納得いく決定です。
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海自、韓国の観艦式に不参加 艦旗「降ろすの絶対ない」
古城博隆、ソウル=牧野愛博2018年10月5日20時56分
輸送艦「くにさき」の艦尾にはためく自衛艦旗=2014年5月27日、米海軍横須賀基地
韓国南部・済州島(チェジュド)で11日に開かれる国際観艦式で、韓国側が海上自衛隊の護衛艦に対し旭日(きょくじつ)旗(自衛艦旗)を掲げないよう求めていた問題で、岩屋毅防衛相は5日、護衛艦の派遣を中止すると発表した。韓国海軍は「不参加は遺憾」としている。
旭日旗は1954年の発足時に自衛艦旗に採用されたが、旧日本軍で使われ、韓国内には「日本軍国主義の象徴」と反発する声が根強い。防衛省によると、主催者の韓国側から8月末、参加14カ国に対し、マストに自国と韓国の国旗を掲げるよう求める通知があった。今月3日には「艦首と艦尾に旗を掲げない」との条件も追加された。
国連海洋法条約は「軍艦」に対し、所属を示す「外部標識」の掲揚を求める。海自艦にとっては自衛艦旗の旭日旗が外部標識で、自衛隊法などは航海中、自衛艦旗を艦尾に掲げることを義務づけている。
日本側はこれを根拠に韓国側に条件の変更を求めてきた。4日には自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長が定例会見で「海上自衛官にとって自衛艦旗は誇りだ。降ろしていくことは絶対にない」とも述べた。
不参加となり、岩屋防衛相は記者団に「極めて残念だが、今後とも日韓防衛協力の推進に努めたい」と述べた。韓国海軍も「遺憾だが、発展的関係の維持に影響を与えてはいけない。軍事交流と友好増進は続ける」としている。
海自艦は98年と2008年に韓国で開かれた観艦式で旭日旗を掲げてきた。なぜ、今回はこじれたのか。
韓国政府は当初、「行事の性格や国際慣例などを考慮願いたい」などと国内世論に対して理解を求めていた。だが、韓国大統領府ホームページの掲示板に「戦犯国の戦犯旗だ」「国家に対する侮辱だ」などとする書き込みが相次ぐと、韓国海軍の報道官は9月27日、参加国に要請文を送ったことを表明。日韓関係筋の1人は「国民の支持を失うことを恐れた大統領府が対応を変えたことが問題を大きくした原因」とみる。
今回の参加国のうち、豪州、インド、ロシアなども日本、韓国と同様、国旗とは別に軍艦旗を定めているが、韓国側は各国の対応を説明していない。防衛省も「各国の対応は把握しておらず、主体的に判断した」としている。
日韓は、元徴用工の訴訟問題や従軍慰安婦問題などで対立しており、今回の問題を機に関係がさらに悪化する恐れもある。安倍晋三首相は25日の日韓首脳会談で文在寅(ムンジェイン)大統領に訪日を改めて求めたが、具体的な日程はまだ決まっていない。(古城博隆、ソウル=牧野愛博)
防衛省が韓国主催の国際観艦式への海上自衛隊派遣を見送ったのは、韓国側が求める自衛艦旗「旭日旗」の掲揚自粛という無理筋の要求を、到底受け入れることができないからだ。国内法や国際法に反する一方的な注文を諾々とのめば、国際社会での日本の信頼失墜にもつながりかねない。
「韓国の要求に従えば、日本は法に違反する国家となる。検討にも値しない」
外務省幹部は派遣見送りの理由をこう語る。
自衛艦旗の掲揚は自衛隊法で義務づけられ、国連海洋法条約も国籍と軍隊に属することを示す「外部標識」を掲げることを規定する。韓国の要求は「非常識」(海自幹部)との批判は免れない。
もし要求に応じれば、日本の防衛に影響が出る可能性もある。制服組トップの河野克俊統合幕僚長は、自衛艦旗を「海上自衛官の誇り」と表現する。国際社会でも、主権の象徴である軍艦旗は最上級の敬意が払われるべき存在だ。その重みを持つ自衛艦旗を、日本がやすやすと降ろす姿を他国はどう見るか。
元海将の香田洋二氏は「中国は日本を『強硬に出ればすぐ退く国』とみて、尖閣諸島(沖縄県石垣市)への圧力を強めただろう。米国をはじめ友好国からの信頼も失う。派遣見送りは適切な判断」と語る。
政府内には、自衛艦旗を掲げ観艦式に参加する強硬論もあったが、見送った。外務省幹部は「主催国である韓国の顔をつぶさないための、せめてもの措置だ」と語る。(石鍋圭)
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韓国の国際条約を無視した要求に従う必要は、まったくありません。今回の派遣見送りは毅然たる態度で、評価できます。
それにしても、韓国のこのムチャブリには、北朝鮮同様、うんざりです。対応に骨を折られた関係各位に同情してしまいます。
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