高倉健さん追悼臨時増刊：朝日、毎日に圧勝

昨日、『サンデー毎日』の高倉健さん追悼臨時増刊号が発売になりました。

	永久保存版 高倉健 サンデー毎日増刊 12/26号
	クリエーター情報なし
	毎日新聞社

定価1000円です。貧乏英語塾長、高田馬場の芳林堂まで行って、買いました。ビニール袋に入っていました。ゆえに、中身が見られません。高いし、中身をチェックもできませんが、健さんへの香典だと思って買ったのです。

ところが、その出来たるや、とんでもありません。

ほとんどの写真が、映画のポスターかスチールだけで、希少性の低いものばかりです。ファンの方ならば、だれもが見たことがあるような写真ばかりなのです。しかも、寄せられた文章も映画評論家の白井佳夫氏の文章が目新しいくらいで、あとは使い回しのものだけ。せいぜい、健さんが撮影中に椅子に腰掛けている写真が珍しいくらいです（p. 15：1988年公開の『海へ～See you～』の撮影中のもの）。

それに比べて、普段はムカつくことが多い『週刊朝日』はまともでした。

	週刊朝日増刊 追悼 高倉健
	朝日新聞出版
	朝日新聞出版

『週刊毎日』の95ページよりも薄い82ページ構成ですが、貴重な写真がたくさん掲載されていますし、読みでのある文章が並んでいます。新たに寄稿されたのが、映画評論家四方田犬彦氏・作家横尾忠則氏の2本、さらに取材構成されたものが、写真家ムトー清次氏・写真家松村映三氏の2本、さらにいまでは目にすることが難しい『週刊朝日』の記事や『朝日新聞』の記事・写真が満載で、たったの680円です。毎日の没落と、腐っても朝日の違いを見せられた気がします。

健さんファンの方、購入するのなら、朝日です。

（それにしても、読売と産経は何をしているのでしょう。）