ヒルネボウ

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花輪和一(32) 『赤ヒ夜』(青林堂) 『つぼあかご…かかと』

2025-02-25 00:17:12 | 評論

漫画の思い出

   花輪和一(32)

  『赤ヒ夜』(青林堂)

『つぼあかご…かかと』

「―つぼあかご―第壱話」

赤子が壺に入って流れてくる。桃太郎を思わせるが、彼?が何か偉いことをしでかすわけではない。子供のいない老夫婦を喜ばせるだけだ。そのことだけでも偉いと言えなくはないが、そんなおめでたい展開にはならない。物語は、突然終わってしまう。

この乳児は幸せ者だろう。善人の夫婦に拾われたからではない。実の親から捨てられて、しかも、生きていけそうだからだ。勿論、そんな解釈は文芸的ではない。しかし、作者の本音はそんなところだろう。

『「因業地獄女「倉」」と通底しているようだ。

(32終)

 

 


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