連日韓国関連のニュースが飛び込んできて、ゴウ先生の興味をそそります。今日は青瓦台と新聞との対立という話です。これもすべて盧武鉉政権のレイム・ダック状態を証明している話です。
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「盧大統領は役に立たない鶏のあばら骨」に報復 韓国2紙の取材拒否 (産経新聞) - goo ニュース
2006年 7月31日 (月) 03:17
【ソウル=黒田勝弘】韓国の最有力紙・朝鮮日報が盧武鉉大統領を「鶏肋(けいろく)・大統領」と書いたことに青瓦台(大統領官邸)当局が激怒し、今後、青瓦台当局に対する取材を一切拒否するとの“報復措置”を発表し話題になっている。また論説コラムで盧政権を「税金を出すのが惜しい略奪政権」と批判した東亜日報も同じ処分を受けており、盧政権と反政府系・有力新聞の非難合戦は泥沼状態が続いている。
問題になった「鶏肋」とは鶏のあばら骨のことだが、韓国では昔から「食うほどの肉はついていないが捨てるには惜しい」ということから「役には立たないが捨てるには惜しい物」という意味に使われてきた。元は中国の後漢書に出てくる故事に由来するという。朝鮮日報(28日付)は最近の政局分析記事で与党にも“大統領忌避現象”が見られるとし「盧大統領は今や与党においてさえ『鶏肋』のような存在になったようだ」と皮肉った。
これに対し青瓦台当局は直ちに「国家元首を食べ物に比喩(ひゆ)」するとはケシカランとし、同じ日の東亜日報と併せ「節制のない扇情的な“見出し商売”で大統領と政府を分別なく攻撃する行為は許せない」と激しく非難。両紙に対し、大統領秘書室全体に対する取材の拒否を通告した。青瓦台のこうした措置は初めてという。
韓国ではこのところ、マスコミや街の声は政権末期(次期大統領選は来年12月)を思わせるような政権批判が盛んで、新聞にも大統領を皮肉る露骨なパロディー漫画や小話がよく紹介されている。朝鮮日報は非難に対し「他のメディアも過去に同じ表現を使っているではないか」と反論し、青瓦台当局の取材拒否は言論の自由侵害だと批判している。
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この産経の記事だと、青瓦台と新聞とが「鶏肋」という言葉をめぐって、なぜこれほどまでにいがみ合わなければならないのか、よく事情を呑み込めません。そこで南北朝鮮報道では定評のある西日本新聞の記事を読んでみました。すると、なぞが解けました。
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青瓦台が取材拒否 政権攻撃の2紙に 北朝鮮対応の不評深刻 (西日本新聞) - goo ニュース
2006年 7月30日 (日) 17:09
【ソウル29日原田正隆】韓国で盧武鉉政権を連日批判している朝鮮日報と東亜日報の最有力2紙に対し、青瓦台(大統領官邸)が28日夜、大統領ブレーンらが執務する秘書室への取材を拒否すると発表。29日付の2紙は青瓦台をさらに責め立てる記事や政治漫画を掲載し、対決姿勢を強めている。
発行部数でそれぞれ韓国トップ、第2位の朝鮮日報と東亜日報は盧政権の対北朝鮮政策を一貫して批判。最近は北朝鮮ミサイル発射をめぐって米国や日本を非難した大統領への攻撃を強めていた。
「国家元首を食べ物に例えるなど、メディアの節度と、われわれの忍耐の限度を超える表現だ」。青瓦台が記者会見を開いて激しく反発したのが28日付の両紙のコラム。朝鮮日報は故事成語「鶏の肋骨(ろっこつ)」を用いて、大統領を「捨てるには惜しいが大して役に立たない」と批判。東亜日報は経済失政やコネ人事の弊害を挙げて「税金を払うのが惜しい略奪政府、盗っ人政治」と指弾した。
青瓦台の取材拒否は、秘書室への直接または電話取材に応じないものの、記者会見への参加は認める、との内容。しかし、青瓦台が両紙による大統領インタビューを事実上拒否したり、中央日報を含む三大紙のシェア規制を狙った新聞法を制定したりと、両紙と青瓦台の確執は根深い。28日の会見で青瓦台の李百萬(イペクマン)広報首席秘書官は両紙の報道姿勢を「麻薬の害悪と深刻さを連想させる」と非難した。
