【烏鎮(中国浙江省)時事】「世界最強」とされる中国の囲碁棋士、柯潔九段(19)と囲碁人工知能(AI)「アルファ碁」との3番勝負第1局が23日、中国浙江省の烏鎮で行われ、白番のアルファ碁が勝利した。271手で半目勝ち

 第2局は25日、最終局は27日に行われる。

 米グーグル傘下、英ディープマインド(DM)社が開発したアルファ碁は、自ら学習を積み重ねる「ディープラーニング(深層学習)」技術を採用。自立的に最善の打ち手を探し出す。

 柯九段は対局後、記者団に対し「弱点はまったく見つからなかった。アルファ碁に勝つことはとても難しい」と敗北を認めた。

 DM社の開発者デミス・ハサビス博士は「トップ棋士に弱点を見つけてもらいたい。それが分かればさらに自分で学習し、解決するようになる」と語った。

 アルファ碁は、昨年3月には韓国のトップ棋士、イ・セドル(李世※=石の下に乙)九段(34)と対戦。4勝1敗で圧勝した。当時は「AIがトップ棋士に勝つにはまだ10年はかかる」とみられていたが、驚異的な成長を遂げていたことが分かり、世界を驚かせた。

 昨年末にはインターネット上で「マスター」と名乗る謎の打ち手が登場。世界のトップ棋士らと対戦し、60連勝した。後にその正体は「進化したアルファ碁」だったことが明らかにされた。 

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こうなると、アルファ碁に勝てる人間はいるのかと問いたくなります。それが、日本の井山裕太六冠であると、最高なのですが。