―12)0アクセルセン(13日、アラブ首長国連邦・ドバイ)
女子シングルス決勝で世界ランク9位の奥原希望(20)=日本ユニシス=がロンドン五輪銀メダルの王儀涵(中国)にストレートで勝利。同男子で世界ランク5位の桃田賢斗(21)=NTT東日本=も同6位のビクトル・アクセルセン(デンマーク)をストレートで下し、ともに同種目で日本勢初の優勝を飾った。いずれも1次リーグから全勝でのタイトルで、来年のリオデジャネイロ五輪でのメダル獲得に前進した。
156センチの20歳 怖いもの知らずの20歳が、五輪前年の大舞台で世界の頂点に立った。奥原が放ったバックハンドのクロスショットがコートに落ちると、大の字になって顔を手で覆った。シングルスでは日本女子初のファイナル制覇。「本当にうれしい。ジャパン、ノゾミ、と聞こえて力がみなぎった」とうれし涙だ。
156センチと小柄だが、粘りと緩急自在なショットで相手を振り回してきた。今大会では世界女王のマリン(スペイン)ら、格上の選手を圧倒。決勝でもロンドン五輪銀メダリストに第2ゲームで9―15と苦しい状況から57回のラリーを制するなど、抜群の守備力で今大会5試合を1ゲームも落とさない完全優勝とした。
11年に高校2年で全日本を制した逸材は、13年に左膝、14年に右膝の手術を経験。雌伏の時を耐え抜き「体の声を聞けるようになった」と筋力強化で本来の力を取り戻した。「きょうは足が止まりかけていたけど、最後まで戦い抜けた。五輪のメダルも見えてきた」。大きな自信を胸に、8か月後のリオ五輪でも頂点を目指す。
◆奥原 希望(おくはら・のぞみ)1995年3月13日、長野・大町市生まれ。20歳。日本ユニシス所属。小学2年からバドミントンを始め、大宮東高2年の11年全日本総合で16歳8か月の史上最年少優勝。12年世界ジュニア優勝。今季は男女混合の国別対抗戦・スディルマン杯で銀メダル獲得に貢献し、ヨネックス・ジャパンオープン優勝。156センチ、52キロ。
奥原が世界一を勝ち取った。女子シングルス決勝が行われ、世界ランキング9位の奥原希望(20=日本ユニシス)が12年ロンドン五輪銀メダルで同8位の王儀涵(27=中国)を2―0で下し、年間女王に輝いた。男子シングルス決勝でも桃田賢斗(21=NTT東日本)がビクトル・アクセルセン(21=デンマーク)を2―0で破って初優勝。日本の男女エースが16年リオデジャネイロ五輪の前哨戦を制し、大きな弾みをつけた。
奥原が頂点に立った。ロンドン五輪銀メダリストを相手に2―0の完勝。勝利が決まると、コート上に倒れ込み、喜びをかみしめた。「本当に凄くうれしい。(疲労で)足がきつかったので、戦い抜けて良かった」。スーパーシリーズ上位8人が集結して年間王者を決める価値ある大会で、日本勢では初めてシングルスを制して涙があふれた。
最後まで諦めなかった。第1ゲームは相手を左右に揺さぶり、甘い返球を見逃さずに押し込むなど攻め立てた。しかし、徐々に足が止まり始め、逆転を許した。それでも20―20と追いつき、最後は鋭いスマッシュで押し切った。第2ゲームは先行されたものの、「ギアチェンジできたのは今年の改善点」と9―15から追いつき、最後は6連続得点で決めた。30回を超える長いラリーが何度も続き、座り込む場面もあったが、耐えしのいだ。
飛躍の一年だった。高校3年で全日本総合選手権で最年少優勝を果たした“元祖スーパー高校生”。しかし、13年1月に左膝、14年4月に右膝を負傷して手術。復帰を遂げると、今年は9月のヨネックス・オープン・ジャパンでスーパーシリーズを初制覇。11月の香港オープンでフットワークの感触をつかみ、今月6日まで行われた全日本総合選手権で2度目の日本一に返り咲いた。
完全優勝。1次リーグから5戦全てでストレート勝ちし「自信になる」。しかも世界1位で世界選手権2連覇のマリン(スペイン)を2度倒しての頂点は大きな価値がある。これまでは18歳の山口茜(福井・勝山高)が目立つことが多かったが、名実ともに日本のエースとなり「充実して一年を締めくくれた。五輪のメダルが見えてきた」。五輪の表彰台へ、希望の光が差し込んできた。
