ダニー食堂

右往左往の日々。

車椅子利用者の飛行機移動 悪例その1

2014-10-03 | 本日のおススメ
ダニーが車椅子生活を余儀なくされてから夫婦で飛行機を利用したのは初めてじゃなかったけど、航空券の手配から自分でやったのは初めてだった今回のテネシー旅行。

通常、障がい者のスポーツイベントで飛ぶから主催者側がまとめて用意してくれるの。
色々と考慮してくれた上での発券だからラクさせて貰っていたのね。

でも今回は全くの個人旅行。

血眼になって底値のフライトを探すのは今も昔も変わらないんだけど、経由地よりも乗り継ぎ時間に重きを置かなくてはならない事に気が付きました。

ほら、搭乗するのは一番最初だけど降りるのは一番最後なのよ。

経由地に到着してからの段取りとしてはこんな感じ。
1.歩行可能の乗客全員が降りたところで担当の人が登場。
2.「せいの」って座席から機内の通路が通れる極細の専用車椅子に乗り換え。
3.F1レーサー並みにガッチリと体をシートベルトで固定。
4.搭乗口でそれらを外して、スタンバってる自分の車椅子に乗り換。

乗るときはこの反対ね。


<この際の懸念事項>
-探し物等でなかなか降りない乗客がいる
-機内の車椅子利用者が自分ひとりとは限らない。
-係りの人がなかなか現れない事もある。
-搭乗口で自分の車椅子が来てなかったりもする。


それらを考慮した上での航空券手配なわけ。
だから十分な乗り継ぎ時間のあるフライトを選びたいのだけど、金額が絡んでくるじゃない?

どケチ生活の我々夫婦。

今回の帰りの便、出来るだけ安くあげる為テキサスの巨大空港で45分という賭けに出ました。

だって、客室乗務員1人だけの小さな飛行機だって予めわかってたんだもの。

でも、その空港の大きさは山手線みたく内回り外回りとモノレールが走っちゃってるサイズ。

それも、搭乗ゲートは対角線上に端と端。
さらには導尿カテーテルを使った時間が掛かるお手洗いの時間込み。

そんな訳で、自分たちで手配しておきながら何だけど「乗り遅れるね」って諦めていたの。

そして

この件に関して文句を垂れるのは止めよう。
どんなに待たされようと結果的に出費が大きくなっても。
最大の目的は無事の帰宅。
これに尽きるって。

だって、悪いのはケチった自分たちなんだもの。

だけど、到着時間が予定時刻より7分早い事を知り絶対にイケると鼻息を荒くした我々。

ダニーが細い椅子に移ったので座席で使っていた専用クッションを持ってあたしは先回り。
先に降りて車椅子を予めセットして1秒でも早く次のゲートに向かおうと思ったのよ。

でも、連絡ミスだったのね、きっと。

出口で待機してたのは空港の車椅子でダニーのじゃない!

これ、彼のじゃないわ。
これ違うヤツよ。
これ違う車椅子よぉ!

焦るあたしとは対照的にポカーンとお口開けてる担当者に代わって、コックピットから出てきた偉そうな人が階段を下りて外まで取りに行ってくれました。

機内持ち込み荷物2人分とPC1台をダニー本人と車椅子に括り付け、あたしがそれを押して走った走った。
たぶん、かかとを痛めてジョギングを止めてからあの日いちばん走ったわ。

結果、乗り換え飛行機にには一番最後の搭乗ながらも間に合ったんだけど、もうこういうやり方は止めようと夫婦で意見が一致した旅でした。