OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。明日の活力にと、スパイスの効いたサプリのような。

●見ている景色を変えて、見ませんか?

2025年01月15日 | アマチュア無線

アマチュア無線って交信するだけではダメなの?・・・ときどき、このような質問を受けます。もちろん、交信は基本のキです。いろんな人がいるのがアマチュア無線という『原点』で書いていますが『電波を出すのがやっとこさ級』の人が『最も多い』のも実情ではないでしょうか。

【写真:SWLでもQSLをCfmできると、AWARDが楽しめます】
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◆AWARDをやると『見える景色が変わる』というものです。
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貯金がない人は『貯金がない人の景色』を見ています。

普通預金残高を貯金と誤解している人も『誤解した景色』を見ています。

貯金が100万円ある人は、100万円の余裕がある景色を見ています。

貯金が300万円ある人は、300万円の余裕がある景色を見ています。

資産が1,000万円以上ある人は、それだけの余裕の景色を見ています。

 

何となく、伝わっていますか・・・?。

 

株などの投資をやっている人は、株式市場の景色を見ています。

パチンコをやっている人は、パチンコ台の景色を見ています。

競馬をやっている人は、馬券や競馬場の景色を見ています。

貯金が好きな人は、定期預金の通帳の景色を見ています。

 

ちょっと、伝わっていますかね・・・?。

 

・4アマの人は、4アマの景色を見ています。

・3アマの人は、3アマの景色を見ています。

・2アマの人は、2アマの景色を見ています。

・1アマの人は、1アマの景色を見ています。

 

3アマや2アマで、1アマの景色は『少し背伸びしないと見えない』ということです。

 

みんな『限られた自分の資源』で、アマチュア無線を楽しんでいます。

1アマの資格があっても、敷地や立地の関係で3アマ同等の運用局もたくさんいます。

また、2アマの200W免許ながら、こっそりハイパワーを出している局もいることでしょう。

 

個人の趣味ですから、自己責任で勝手にやればいいと、私は思っています。

 

動画配信者が『HFをやろうよ』『短波はおもしろいぞ』とか言っています。

それには間違いはないと感じますし、アマチュア無線の醍醐味は、

やはり電離層反射伝搬にあるのを『毎日、実感』しています。

 

そこで『何のためにHFをするのか・・・?』を提起してみましょう。

 

最初は『おぉ!北海道と交信できた!』『沖縄とつながった!』でOKです。

中には『VSWRが落ちなくて、交信にまで至らないよぉ』という方も多いです。

VSWRが落ちないのは『カットアンドトライと自己研鑽』で解消します。

要は『実地で勉強すれば、どうにかなる』というものです。

 

聴こえてくるのに、信号がデコードできるのに、電波が上手く出ない・・・。

 

いきなりHFで電波を出そうとするから『一筋縄ではいかない』のです。

受信さえできれば、しつこいですが私は『SWLをやってごらん』と推奨します。

SWLをやりながら、コツコツとSWL-RPTを送り、QSLをCfmしましょう。

1アマになったつもりで、スコアが伸ばせるAWARDをやってみてはいかがでしょう。

 

今のアマチュアは、都市ノイズの多さにびっくりされるようです。

 

都市ノイズが『Sメーター読みで「9dB以上」』だと、

よほど強力な局の信号でなければ受信すらできませんね。

FT8で使われる『10.136MHz』に周波数を合わせてみてください。

整合が取れていないアンテナで受信すれば、

たぶん、ノイズしか聴こえないと思います。

 

RIG+USBケーブル+PC+wsjt-xやJTDX・・・DXの信号がデコードされています。

 

アマチュア無線が若い人にウケないのは認知不足もありますが、

ネイティブなスマホユーザーである若年層から見たら、

アマチュア無線の運用というものは『初期設定が七面倒臭い』のです。

RIGとスマホをBluetoothでペアリングしたらFT8ができるくらい簡便にならないと、

普及させるには、ちょっとハードルが高いな・・・、私はそう感じています。

 

しかし、七面倒臭いことをクリアするのも、趣味の世界です。

 

自分の『スキルのスキマを埋めていく遊び』がアマチュア無線だと思っています。

要は『テトリスの実物大ゲーム』じゃないかな、と感じます。

HFのスキルがないのに、カウンターポイズとモビホで50Wをいきなり突っ込むから、

なかなかうまくいかないのは『あたりまえ』です。

 

アマチュア無線は多彩とか、漠然とした表現をよく耳にします。

 

