アマチュア無線局の総数は『366,536局』(2023年8月1日現在)です。増減は『一進一退』の様相ですが、実際には『減>増』です。さらに減少は加速するのは明らかです。アマチュア無線業界も四苦八苦でしょうし、メーカーは海外市場で『なんとか保たれている』のが現状です。『運用体験者の規制緩和』をはじめ、アマチュア無線を取り巻く法改正も『焼け石に水』です。当面は『かつて免許を取った「休眠状態」の人を「いかに掘り起こすか」しかない』と感じます。初心者に冷たい分野は『伸びない』のが定説で、ここは私も猛省せねばと思っています。
【写真:どの分野も、だいたいこんな構図ですわ】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆だから、どうしろ・・・ですけど。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まず『パレートの法則』を再確認しましょう。
▼こちら▼
・1%:Top DXer(実際には1%未満)
・2%:そこそこDXer
・7%:なんちゃってDXerと、そこそこアクティブな局
・10%:迷いながらも、なんとかやっている局
・80%:ロールコール追いかけ組、仲間内で群れる組、ダンプ 他
この数字は『資格等級』の占める比率を当てはめています。
・第一級:1%
・第二級:2%
・第三級:7%
・第四級:90%
第四級のうち、全体の10%が『手探りながらフツーの運用』でしょう。
上昇志向は大事ですが、資格と資産は『別次元』です。
例え、第一級を持っているからといっても、
誰でも彼でも『kWer』になれるわけもありませんし、
正式に落成検査を通したkWerになれる人は、わずか一握りです。
Top DXerが偉いとか、そんな少数民族のことは気にしないことです。
気にし出したら『ホビー・ノイローゼ』になります。
保有資産は、人それぞれ。そこはどうしようもないので割り切りが肝心です。
アマチュア無線局の全体が366千局で、これを『100%』とします。
366千局×20%≒73千局です。
JARL会員の総数が65千局程度ですから、
8千局ほど足りませんが、何らかの理由で退会されたものの、
JARLに頼らずに、QSLのCfmができる方法を持っている局数と見れば、
アクティブな局とJARL会員数が『ほぼ近い』と考えます。
どんな分野も『20%の顧客が、市場の80%の売上を作っている』のです。
会社の営業利益を見ても『だいたい、そうなっている』はずです。
よくある『ABC分析』も『パレートの法則』と『ほぼ合致』しています。
ランチの『松竹梅』の『竹』が、80%の売上を作っている(笑)。
▼ABC分析の解説▼
・20%の営業マンが、80%の売上を作っている
・20%の得意先が、80%の売上を作っている
だったら、アマチュア無線業界が『やるべきこと』は見えています。
・JARLが社員総会で『すったもんだ』やっとる場合かよ?
・メーカーも、潰し合いして、何やってんねん?
・アマチュア局自身も、もうちょっと上昇志向をもったら?
全体の局数から、属性を割り出してみます。
・Top DXerと追いかけるDXer:3,500局(1%)
・なんちゃってDXer:7,000局(2%)
・マイペース運用局:25,000局(7%)
・たまに出てくる局:35,000局(10%)
概ね、これらの属性に分かれると考えます。
これから、ますます局数が減少します。
特に『企業戦士世代』が、この先5~10年で激減します。
SKになられる方、介護状態で無線どころじゃなくなる方、
なんとなく飽きてやめてしまう方・・・。
私は『なんとなく飽きてやめてしまう方』が『惜しい』と思っています。
終局的には『自分はどうありたいか』に尽きます。
いつも述べているように『AWARDをしなさい』と強制はできません。
しかし、何か達成しやすい中間目標を持たなければ、
どんな趣味でも『いずれ飽きるか、イヤなことがあってやめるもの』です。
おおかたの『イヤなこと』は『80%が人間関係』で、
これも『パレートの法則』に当てはまります(笑)。
アマチュア無線は『孤高に楽しむ趣味』です。
孤高に関しては『女性陣の方が数段も上』です。
粗大ごみの亭主と旅行に行くくらいなら、
友達と行くか『一人で行く』くらい女性陣の方が『自立している』のです。
歳食って、群れているのはオジンばかりです。
会社でさんざん人間関係に悩まされていながら、
趣味でも群れて人間関係に悩むのがオジン。
しょーもない地域クラブに属して『やりたくない記念局運用のノルマ』とか、
見ていて『あほちゃうか?』と感じます。
さらに『カードは1-wayで!』と万枚単位でビューローに送り付けては、
転送業務に支障をきたしています。
紙カード交換に1年もかかってしまうのも当たり前です。
どの属性の人たちも、必ずどこかで群れを作って傷の舐め合いをしています。
こんな状態が続く限り『その趣味界は衰退する』のです。
かつての組織のように、
『誰かが攻撃をしかけてきたら誰かが守ってくれる』のは『過去の話』です。
だからこそ『孤高に楽しめる遊び方を持ってください』と思うのです。
その例が、DXやFT8、CW、AWARDであったり、コンテストだったりします。
コンテストで入賞なんかしなくても構いません。
でも、Phoneだけだと『すぐに頭打ち』になります。
そこでCWという『切れるパイを増やす』のは、
スキルアップにもつながります。
FT8は究極のラバスタ交信で『5NN TU式』です。
デジタル通信は味気ないとか聞きますが、
この通信方法の普及で『DX』が身近になりました。
DXなんて無縁だと思っていた私ですら、
DXCC入りのお台(100エンティティのCfm)に乗りました。
デジタル通信は、聴覚障害の方もDXに取り組みやすい環境になりました。
いずれ、JAのアマチュア無線局数は100,000局程度まで落ち込みます。
再割り当てが従前なら、3エリアから『JAコールもいなくなる』でしょう。
JARL会員数も18,000局程度まで減少するでしょうし、
その会員数でJARLの経営が成り立つのか、わかりません。
どうあれ、飽きずに続けられる『自分なりの遊び方』を見つけてほしいのです。
・CWもやってみる(100字/分)
・FT8は究極のラバスタ交信と割り切ってDXも国内も楽しむ
・DXCCはじめ、ARRLのAWARDをやってみる
・面倒くさいと投げ出さず、JARLのAWARDもやってみる
・入賞しなくてもいいから、コンテストでいろんな切れるパイで運用する
せっかくの資格を『生涯学習』に活用してみませんか?。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※Twitter等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2023 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※下記の広告は本記事とは無関係です。