【
スカイマーク】
2/26(日)スカイマークエアラインズ(SKY)は、午前6時50分に羽田から神戸に出発予定だった101便の点検で、操縦室の警報ランプに故障が見つかった。修理のため、同便を含む羽田発神戸行き3便と折り返しの神戸発3便の計6便が欠航した。いずれの便も177人乗りがほぼ満席で、搭乗を予約していた計約1,000人に影響した。
SKYの同路線は1日14便で、国内で初めて導入されたボーイング737―800型機が2機運航されている。現在代替機はなく、修理の遅れが後続便に直接影響する。16日の神戸空港開港以来、SKYが同路線で欠航したのは24日に続き2度目。
3/14(火)スカイマークがボーイング社の指示した点検を行わずに9ヶ月間運航していた事が明らかになった。国土交通省はこれに対して、文書で厳重注意を行なった。この機体はブルネイ航空が保有していたB-737-300型機で、2004年6月に台湾の整備会社で整備した後、スカイマークに引き渡された。
この時の整備で前方右側の客室扉下に縦1.5cm・横6.0cmのへこみが見つかり、補強版を取り付ける修理を行った。スカイマークには整備会社から「12カ月以内にボーイング社がチェックした結果を送る。問題がなければ送らない」との引き継ぎがあった。その後、ボーイング社は1年以内の点検を指示した。
スカイマーク側は「抜本的対策が必要とする指示の書類はブルネイ航空と整備会社には届いていたが、当社には届いていなかった」としているが、国土交通省は勘違いと見ている。3月9日に担当者が気づき、急遽点検した所亀裂の兆候が見つかった事から13日まで修理を行った。このために、9日から13日まで34便が運休した。
スカイマークはこのところ,従業員の退職が相次いでいるとの報道がある。大手に再就職しているようだ。この1年で10人以上の整備士が退職。昨年末には整備本部長も辞め、現在は整備経験のないI副会長が兼任するなど、安全体制の不備が指摘されている。このために運航や整備が手薄になる傾向があるとの事。
3/17(金)国土交通省は午前、整備を過ぎたまま運航していたスカイマークに対して抜き打ち検査を行った。スカイマークの羽田空港施設などを対象とし、航空法に基づいた立入検査だ。今後、1ヶ月に渡って検査官7人が交代で常駐し整備が適正に行われているかどうか監視するとの事だ。常駐の監視は異例との事。安全性に手抜きは困る。搭乗券が安くても、点検・整備等、安全性に問題があっては何もならない。
そしてスカイマークは羽田-関西(3/31営業終了)、羽田-徳島(4/13営業終了)、羽田-鹿児島(4/21営業終了)の各路線で運航を休止する事になった。
【
神戸空港】
神戸空港では開港約1ヶ月の搭乗率は73.7%。3/16(木)開港1ヶ月を迎え、3/12(日)までの搭乗率は73.7%になった。神戸市長は「非常に好調。」と喜んでいるようだが、3月の搭乗率は約7%低下しており、仙台・新潟・熊本の各路線では搭乗率が10%台になる便もあり、航空会社では「2月は開港のご祝儀であり、今後は楽観できない。」としているとの事だ。
【新北九州空港】
3/16(木)新北九州空港が開港した。総事業費は約1700億円になった。国内線では1日17往復の羽田線を始め名古屋線が1日3往復、那覇線が1日1往復になる。国際線は上海とウラジオスットクとの間に夏季限定の定期便が就航する。海上空港のために騒音問題がほとんどなく、羽田線では新北九州始発が午前5時30分,最終便が羽田発午後11時50分となる。また、開港に合わせて新規参入したスターフライヤーの社長は「早朝便の値下げも考える。」と表明している。旧・北九州空港は3/15(水)廃港になった。
【新種子島空港】
また、新種子島空港も同日開港した。滑走路が2000mと500m長くなり、小型ジェット機が就航できるが、今の所、ジェット機の定期便就航は予定されていない。午後には仙台から初めてのジェット機がチャーター便として到着した。
成田空港サーバー