その割に、SSBやFMなどのPhoneこそ無線だ!とか思っている局が多いです。

そこが『4アマや3アマの景色だぞ』ということだと思っています。

できれば、CWのスキルを身につければ『また違った景色』が待っています。

CWも、最初はPCで受信、送信はメモリーキーヤーでも『何とかなるもの』です。

 

簡単に表現するならば『群れずに、要領よくやれ』ということです。

 

ハムショップもFT8ができるまでの顧客フォローをすればいいのですが、

せいぜい『店頭展示用のPC設定しかできないショップ』ばかりです。

ハムショップではPCを売っていませんから、販売者として責任が持てないとか言って、

PCの設定を避けているのが現状です。

 

PC設定までショップができれば、DXerが多く輩出できるのですがね。

 

ショップが『やらない(できない)』のですから、

自分でスキルアップするしかありません。

多彩・・・これを言い換えれば『切れるパイが多い』ということです。

 

そのパイを『多く手に入れた人だけが、ムセンを長く続けられる』ということです。

 

SWLであれ、HAMであれ、ほぼ同等にAWARDのプログラムが用意されています。

私が常に言っている『スコアが伸びるAWARDをやれ』というのは、

多彩に散らばっているパイを多く手に入れて、切れるパイを増やせということです。

 

シンニアマを取って、200Wの局免を額に入れて飾って、満足できますか?。

 

200W免許なんて『誰でも手に入れられる、大して価値がないもの』です。

Phoneで14MHzをやっている局なんて『ほんのわずか』です。

そんな運用しかしていなかったら、局免許も5年後は『紙くず』です。

 

身近な例だと『小型二輪より安くカンタン』な資格・免許です。

 

逆に『原付一種』でも『要領よくやれば、カンタンに遊べるもの』です。

50ccで、あちこち出かけているツアラーも、あなたが知らないだけでたくさんいます。

 

50ccで遊べる人は『それなりのノーハウ、捕まらない走り方を知っている』のです。

 

アマチュア無線は、多彩過ぎて『これだぞ』というものを、

業界も『大人の事情』が絡んでいるのか、なかなか教えてくれません。

しかし、専門誌や連盟のNEWSを、くまなく見ていると、

やはりトレンドは、都市ノイズにも強いDigitalモードだ、とわかってきます。

 

・運用してCfmできればいうことなし、だが・・・

・ハチの巣をつついたようなパイルには、なかなか勝てない・・・

・思ったようにVSWRが下がらず、電波が出ない・・・

 

HFは『V・UHF帯のような「ポン付け運用」』にはハードルが高いです。

 

その『高いハードル』は『経験値で少しずつ下げていくしかない』のです。

多くの局、とりわけ『再開組』は『都市ノイズの多さ』にびっくりしています。

かつて、自分が中高生時代に運用していた頃とはレベルが違う都市ノイズに仰天し、

これがHFのハードルを上げてしまって『結局は、やめてしまう人が多い』のです。

 

でも、FT8/FT4などのDigitalモードは『活況』です。

 

・10.136MHzをPhoneで聴いても

・都市ノイズが『S:9dB+』

・PCでデコードしたら、地球の裏側の信号までデコードしている!

 

遊び方が根本的に変わっているのです。

 

YAESUがどうの、ICOMがこうの・・・。

私は『SDRの時代、好みで選べばいい』と思っています。

スーパーヘテロダインがどうしたこうしたの時代なら、

TRIOがいい、いや、YAESUがいい、半導体に強いICOMがいいという議論も成り立ちました。

 

今や、RIGのフェース(顔)なんて、ほとんど見ていません。

 

見ているのは『PCの画面』です。

これが『見ている景色が違う』ということです。

FT8なんてムセンじゃない!という声もよく耳にします。

 

こんなもの、テレックスの変形じゃないか、RTTYの延長じゃないか?。

 

▲FT8の原型ともいえる?、テレックス。

 

Digitalモードは、耳の不自由な方が『こんなすごい遊びやりたい!』といいます。

すべてを健常者の大人の都合で考えていては、

見える景色が、ホンマ、しょぼいところしか見えていないのです。

 

・かつて、電信は鉄道信号線を活用した有線通信の電報手段だった

・非効率な電信に代わって登場したのがテレックスだった

 

こんな視点で見たら、見えてくる景色も多少は違ってくると思うのですがね。

 

