Jerry Emma Laura Piano

Mina, Dalida, Barbara, Laura, Lara....美人大好き! あっ、Mihoが一番好き

結婚式はどんなスタイルがいい?

2016年05月10日 | 毎日の話

明け方雨は上がった。山麓は雲がかかり、切れ目に青空が見えるが鬱陶しい朝。ラウラはお腹が空いたらしく、源太郎に「早くご飯が欲しい」とスリスリ。仕方なく「カリカリ」を空の食器に入れたが、彼女はそれを確認して、見向きもせず爪とぎを始め、そして冷蔵庫の前に座り込み、例の物を要求している。しょうがないので「煮干し」を1本だけ、それも少し大きめの物を差し出すと、右手がすっと伸びて奪い取り、あっという間に食べてしまった。そして、ブルーの目をまん丸にして「これだけ?」という顔をする。その場を少し離れると後ろをついてきて、「ねぇ。行こうよ」と誘いをかける。「カリカリ」食べろと言ってやるが、彼女は聞こえないから、すねた顔をしてまた冷蔵庫の前に座り込む。仕方ないので(甘い)、小さめの2本を与えると、今度は楽しそうに食べながら、食べ終わるとカリカリの食器に頭を突っ込んで黙々と食べ始める。「前菜」がないと食べないこの子の親の顔(飼い主)が見たい。

 

職場のある方から、「栞」をいただいた。見るとラファエロの絵柄の栞だ。そして小さな包装されたチョコレート2個。しげしげこの栞を見るとローマの美術館の物だった。「そうか。連休はイタリアだったのか。羨ましい」、そして「お土産はこの手があった」と感心したのは源太郎ぐらいだろうか。今の人は本をあまり持ち歩かない。源太郎もiPadで電子書籍を読むことはあるが、やっぱり本を持って読みたい派だ。だから栞はとても嬉しいお土産だった。「ありがとうございました」

 

源太郎は長時間の会議が嫌い。だか連休明けということもあり研究部会が開かれ、スケジュール確認の折、若者から「私ごとですが・・・この度結婚することになりました」と。想像すらしていなかった一同は不意を突かれ「オォ」という言葉が上がった。「おめでとう。お幸せに」

すると誰からか「新婚旅行は」と愚問が上がった。すると「ええ、旅行は秋頃を考えています」と即答。「その頃は忙しくなるよ。行けるかなぁ」という冷やかしの言葉があがったが、現代っ子はそんなものだろう。源太郎の時代は、結婚式そして新婚旅行という一連の流れがあったが、今はほとんどが別な時期に新婚旅行に行くようだ。不思議だなぁと思うのは年寄りになった証拠である。

 

結婚してもう35年を過ぎたが、結婚式はお腹が空いたことだけが思い出である。「お腹が空いた?」と不思議がられるが、若かったので諸先輩の挨拶や祝辞を聞き、失礼があってはならないとおいしそうな料理(今とは違って老舗の割烹料理屋での結婚披露宴だったので)に箸をつけなかった。そして披露宴が終わり「お腹が空いた」と漏らすと、親戚のお姉さんから「おにぎり」をいただいてそれを持って旅立ったのを思い出す。今となれば笑い話だ。もう一度結婚式をするならしっかりと料理を味わいたい。

 

同じ頃、同僚の九州出身の友人の結婚式に招かれたことがあった。大阪の伊丹空港から飛行機で大分空港へ、それから彼の故郷に向かった。親族一同に迎えられ、「よく来られた」(大分弁のニュアンスは忘れてしまった)とまずは一献。そして結婚式から披露宴が続き、皆さんそれはそれはお酒が強い方々。新婦さんもしっかり飲んでいるし、それが二日間続いた。新郎は酒が強かったがそれでも最後は使い物にならない状態だった。地域のお祭り騒ぎだったことを鮮烈に覚えている。

そうかと思えば、愛知県の友人の結婚では嫁入り道具が飾られ、ガラス張りのコンテナに新車が続いて嫁入り。これにも驚かされた。派手とは聞いたことあったが、これほどとは思わなかった。

そして、とても静かな結婚式もあった。上智大学の教会での結婚式。同大学の出身の彼女はここで結婚式をあげるのが夢だったと語っていた。これもまたよし。そして綺麗な庭の椿山荘の結婚式も良かったなぁ。そうそう、披露宴で挨拶が延々と続いた結婚式もあった。これだけは勘弁してもらいたいものだ。

 

もう一度結婚式をするなら(源太郎はもちろんMihoちゃんとだが)、どんな結婚式がいいだろう。源太郎はイタリアの村はずれの教会(境界ではない)で結婚式を挙げ、澄み切った青空の下でパーティーをしたいね。