AIが囲碁界に与えた影響は、計り知れません。
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日本発の囲碁AI「DeepZenGo」(Zen)と日中韓のトップ棋士が対局する「囲碁電王戦FINAL」(ドワンゴ主催)の第3局が7日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、Zenが趙治勲名誉名人(61)に85手までで先番中押し勝ちし、通算成績を2勝1敗で終えた。
人工知能の研究者らを交えた囲碁AI開発プロジェクトが、今春で終了することを受けた企画で、Zenは過去に敗れた日中韓の3棋士と再戦。趙名誉名人は、2016年11月の「第2回囲碁電王戦」でZenに2勝1敗と勝ち越していた。
対局後、趙名誉名人は「2年前とは比べようもないほど強い。今度は僕らがAIの碁を勉強して努力しなければ」と語り、Zen開発メンバーの加藤英樹さん(64)は「2年間でよくここまで強くしたと思う」と話した。
国産の囲碁AI(人工知能)の「DeepZenGo」と、二十五世本因坊治勲(61)=趙治勲九段=が戦う囲碁電王戦FINALの第3局が7日、東京・市ケ谷の日本棋院で打たれ、85手でZenが黒番中押し勝ちした。Zenを開発したプロジェクトは今春で終了となるが、最終戦を勝利で飾った。
プロジェクトは、ニコニコ動画を運営するドワンゴや国内の囲碁ソフト開発者らが参加して2016年3月に発足した。「韓国の李世ドル九段に勝利した時点のAIのアルファ碁を超える」という目的を達成するなどしたため、プロジェクト終了を決定。その集大成として、これまで敗れたトップ級棋士との再戦を企画した。
先月24日の第1局は中国のミ※廷九段(22)に敗れたが、今月1日の第2局は韓国の朴廷桓九段(25)を圧倒した。治勲とは16年11月、第2回電王戦で対局し、1勝2敗と負け越していた。(※は日の下に立)
この日の対局はZenが完勝。開発チーム代表の加藤英樹さん(64)の「(2年前とは)別物」との言葉通り、その実力を発揮した。治勲は「早々につぶれてしまったのは残念」と対局を振り返り、「Zenは全然違うところを見ている。人間が積み重ねてきた碁と違うものを体験できるのはうれしい。AIの登場で(囲碁の進歩という)線路を進む速度が格段に上がった」と語った。
「Zen」自体はなくなるわけではないといい、加藤さんは「Zenの今後は未定だが、別手法での強化、使い勝手の向上などを考えたい」と話した。【最上聡】
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AIが打ち出した手は、プロのみならず、アマチュアでもよく打たれています。それだけ、AIの発想が自由で、面白みを与えるからです。
AIが人間よりも強いことは証明されましたが、AIから学ぶことによって、人間もAIと同等あるいはAIに勝てるところまで行く可能性はあります。中国棋士がDeepZenGoに勝ったのも、AIを勉強した結果でしょう。
人間対AIの新しい戦いが、これから始まるのかもしれません。
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