無銭業務日誌 - JA6MXU -

No moneyのHamの業務日誌
無線関係の内容が主です。

QRPアンテナチューナー

2024-12-11 16:48:00 | アンテナ
ちょっと前に買っていた中華製の安価なキットを組み立てた。

 キットに説明書は無く下記の資料を見て組み立てた。


面倒な可変インダクター作り
タップを取り出すのに苦労する。


トランス作り
同調してない時にLEDを光らせるブリッジ回路に使用する。
 このトランスを取り付ける基板のプリントが5tと2tが逆になってるので基板に取り付ける時は注意⚠️


可変インダクターと12接点のロータリースイッチを半田付け


ケースの穴あけは付属のシールを貼り付けて行う様だが、シールをコピーしたものを貼って穴あけ位置をポンチでポンとマーキングした。

組み立て終了




 ところが出来上がったチューナーはハイバンドでチューニング出来なかったのでコイルを巻き直した。
 説明書には0.5mmとなっているがキットのは0.9mm(実測)のエナメル線が入っていた。持ち合わせの0.5mmのエナメル線で巻いたが、もう少し太い方がタップの取り出しはやり易い様です。
どう巻き変えたか? 
巻き数は同じでタップの取り方を逆にしただけです。(説明書の通りにするとローバンドしかチューニング出来ない。)


キットに付属していたシールを使わなかったので昔懐かしいダイモテープを使った。


 16mほどのワイヤーで試したところ1.8MHz〜50MHzまでSWRが1.3以下に下げることが出来た。

 アッ!このQRPアンテナチューナーの制作記事がCQ誌12月号に載ってました。



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Multi Band EFHW Antenna(7, 10, 14MHz)

2024-11-06 12:23:00 | アンテナ
 QRP Guys のマルチバンドEFHWアンテナを作った。https://qrpguys.com/qrpguys-multi-band-end-fed-antenna


 トランスはCRKitsのミニワイヤーアンテナを使用した。MiniWire - CRkits共同購入プロジェクト
 EFHWのトランスは 49:1/64:1 となる様に 7:1/ 8:1 の巻数比が普通ですがQRP Guys のマニュアルでは 23:3 となっていて 59:1 のトランスを作った。

 トラップはQRP Guysのマニュアルによると
 20mバンド用トラップはT37-6のドロイドに25回巻きと68pFのコンデンサの並列共振回路で 14.09MHz
 30mバンド用トラップはT37-6のトライドに24回巻きと150pFの並列共振回路で9.866MHz
上の赤字の周波数はこちらのサイトで計算したものです。

 これを元にトラップを作った。



 コイルはマニュアル通りに作り、手持ちのコンデンサで
 100pFと220pFで69pF
 220pFと470pFで150pF
マニュアルにそう様にした。







 上記のもので作ったトラップをNanoVNAを使って測定すると



 20m用は13.8MHz, 30m用は9.35MHz付近で同調していた。両者とも低めで同調しているが、30m用の低さがちょいと気になる。


 とりあえずエレメントのワイヤーを接続して調整してみた。


↑この時は49:1のトランスを使った

(1) 20mバンド用のワイヤー(w1)をつないで、その長さを調整。

(2)20m用のトラップをつなぎ、その先に30m用のワイヤー(w2)をつないで調整。

(3)20mバンドの同調点に大きな変化が無いのを確認してw2の長さを調整した。

(4)30mバンドのトラップをつないで、その先に40m用のワイヤー(w3)をつなぐ。ここで20mバンドに影響はないが、30mバンドが同頂点か下がってしまった。トラップがダメ?
 30m用のw2をかなり短くしないといけないのでトラップの再検討要!

 と言うことでトラップを作り替え
 30mバンド用
 T37-6に22tと158pF(220pFと560pF)

 このトラップをNanoVNAで測定すると 9.98MHz に同調。
 このトラップを使って調整した。









 20m/40mバンドはSWRが下がっているが30mバンドは高め。ちょっと不満だが、ここで終わりにしておこう。
 なお、カウンターポイズ(3m)を繋いだら外したりしたが大きな変化は無かった。同軸ケーブル10mがカウンターポイズとして働いているか?

以下 2024.11.22. 追記
 30mバンドのトラップを改造した。
 コイルはT37-6に23回巻き、コンデンサは470pFと220pFで約150pFで10.120MHzとした。


 このトラップでエレメントを取り付けて調整した。

①14MHzエレメント-トラップ-10MHzエレメント で10.120MHzに同調する様にエレメント長を調整。
②10MHzのトラップを取り付けると14MHzの影響は無いが10MHzの同調点が40kHz下がって10.080MHz
③10MHzのトラップの先に7MHzのエレメントを取り付けると、10MHzの同調点が更に70kHz下がって10.010kHzになった。10MHzのトラップは以前よりはマシになっているがマダマダ( ;  ; )
④取り敢えずこのトラップでエレメントの調整をした。10MHzはトラップから先の影響を受けているので7MHz のエレメントの調整をして終わった。

(結果)
 20mバンド(SWR)
  中心周波数 14.130MHz(1.44)
 30m
  中心周波数 10.020MHz(1.6)
 40m
  中心周波数 7.100MHz(1.38)

 NanoVNAでみるとアンテナチューナーを使う必要は無い様です。

以上




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短いロングワイヤー

2024-09-25 17:22:00 | アンテナ
 Radix社のATUエレメントAW-01/500に12m程のワイヤーをつないで 9:1 のトランスに接続したロングワイヤーアンテナです。





