あたしに読むようにとマット君が１冊の本を持ってきました。
彼女は英語の本は読まないよとあたしより先にダニーが断ると「知ってる」と。
毎晩のストーリータイムにオマエが読んでやるんだよって、おいっ！
３７歳ですけど？
（＊ストーリータイム・・・寝る前の子供に本を読んで寝かしつけること）
表紙から察するに、戦前の日本からこの一帯に移民してきた人たちについて書かれているんだと思うわ。
ちなみにこの辺は九州からの日系人が多いそうで。
農家を営む日系人家族を何人か知っている関係でその本に興味はあるわけ。
でも、あたしが言いたいのはそんなことじゃないの。
パラパラとページをめくってダニーが言ったのよ。
「うーん、彼女が理解できるかどうかはわからないけど、よく眠らせるには最適な内容かもしれない」って。
それに対してマット君が
だろ？
もうヤツらに食事の支度はしなくていいと思う