これに対し29日付の朝鮮日報は「“鶏の肋骨”は故事成語であって食べ物ではない。サンドイッチ(板挟みの立場)などの表現も使ってはならないのか」などと反論し、政治漫画では李氏の過去の「失言例」を挙げて皮肉った。東亜日報は「言論に対する正面からの侵害」「多様な意見を保障するためと新聞法をつくった政府が意見の多様性を抑え込むとは皮肉だ」などと青瓦台の対応に反発する有識者たちの声を掲載した。
=2006/07/30付 西日本新聞朝刊=
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太字の部分が、産経にはなく、西日本で述べられている部分です。前者は、独自調査をしたというよりも、後者のこの記事を適当にまとめただけという感じです。産経には、もっとしっかりしてもらわないと・・・。
それはともかく、マスコミとの関係がギクシャクするのは政権末期の特徴だといえます。日本でも、最長期政権を誇った佐藤栄作総理大臣の辞任記者会見では、すべての記者を会場から追い出し、カメラに向かって国民に語りかけるということがありました。もう30年以上も前の話ですが。
ともあれ、盧武鉉政権の暴走を止められるとすれば、韓国内のメディアでしかありません。批判すべきは批判して、韓国が北朝鮮と同類の「ならず者国家」にならないように誘導してもらいたいものです。
++++++++++
<後記>
昨夜11時前に、高田馬場から靖国神社まで早稲田通りをトコトコ歩いて行ってみました。ゴウ先生の脚で52分ほどの距離。体脂肪減少大作戦実行中のお遊びです。
昨夜は気温も湿度も低く、早稲田大学の横をすり抜け、神楽坂を上り下りし、飯田橋の牛込陸橋を渡る道筋は実に快適な散歩コースでした。
しかも、深夜の靖国にはただの一人もいなくて(あの神社にはホームレスも寄り付かないようです)、あの広大な参道を独り占めです。あの感覚は実に不思議なもので、お薦めです。もちろん、社の中には入れませんが。
ともあれ、夏のエアロビクスは、夜の散歩がベストだと信じるゴウ先生のささやかな冒険の報告でした。
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「盧大統領は役に立たない鶏のあばら骨」に報復 韓国2紙の取材拒否 (産経新聞) - goo ニュース
2006年 7月31日 (月) 03:17
【ソウル=黒田勝弘】韓国の最有力紙・朝鮮日報が盧武鉉大統領を「鶏肋(けいろく)・大統領」と書いたことに青瓦台(大統領官邸)当局が激怒し、今後、青瓦台当局に対する取材を一切拒否するとの“報復措置”を発表し話題になっている。また論説コラムで盧政権を「税金を出すのが惜しい略奪政権」と批判した東亜日報も同じ処分を受けており、盧政権と反政府系・有力新聞の非難合戦は泥沼状態が続いている。
問題になった「鶏肋」とは鶏のあばら骨のことだが、韓国では昔から「食うほどの肉はついていないが捨てるには惜しい」ということから「役には立たないが捨てるには惜しい物」という意味に使われてきた。元は中国の後漢書に出てくる故事に由来するという。朝鮮日報(28日付)は最近の政局分析記事で与党にも“大統領忌避現象”が見られるとし「盧大統領は今や与党においてさえ『鶏肋』のような存在になったようだ」と皮肉った。
これに対し青瓦台当局は直ちに「国家元首を食べ物に比喩(ひゆ)」するとはケシカランとし、同じ日の東亜日報と併せ「節制のない扇情的な“見出し商売”で大統領と政府を分別なく攻撃する行為は許せない」と激しく非難。両紙に対し、大統領秘書室全体に対する取材の拒否を通告した。青瓦台のこうした措置は初めてという。
韓国ではこのところ、マスコミや街の声は政権末期(次期大統領選は来年12月)を思わせるような政権批判が盛んで、新聞にも大統領を皮肉る露骨なパロディー漫画や小話がよく紹介されている。朝鮮日報は非難に対し「他のメディアも過去に同じ表現を使っているではないか」と反論し、青瓦台当局の取材拒否は言論の自由侵害だと批判している。