◆奥原 希望(おくはら・のぞみ)1995年(平7)3月13日、長野県大町市生まれの20歳。6歳からバドミントンを始める。仁科台中―大宮東高を経て、13年日本ユニシス入社。11年全日本総合女子シングルスを最年少の16歳8カ月で制した。12年世界ジュニア選手権優勝。15年スーパーシリーズのヨネックス・オープン・ジャパンで初優勝。1メートル55、52キロ。
【バドミントン】陣内さん、SSF日本勢アベックVの快挙を祝福
元バドミントン選手で現在はキャスターとして活躍している陣内貴美子さん(51)が14日更新のブログで、バドミントンのスーパーシリーズ・ファイナル(SSF)で男女シングルスで初優勝した日本勢の快挙を祝福した。
陣内さんは「過去のこの大会で優勝しているのは、男子はマレーシアと中国、女子は香港、マレーシア、中国、台湾のみ。そこへ男女アベック優勝の快挙は、日本の世界トップレベルの力を証明するものといえるでしょう」と興奮さめやらない様子でつづった。
ロンドン五輪銀メダリストの王儀涵(中国)をストレートで破った女子の世界ランク9位・奥原希望(20)=日本ユニシス=については、「正確で素早いフットワークと、それが支える鉄壁のレシーブ力」を勝利のポイントをあげ、「決勝の対戦相手・王儀涵選手は、どこに打っても返ってくるラリーをいやがり、明らかにばてていました」と分析。
デンマークの世界6位ビクトル・アクセルセンにストレート勝ちした同5位の男子・桃田賢斗(21)=NTT東日本=に対しては、「攻守に穴がなく、特にネットプレーは世界屈指の技術を持っている天才」と絶賛した。
奥原は埼玉・大宮東高校2年時に、史上最年少の16歳8か月で全日本女王になっただけに、「元祖スーパー高校生といわれながら、このところ後輩の山口茜選手ばかりが注目されるのを『なにくそ』と思っていたことでしょう」と後輩の心情を推し量った。
現役引退後もバドミントンの普及に務めている陣内さんは、「世界一のタイトルは、ファンにとって、一足早いビッグなクリスマス・プレゼントになりましたね。桃田選手、奥原選手!ステキなプレゼントをありがとう!!」と締めくくっている。
バドミントンのスーパーシリーズ(SS)の年間トップ8によるファイナルで、日本勢が男女のシングルスを初めて制した。男子の世界ランキング5位の桃田賢斗(21)=NTT東日本=と、女子の世界ランキング9位の奥原希望(20)=日本ユニシス。ジュニア時代から世界と渡り合ってきた同世代2人は、リオデジャネイロ五輪に向けて貴重な経験を積んだ。
13日の決勝で桃田は世界6位のビクター・アクセルセン(デンマーク)、奥原はロンドン五輪銀メダリストの王儀涵(中国)をともにストレートで破った。桃田は左足に違和感、奥原は風邪気味とベストコンディションではなかったが、「優勝のチャンスを逃したくなかった」と2人。大舞台での勝負強さは共通の武器だ。
日本バドミントン協会が年代別のナショナルチームを整備したころに見いだされた2人だ。早くから集中的な強化合宿や海外遠征を経験してきた。高校生だった2012年には2人同時に世界ジュニア選手権で優勝し、この大会を制した最初の日本選手となった。さらに世界トップクラスの選手が集うSSファイナルの優勝で、奥原は「五輪のメダルが見えてきた。感触がつかめた」と話す。
SSや世界選手権など多くの大会は負けたら終わりのトーナメント。SSファイナルと五輪だけが総当たりの1次リーグと決勝トーナメントで競うため、大会中に同じ相手と2度戦う可能性がある。今大会で桃田は決勝で戦ったアクセルセン、奥原は世界女王のカロリナ・マリン(スペイン)と2試合して2連勝。桃田は「1回やったうえで、さらに作戦を立ててうまく戦えた」。収穫の多い大会になった。(ドバイ=清水寿之)
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すごいですね、男女シングルスを同時制覇するとは。桃田選手も奥原選手も、本当にすばらしいです。
そういえば、フィギュアスケートの羽生選手も抜群の強さだし、卓球も強い。バドミントンは、この快挙。これまでやや影の薄いマイナースポーツというイメージでしたが、もはやとても馬鹿にできません。来年のオリンピックが楽しみです。
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