 以前は2m程のワイヤーをつないで全長7mで使っていたもののアップグレード版ですが、ワイヤーのほとんどはベランダの屋根下にあります。
 ワイヤーを9:1 のトランスにつなぎ、トランスから同軸ケーブルでチューナーCNW-319Ⅱに接続して
います。
 3.5MHzではチューニング不可でしたが 7〜50MHzではSWR1.1以下になりました。
 BR-210とNanoVNAで計測した7MHzは次の様になってます。




 各バンドの状況:CNW-319ⅡのTR_MATCHING, BANDセレクター, ANT_MATCHINGの設定値。この設定でSWRは1.1以下になった。

 周波数 TR__Band__ANT
 3.510    チューニング不可
 7.010    6.5__7MHz__3.3
 10.120  6.6__10MHz__4.2
 14.100  6.6__14MHz__7.1
 18.100  6.6__18MHz__7.1
 21.100  6.9__21MHz__7.4
 24.900  7.8__24MHz__7.6
 28.100  8.3__28MHz__7.7
 50.100  8.3__50MHz__7.75

 グランドは数メートルのワイヤーを数本、ベランダの床下にバラっと広げているのと、地中に打ち込んだアースに接続している。
 以前に比べてマニュアルのチューニングは取りやすくなった様な気?がする。

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マグネットアースバット

2024-09-13 11:11:00 | アンテナ
 マグネットシートとステンレスバットでMAT-50(マグネットアースシート)もどきを作った。

①マグネットシートをバットの底サイズにカットして両面テープで貼り付ける。




②バットに穴あけしてマグネット基台と接続する線を取り付ける。これに用いた線は車のアーシング用として買っていたぶっといコード。




 MAT-50と比較してみた。

HF40CLとMAT-50


HF40CLとステンレスバット


ATAS120Aとステンレスバット





 一応7MHzでは使える様です。ステンレスバットとモービル基台を結ぶコードな長さが長すぎるので短くしてみよう。
 帰り際にふと思って実験してみた。バットの上にモービル基台を乗っけるとどうか?




 なかなか良い感じの様です。コードを切り詰めよう。


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ATAS-120A のマニュアルコントローラー

2024-06-28 11:54:00 | アンテナ
 ActiveTuningAntennaSystem -120A

 ATAS-120A を八重洲無線の対応機種以外でも使える様に手動式のコントローラーを制作した。

 アンテナの制御信号はDC11V, 8Vでアップ・ダウンができる様で、3端子レギュレーターの7812と7808を使った。7812は12Vですが出力側にダイオードを入れるので11.5V位になるので大丈夫でしょう。
 部品は殆どが手持ちのもので済ませた。購入したのはプッシュスイッチ、LED、3端子レギュレーター7812。
 できるだけ出費を抑えるためにケースは手持ちのアルミ板で作ることにした。

回路図
 ネットで見たものを参考にして



ケース作り
 1mm厚のアルミ板から作った


 切断、折り曲げ箇所を油性ペンで書く


 切断はカッターナイフで簡単だが、切れ込み部分はクリッパーで切った


 万力で挟んで曲げる


 折り曲げの順番を考えておかないと苦労する。(加工精度は極めて低い)
 アクリル板のカバーを被せるつもりですが、その固定用のビス穴にタップを切る事が出来るのか? 厚み1㎜ではネジ切出来ないので、小さめの穴にポンチを強めに叩いてクレーター状にした。これでタッピングビスが引っかかるハズ。

 カバーを作ろうとしてアクリル板を曲げようとしたらパチンと音がして割れて失敗😔

出来上がり





 制御用の電圧は UP 11.75V, DOWN 7.76V が出てます。





ATAS-120Aを駆動
 実際にアンテナを駆動してみた。
 コントローラーに加える電圧を12.3V以下にするとDOWNは問題無しだが、UPでは意に反して下がりました。
12.3V以上では問題なく動作する)

 (注)3端子レギュレーターは入力電圧が出力電圧より高くないといけない。+2.0〜2.5Vが推奨?だと入力電圧は14V以上となるが、12Vチョイの電圧で動作するので気にしないことにする。

 所有している小さなポータブルバッテリーは12Vしか出ないので昇圧器を使わないといけない様です。
 駆動中の電流は…


 UPの時の電流は0.28Aほど


 DOWNの時の電流は0.26Aほど

 モータードライブの上限/下限の検知は電流値で判断する。
 上限/下限では電流値が大きくなるで電流計が必至。コントローラーに電流計を内蔵すれば良かった🙁


↑上限

↑下限
 上限/下限で0.6A位の電流値

コントローラーの使い方
 ①パワーを落としてCWモードなどで送信し、トランシーバー内蔵のSWRメーターを見ながらUP/DOWNして調整する。

 ②TRX(トランシーバー)側にアンテナアナライザーを接続してSWRが最小になる様にUP/DOWNで調整する。

 ②はトランシーバーとアンテナアナライザーを繋ぎ換えが必要だが、不要な電波を出さないのでこちらが -_-b かな。

 ATAS-120A対応のトランシーバーはFT-857DMを所有してるが、このコントローラーを使えば他のトランシーバーとATAS-120Aの組み合わせで使えるので使用できる場面が広がった。

以上
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