いかがでしょうか?。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
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※X(旧Twitter)等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
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●いい大人が、他人の持ち物を欲しがるな。

2025年01月14日 | アマチュア無線

アマチュア無線は趣味で、中には『コレクター』もいるのは承知です。しかし、動画サイトを『先生』にしている人は、動画配信者が『〇〇というメーカーから出たRIGを買ってきました』と、レビューをやっています。それを見て『オレも欲しい』とか感じ『思わずポチりました』と『X(旧Twitter)』で同じモンを買っています。それを『アイボール』とかでも見せびらかしています。何度も書いていますが『あなた、アマチュア無線がしたいのか、ただの物欲を満たしたいのか、どっちですか?』と聞きたいです。

【写真:同じ『ないものねだり』なら『絶版本』を手に入れたらいかがです?】
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◆ハウトゥー動画を先生にしていたら、配信者の限界があなたの限界ですよ。
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長続きしているHAMの多くは『AWARD』を、

ライフ・ワーク・ゲームに取り入れています。

電話ごっこから入ったアマチュアは、

AWARDをやっているOMをつかまえては『ハム爺』とののしります。

結果、電話ごっこに飽きて、開局しても3~7年でムセンをやめてしまいます。

 

これが『実情』です。

 

騙されたと思って、1人でAWARDをやってみたらいかがでしょうか。

DXCCはハードルが高いように感じるかも知れません。

たかだか100エンティティくらいなら、3アマ・50W・FT8で十分できます。

 

アンテナ調整がうまくいかずHFにデビューできないのは『勉強不足』です。

 

どうしても『ポン付けATU+カーボン釣り竿』で誤魔化す。

まぁ、アマチュアらしい着眼のカーボン釣り竿アンテナだな、とは思います。

それで『飛べばOK』だと思います。

 

まずは『自分のライフ・ワーク・ゲーム』を決めましょう。

 

JARLのAWARDでも『第三者機関が認定するもの』ですから、

私は、十分に価値があると思います。

やるなら『スコアが伸ばしていけるAWARD』をやると長続きします。

 

狙うAWARDごとに『センターピン』を決めましょう。

 

センターピンとは『ボウリングの一番前の真ん中のピン』を指します。

このピンをきちんと狙えば『球速が遅くても、当たればストライク』が狙えますね。

こういうお話をしてくれるOMが近所にいないでしょうし、

昔のように、気さくに『家においで』と迎えてくれるOMも、ほぼいません。

 

どうあれ、狙うAWARDが決まればセンターピンも決まってきます。

 

▲WARC-AWARDの場合、センターピンは『30mB』にしています。

 

▲WASA-HFの場合、センターピンは『20mB』にしています。

 

▲AJA(ALL JAPAN AWARD)の場合、センターピンは『40mB』にしています。

 

▲HAC(SWL向け)の場合も、20mBがセンターピン。1日でHACくらいできます。

 

要は、センターピンを決めたバンドで、

局数を稼ぎスコアを伸ばすのです。

ぜひ、取り組みやすいAWARDを見つけ『センターピン』を決め、

思い立ったら吉日と『ピッときたら、パッとやるクセをつける』のが大事です。

 

ANT調整がうまくいかず送信にてこずっている・・・。

 

それは『SWLをやってみなさい』という『天の声』かも知れません(笑)。

すでに、HF機を持っていて、7MHzのPhoneで夕方に北海道と交信できたとか、

当たり前のことで喜んでいるカムバック組も多いです。

 

そんなことで満足していたら、必ず飽きます。

 

飽きるから、物欲に走って『モノで自分の価値を他人に認めてもらう』のです。

同じ他人の評価や認定でも『AWARD』であれば、

そんなに思ったほどおカネをかけずに楽しめます。

 

オナーロールを目指すとかになれば、上級資格に加え設備費もかかります。

 

多くのアマチュア無線家は、仮に1アマを持っていても、

1kWの落成検査を通すだけの設備や、展開する敷地の確保などを考えたら、

そう、やすやすと『オナーロールを目指すぞ!』とは、いきません。

 

自分なりの遊び方を習得すれば、余計な物欲は卒業できます。

 

せっかく3アマや2アマを取っているなら、

DXCC入り(100エンティティ)を目指してはいかがでしょう。

 

1,いろんなことにチャレンジしてみる。

2,チャレンジしてみたら、得意なものと苦手なものが見えてきます。

3,苦手なものは、ほどほどにするか捨ててしまいましょう。

4,得意なものだけチョイスして、そこを『攻略する』のです。

5,長年の仕事のノーハウをみなさんお持ちですから、その応用なのです。

 