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この産経の記事だと、青瓦台と新聞とが「鶏肋」という言葉をめぐって、なぜこれほどまでにいがみ合わなければならないのか、よく事情を呑み込めません。そこで南北朝鮮報道では定評のある西日本新聞の記事を読んでみました。すると、なぞが解けました。
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青瓦台が取材拒否 政権攻撃の2紙に 北朝鮮対応の不評深刻 (西日本新聞) - goo ニュース
2006年 7月30日 (日) 17:09
【ソウル29日原田正隆】韓国で盧武鉉政権を連日批判している朝鮮日報と東亜日報の最有力2紙に対し、青瓦台(大統領官邸)が28日夜、大統領ブレーンらが執務する秘書室への取材を拒否すると発表。29日付の2紙は青瓦台をさらに責め立てる記事や政治漫画を掲載し、対決姿勢を強めている。
発行部数でそれぞれ韓国トップ、第2位の朝鮮日報と東亜日報は盧政権の対北朝鮮政策を一貫して批判。最近は北朝鮮ミサイル発射をめぐって米国や日本を非難した大統領への攻撃を強めていた。
「国家元首を食べ物に例えるなど、メディアの節度と、われわれの忍耐の限度を超える表現だ」。青瓦台が記者会見を開いて激しく反発したのが28日付の両紙のコラム。朝鮮日報は故事成語「鶏の肋骨(ろっこつ)」を用いて、大統領を「捨てるには惜しいが大して役に立たない」と批判。東亜日報は経済失政やコネ人事の弊害を挙げて「税金を払うのが惜しい略奪政府、盗っ人政治」と指弾した。
青瓦台の取材拒否は、秘書室への直接または電話取材に応じないものの、記者会見への参加は認める、との内容。しかし、青瓦台が両紙による大統領インタビューを事実上拒否したり、中央日報を含む三大紙のシェア規制を狙った新聞法を制定したりと、両紙と青瓦台の確執は根深い。28日の会見で青瓦台の李百萬(イペクマン)広報首席秘書官は両紙の報道姿勢を「麻薬の害悪と深刻さを連想させる」と非難した。
これに対し29日付の朝鮮日報は「“鶏の肋骨”は故事成語であって食べ物ではない。サンドイッチ(板挟みの立場)などの表現も使ってはならないのか」などと反論し、政治漫画では李氏の過去の「失言例」を挙げて皮肉った。東亜日報は「言論に対する正面からの侵害」「多様な意見を保障するためと新聞法をつくった政府が意見の多様性を抑え込むとは皮肉だ」などと青瓦台の対応に反発する有識者たちの声を掲載した。
=2006/07/30付 西日本新聞朝刊=
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太字の部分が、産経にはなく、西日本で述べられている部分です。前者は、独自調査をしたというよりも、後者のこの記事を適当にまとめただけという感じです。産経には、もっとしっかりしてもらわないと・・・。
それはともかく、マスコミとの関係がギクシャクするのは政権末期の特徴だといえます。日本でも、最長期政権を誇った佐藤栄作総理大臣の辞任記者会見では、すべての記者を会場から追い出し、カメラに向かって国民に語りかけるということがありました。もう30年以上も前の話ですが。
ともあれ、盧武鉉政権の暴走を止められるとすれば、韓国内のメディアでしかありません。批判すべきは批判して、韓国が北朝鮮と同類の「ならず者国家」にならないように誘導してもらいたいものです。
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<後記>
昨夜11時前に、高田馬場から靖国神社まで早稲田通りをトコトコ歩いて行ってみました。ゴウ先生の脚で52分ほどの距離。体脂肪減少大作戦実行中のお遊びです。
昨夜は気温も湿度も低く、早稲田大学の横をすり抜け、神楽坂を上り下りし、飯田橋の牛込陸橋を渡る道筋は実に快適な散歩コースでした。
しかも、深夜の靖国にはただの一人もいなくて(あの神社にはホームレスも寄り付かないようです)、あの広大な参道を独り占めです。あの感覚は実に不思議なもので、お薦めです。もちろん、社の中には入れませんが。
ともあれ、夏のエアロビクスは、夜の散歩がベストだと信じるゴウ先生のささやかな冒険の報告でした。
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