雨の日には、勝つ!有言実行とは、なんとすばらしいことでしょう。
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川内 ボストン・マラソン初優勝!日本勢は瀬古以来31年ぶり 悪天候の中、前回覇者逆転
日本勢の優勝は1987年大会覇者の瀬古利彦(61)以来31年ぶり。
レースは強い雨の降る中行われスローペースで展開、川内はスタート直後に大きく飛び出すなど積極的な走りを見せた。その後前回優勝のジョフリー・キルイ(ケニア)が大きくリードしたが、終盤逆転し初の栄冠を手にした。レース後、川内は悪天候のレースにも「最高のコンディションだった」とコメントした。
川内は12日に羽田空港から出発した際、前回大会3位の大迫傑(26=ナイキORPJT)の走りがヒントに「大迫選手は勝負どころまで力を使わなかった。そこを参考にしたい」と表彰台への戦略を語っていた。
本社主催の青梅マラソンと姉妹提携の第122回ボストンマラソン(16日・米マサチューセッツ州)男子で川内優輝=31、埼玉県庁=が2時間15分58秒で初優勝した。
この大会には青梅マラソンで優勝した岡本直己(33)=中国電力=芦麻生(24)=九電工=らも出場している。
レースは大雨と強風の中で争われ、川内は40キロすぎでトップのキルイ(ケニア)をかわした。日本勢では1987年の瀬古利彦以来、31年ぶりの優勝となった。
寒波に襲われたボストン市内、この日行われる予定だったメジャーリーグ、レッドソックス―オリオールズ戦も前日に中止が発表されていた。
川内は「ただ前だけを見て、ひたすら前だけを見て自分のベストの走りをしたら勝てました。私にとっては最高のコンディションでした」とコメントした。
<第122回ボストン・マラソン>◇16日◇米ボストン
やはりこの男は強かった。9位だった昨夏の世界選手権で日本代表からの引退を表明した男子マラソン川内優輝(31=埼玉県庁)が現地時間16日、世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」の一つボストンで2時間15分54秒で優勝した。日本人の優勝は87年瀬古利彦以来31年ぶりの快挙だ。
冷たい雨が降り注ぐコンディションだった。渡米前の羽田空港で、前半は「目立たないように」と集団に潜むプランを描いていた。しかし、宣言とは違い、スタートからダッシュで飛び出す、大逃げ策を敢行。中間点を先頭集団の中で1時間5分59秒で通過し、その後も持ち味の粘りを発揮した。40キロでは昨年優勝で、先頭を走っていたジョフリー・キルイ(ケニア)と20秒差の2位。ラスト2・195キロで逆転し、2分23秒差を付ける圧勝劇だった。前回大会は大迫傑(26=ナイキ・オレゴンプロジェクト)が日本人30年ぶりの表彰台となる3位。日本勢は2年連続の表彰台となった。
出場の経緯は意外な縁だった。代理人であるラーナー・ブレッド氏が昨夏、大学の先輩に当たる同マラソン3連覇のビル・ロジャース氏(米国)と野球の米大リーグのレッドソックス−マーリンズ戦を観戦。その時、ロジャース氏が川内へ向けて、ボストン出場のラブコールをした。その動画をブレッド氏からもらった川内は「偉大な選手から呼んでいただけるのはうれしいこと」と30分以内に出場する意向を伝えたという。昨年末にはコースを試走。122回の世界的にも伝統あるレースでサプライズを起こした。
ただボストンは国際陸連が求める条件を満たしていない片道コースのため、公認記録とはならない。
川内優輝、ボストン・マラソンへ渡米「タイムより勝負に徹する」
公務員ランナーの川内優輝(31)=埼玉県庁=が12日、ボストン・マラソン(16日・米マサチューセッツ州)へ向け渡米。“大迫スタイル”で日本勢2年連続の表彰台を狙うことを明かした。
川内にとって初のボストンだが「タイムより勝負に徹する。大迫君のように、力を使わず、どこまで我慢できるか」とペースメーカー不在のレースで勝負強さと粘りを課題として挑む。昨年の同大会で初マラソンながら瀬古利彦以来30年ぶりの入賞を果たした大迫傑(26)=ナイキ・オレゴンプロジェクト=も30キロ付近まで集団後方に控え、終盤のペースアップに反応し3位を死守。「目立たないように、ラスト勝負ですね」とイメージは万全だ。
昨年末には2日間コースを下見し、感触を確かめた。「(往復ではなく)片道42・195キロのワンウェイコース。風向きによって戦略も大きく変わってくる」。さらに、レース当日は雨も予想されるが「雨の日はいいイメージしかない。降ってくれたら、僕にとってはラッキー」と気象条件も味方に付け、上位をうかがう。
12月の福岡国際での自己記録更新も視野に入れている川内。「(2時間)7分台へのいい弾みにしたい」と笑顔で日本を後にした。
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