いかがでしょうか。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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●私なら買わない、FTX-1F、その理由を考察。

2025年01月13日 | アマチュア無線

YAESUの『C4FM対応のモービル機』が軒並み『生産中止』の発表が伝えられ、ムセン界は『ちょっとした騒ぎ』になっています。生産中止理由は『部品調達困難』とのことですが、『これって、ヤエスが欲しがる半導体を、裏で買占めて補給路を断ったのではないか?』と、憶測にはなりますが『うがった見方』をしてしまいます。ヤエスはD-STARが絡んでJAIAを脱退して久しいです。私の見立ては『JAIAが「生かさず殺さず程度のYAESU潰ししているのかな?」』と感じます。ムセン愛好家は『どう思うか』は知りませんが、ヤエスとアイコムの取引銀行で『かぶっている』のが『三井住友銀行』です。『ここだけの話』で『情報リーク』も、銀行ならではのお家芸です。ヤエスは『きらぼし銀行(旧八千代銀行=首都圏地銀)』との取引がありますが、地銀からしっかり支援を取り付けているのかも、本当は知りたいところです。融資を受けて、現預金があればJAIAの意地悪にも、限度はありますが『耐えられるもの』です。三井住友銀行のOBがヤエスにいると仮定したら『アイコム経由で情報は通々』です。ビジネスの怖いところですな。

【写真:安定供給されるのかが不安視されるFTX-1F】
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◆YAESUは、JAIAから『完全にハミゴ』されている。
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ハムフェアで『JAIAとして作った卓上マイク』があります。

その卓上マイクは『各社共通で使えるようにしたい』という主旨です。

各社バラバラで作っても、金型代もかかるし、そんなに数も出ない。

 

オプションの共通化や端子形状仕様の共通化も検討されている。

 

これら『各社共通化』は『ムセン界では画期的』ですが、

かつて、ビデオテープの『VHS』VS『ベータ』みたいな構図になりそうですね。

さらにいえば、YAESUの資金力は、ベータで頑張ったSONYには及びません。

そもそも、YAESUだけは『非上場』で資金を証券市場から集めることも不可。

 

JAIAって、要は『アマチュア無線界の利権団体』なわけです。

 

・KENWOOD(上場企業)

・ICOM(上場企業)

・ALINCO(上場企業)

・YAESU(非上場企業)

 

また、カスタマーサポートの電話も、

YAESUは『0570』のナビダイヤルオンリー。

 

私もFT-817NDを長く使っていましたから、本来は頑張ってほしい企業です。

 

JARL-NEWSの2025年・冬号の『新春特別座談会』の記事を読み込むと、

思い出話程度にYAESUに触れていますが、ほぼ排除された状態に見えます。

前述の『卓上マイク、オプション、端子形状等の「共通化(JAIA仕様統一)」は、

どう考えても、JAIAから離れたYAESUも仲間に入れる気配すら感じません。

 

YAESU製の国内デジタルレピーターは技適以前に、総通が認めていない。

 

ゲリラ的にC4FM・ワイヤーズなどで奮闘していますが、

半導体の補給路を断たれたら、ラインがあっても製品が作れません。

わかりやすくいえば『炊飯器があっても米がなかったらメシが炊けない』のと同じことです。

 

半導体は工業製品の『米』とも言われていますね。

 

アルインコ程度にまで、YAESUは追い込まれるのではないか・・・。

かつて、アルインコは『おもしろいRIGをたくさん作っていた時代』がありました。

あまりにも『やりすぎた』ためか、総通に目を付けられたことがありました。

総通の監査が入ったときに『見つかったら困る書類を廃棄したとか』。

 

アルインコは今も、何とか、細々とアマ機を作っていますが・・・。

 

相変わらず『DR-620D/H』の回収記事が掲載されていますが、

実物の相当数が、津波で東北の海底に沈んだり、海水を浴びて廃棄されています。

それでも『回収記事』を掲載するのは『総通に忖度している』ということです。

たぶん、同じ大阪のメーカーであるICOMが、何らかの救済策を出して、

ALINCOを救ったとみて間違いはないでしょう。

 

業務無線機の一部に、ICOMとALINCOと中身は同じのOEM商品があるのを見たら想像に難くありません。

 

