いのりむし文庫

いのりむし斧舎 ⒸNakajima Hisae

電気アレルギー

2013-07-21 | 電気アレルギー

Dennkirogo

 「電気」に反応するアレルギーなんて、あるのかどうかわからないが、こうしてキーボードを打ったりマウスに触れるだけでも刺激を感じている。
 
 最初は、PCで作業を続けると、マウスを握る手がむくむようになった。マウスは何種類も変えたが、効果は無かった。スクロールボタンを動かす指先に、チリチリした刺激を感じて、作業を続けると火傷のようなピリピリした痛みがいつまでも残るようにもなった。

 やがて右手首に捻挫のような痛みを感じ、さらに、手だけではなくあちこちが痛くなり、PCだけではなく電灯のスイッチに触るだけで痛くなった。

 もちろん整形外科は受診した。しかし、手根管症候群など整形外科の症状ではなかった。内科、婦人科、神経科、精神科でも原因はわからなかった。

 電磁波や静電気の影響も考えたが、電気製品に近付いただけでは反応しない、防水加工した電気製品は問題ない、冬、梅雨など季節に関係なく起きるなどの理由から、可能性は低いと考えた。

 最も症状がひどかった1年半、様々なことを試したが、刺激を感じる電気製品には触れないという以外に効果のあった対策は無かった。
 
 症状のピークが、不眠やホットフラッシュという更年期の症状のピークとほぼ一致していたので、おそらくは、自律神経の乱れが要因のひとつではないかと、私は考えている。元々持っていた「電気」に対して不快な反応を感じる体質が、ホルモンバランスの変化など体調が悪化した時に、過剰に反応していたのではないだろうか。

 今のところ症状が無くなったわけではないが、一時期ひどかった「苦痛」から、作業が続けられる程度の「不快」に軽減している。

 また、電気製品の中でも、洗濯機、炊飯器などのタッチパネルには触れても問題なかった。おそらく防水加工されているからではないかと思う。

 周囲の反応は、「ありえない」と一笑する人、「電気にアレルギーなんて聞いたことはないが、そういう人もいるかもしれない」と理解を示してくれる人など、さまざまだったが、少数ながらも「電気」に不快な刺激を感じるという人もいた。

 何にアレルギー反応を示すかは、人によって異なる。花粉症も、最初はごく少数派だった。「電気」でアレルギーなんて、私自身信じたくはないが、もし同じ症状を訴える患者が2人、3人と現れたら、医師や技術者も「これは何かあるのだろうか」と、考えてくれるかもしれない。
 
 だから、自分の体験を伝えたい。

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