ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

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「普通の馬」が異常なのだ

2021年05月22日 | ハミなし頭絡

 自分がハミなし頭絡での騎乗を始めたり、蹄鉄をやめてみたり(やめてみて、蹄疾患の多様性と、その根本原因及び治療法が理解できた)というのは、結局は安全対策です。元気で機嫌のいい動物が、意味なく大暴れするはずないから。機嫌を悪くする・すぐ病気になる、その原因を一つずつ潰したということ。

 こないだ行ったクラブで練習に付き合ってくれたお馬さんも、普通のクラブで言えば「普通」なんです。でも、自馬さんとの練習と比較すると、たった30分の練習で疲れ切ってしまう(ようにみえる)のもおかしいし、それっぽっちの練習で(駆歩なんかほぼやらず。かつ、その日は特に暑くもなかった)水をがぶ飲みというのも変(ああ水をがぶがぶ飲むと、それだけで疝痛の原因になりかねない)。不機嫌なのも変。普段自馬さんとやってる練習ときたら、駆歩しまくり&障碍飛びまくり、測ってみると練習一回につき約4kmは走り回ってて、ついでに外乗までやって、ケロッとしている。特に水欲しい~~ともならない。

 多分自馬のほうが「本来の普通」なのではと。いやあ~~、元来の馬のポテンシャルの大きさよ。

 でもねえ、不機嫌ですぐ疝痛起こす、すぐ跛行する、水をやたら飲む、餌をガツガツ食べる、レッスン中にいきなり発狂する、こんな馬ばかりだと、それが「普通」で「標準」になっちゃう。「そんなもんだ」の怖さですわね。おかしいな、という発想にならないのは、申し訳ないが、要するに「素人」だから。しかし、その素人が知った風になってしまって人の話を聞かない、というのは、その辺の犬のブリーダーなんかとそっくり。まあ、それほどに獣医ってのが信用されてないんでしょうけど。

 原因を追究しないのは、おそらく日本、いや、世界中の(先進国だと思いますけど)馬関係者がそんな馬しか見てないからでしょう。先進国の特に「馬術」だの「競馬」だのをやってる馬は、ほぼ例外なく蹄鉄だし、さらに言えば、世界中の馬がハミを使わされてる、従って、比較検証が全くできてないから。ハミだの蹄鉄だのの、道具としての優位性を示唆する科学的な根拠なんか何もない、にもかかわらず。

 これについて異議申し立てをしている人がじりじり増えてはいるんだけど、で、ぜひ、増えてほしいんです。このままじゃ、乗馬って本当に危険なだけで、衰退間違いなし、になっちゃいますから。しかしですね、馬以前に、馬関係者の「石頭」をどうにかする、というのが激ムズ、という、高~~~~~~い壁。



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