近未来、ICOMの会長の発言力がなくなる時期がくるでしょう。

そうなったときのことも、JAIAは『想定』しています。

JAIA加盟3社が『今後のアマチュア無線機部門』を『どうするか』はわかりません。

株主が『そんな、儲からない商売、やめてしまえ!』と言い出したら、

それこそ、私たちのホビー自体の『存続すら怪しい』と感じます。

 

3社で『持ち株会社(仮称「KIAホールディングス」)』とか作るかも。

 

どうあれ、YAESUが逆境に立たされているのは確かです。

FTX-1FがIC-705の後発というのは、ユーザーの要望を取り入れやすく有利でしょう。

しかし、ICOMはIC-705をリリースして『5年』が経過します。

FTX-1Fとは『低価格で勝負に出ても、勝ち目がある』のです。

なぜなら、IC-705で得た利益を値引きで還元しても資金的ゆとりがあります。

 

FT-710シリーズが出たとき、どうだったか思い出しましょう。

 

ICOMは、IC-7300シリーズを低価格に抑えて、

FT-710シリーズの販売を、相当に阻止しています。

中途半端な『FTDX-10』も、あまり売れていないですし、

FT-991シリーズに至っては『故障だらけ』で販売店も『売りたくない』と言います。

 

そこに加えて、YAESUの修理費が『異常に高騰している』のも気持ちが悪いです。

 

私は、シャックのRIGの多くをICOM機に変えています。

 

別段、YAESUが『にくい』のでもありません。単に好みの問題です。

ただ、一時期のYAESU機でDigitalモードの運用をするには、

インターフェースの課題やらで『ちょっとめんどくさいRIGやな』というのもありました。

 

本来は、各メーカーが互角に商行為で勝負すればいいとは思います。

 

とはいえ、電波は『裏側ではものすごい利権が働いている』のです。

地デジ化って、覚えていますか?。

あれこそ『利権総結集で、一般家庭の娯楽であるテレビを強制代替させた』でしょう。

 

無線業界も『ビジネス』でやっています。

 

何があって、YAESUがD-STARから弾かれ、

JAIAを脱退せざるを得なかったのか?。

そこに、いつまでも抗っているYAESUもYAESUだと思います。

折れるところは折れて、JAIAに復帰しておけば、

C4FM関連の半導体の『蛇口が閉められることはなかった』でしょう。

 

・FTM-200D(C4FM対応)

・FTM-300D(C4FM対応)

・FTM-500D(C4FM対応)

・FTM-6000(アナログ機)

 

上記、4機種が『いきなり、生産中止』が報じられています。

 

意外に感じたのは、アナログ機のFTM-6000も含まれている点です。

また、アナログ機でFTM-150とICOMのIC-2730がバトルになっています。

メーカー希望小売価格も、若干ですがICOMが下の価格で販売しています。

 

・CQ誌の広告を見ても

・JARL-NEWSの座談会記事を見ても

・JAIAが主導権を取って、YAESU潰しが見え隠れ

・JARDとCQ-hamradio誌は『立場的に中立』

 

とはいっても、端子形状まで『JAIA仕様・各社共通統一化』になったら、

YAESUは完全に不利です。

この数年のYAESUいじめを見ていると、

VHS対ベータのような『業界のドロドロ感』が否めません。

 

安定供給されてこそ、FTX-1Fを買うかどうかの議論になります。

 

一部のハムショップでは『FTX-1Fの先行予約(手付1万円~)』を受付けています。

これで『半導体が手に入らず、出せなくなりました』とかになったら、

無線業界の『JAIA連合の独占が決定的になる』と(笑)。

 

無線業界全般に言いたいのは『今って、作ったら売れる時代ちゃいますで』です。

 

戦後の復興期なら、ペンチでも、スパナでも、金づちでも、

工具なら、ナンボでも作ったら売れたでしょう。

その後の成長期も、家電なんかも作ったら売れた時代です。

私をスキーに連れてっての頃は、

土日のハムショップのレジは万札で溢れていました。

 

そんな『妄想』で動いているのが、アマチュア無線業界です。

 

▲無線業界って、ホンマ『だめだ、こりゃ』やと思います。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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●『無いものねだり』ではなく『あるもの探し』で豊かに。

2025年01月12日 | アマチュア無線

あるアマチュア無線家から『自分は欲しいものがたくさんあって、一番欲しいものをどうやって決めていったらいいのか?』という相談。私の答えは『あなたは大事なコトや、欲しいモノは全て持っていると思いますよ』と。その局は『うーん』と唸ってしまいました。どういう意味かわかりますかね。

【写真:まだ発売されていないRIGを『欲しがる』のも、どうだか・・・】
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◆動画サイトも『ネタ切れ』なのです。
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動画サイトで、誰かが『FTX-1FとIC-705の「どっちが買い?」』を上げた。

すると、ドミノ倒しのように『こぞって、同じ題材』の動画が並ぶ。

当たり前ですが、後発機種の方は『先発機種の不満』を解消すべく、

いろんな機能やオプションを用意して出してくる。

 

大事なのは『あなたが何をしたいか?』ですよ、ホンマ・・・。

 

例えば『FTX-1Fは、RIGの背中にATUが付くからいい』という意見。

ま、それも『気持ちはわかる』のですが、

RIG内蔵に近い位置にATUを入れるのか、

ANT直下でATUを入れるのか、どちらが『理想的なANTシステムか?』。

 

ANT直下でバラン代わりにATUというマッチングボックスを入れた方がいい。

 

となれば、発売以後5年になる『IC-705』の方が、

やっぱりいいじゃないか・・・という結論に到達します。

私が感じるのは『ムセンがしたいのか、買い物がしたいのか、どっちやねん?』です。

 

とかく人は『無いものねだり』で、他の人が持っていると自分も欲しくなる。

 

動画サイトで『新型無線機レビュー』とかを見ると、

どうしても、動画配信者が見せびらかすRIGを欲しがる人が一定数います。

無線従事者数の総量も、その人たちがかけられるカネの総量も決まっています。

 

欲しいものに追われるうちに、かえって苦しんだり切なくなったり・・・。

 

よく考えてほしいのは・・・。

日々それなりに目的を持って生きていることをありがたいと思うこと以上に、

大事なものはない気がしますよ。

 

不満が蓄積していくこともあるのも理解できます。

 

しかし、欲しいものがあって当たり前とはいえ、

それに振り回されてはいけないです。

受け止め方によっては、

そんなこと言ったって欲しいものは欲しいと言いたくなる人も多いでしょう。

 

自分の中にある大事なものを見つけ、

 

『そう長くない人生』を豊かに暮らす道があるはずなのに、

『一流の◯◯』を目指して競い合い、ホビーにもその価値観を持ち込み、

2アマ(シンニアマ)くらい持っていないと、恥ずかしいとか、

みんな『年寄りばかり』で、現役時代のような、

同じ土俵で勝ち負けばかりに、目を向ける人生に追われていいのでしょうかね。

 

私も若い頃は、競争社会の延長で『成績という他人のモノサシ』を気にしていた年代だが・・・。

 

自分の持っている『あるもの探し』は大事にしてきたつもりです。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!


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●ムセン界の規制緩和は誰のためなのか?。

2025年01月11日 | アマチュア無線

e-ラーニングでシンニアマを取れるようになって久しいです。ま、これも『いわゆる「規制緩和」』です。

【写真:規制緩和に抗うSWL活動も、私は楽しい(笑)】
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◆要は『無線業界の都合』です。
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再開組を掘り起こしたまでは、よかった。

ところが、再開した当初は『旧電話級』という局がほとんど。

周囲は、3アマで50Wがスタンダードになり、

あわてて、移行コースで3アマ取得・・・。

 

勢いつけて、e-ラーニングでシンニアマに格上げ。

 

電話級で再開されたとて『販売店で売れるものもあまりない』。

そこで、3アマがスタンダードにしておき、

5万円ほどでシンニアマが手に入れば、

見栄張りは、100W機や200W機を買ってくれる。

 

1,JARDは、e-ラーニングでシンニアマ養成で儲かる

2,メーカーは、100W機や200W機を作ったら売れるから儲かる

3,販売店も、メーカーと同じ構図

 

この先、10年ほどで『1アマ』も激減していきます。

 

となれば、e-ラーニングで『シンイチアマ』が取れるようになるかも、ね。

ま、規制緩和が行われると『底辺人口が増えて乱れる』のは世の常。

それが『合法的に乱れる』のですから、始末が悪い。

 

まるで白タクをライドシェアで合法化するのと、構造は同じやないかな?。

 

とにかく『規制緩和』の目的は、

利権が絡んでいるところが『儲けるため』。

自分の実力とは異なる『舞台装置の一部』ということです。

 

どやこや言うても、10年後にムセンが続いていたら値打ちありますけどねぇ。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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