大坂寝屋川市で起きた中学生男女殺人事件。
一審は死刑判決。
被告弁護士は執行猶予付きの刑を望んで控訴。
が、被告が控訴取り下げを願い死刑が確定した。
最近読んだ本。
我が子を殺された夫婦。
いろいろあって離婚。
その後、元妻は死刑廃止論に挑む。
まあ、小説・フィクションの世界だ。
けれども先進国で死刑を持っているのは日本だけだと聞く。
被害者家族の気持ちになると「殺しても飽き足らない」となるだろう。
その心情はわからなくもない。
死刑廃止を唱える人は「冤罪」の場合どうするか、だ。
死刑執行した後で「冤罪でした」とはならないだろう。
また、人を殺したから国家権力で犯罪者を殺していいのか、というのもある。
確かに少し冷静になれば犯罪者が死刑になったからといって大事な家族が生き返るわけではない。
百も承知であろう。
殺人を犯した人間が十分若ければ、十年、十五年の刑期を終えてもまだ若い。
結婚して子供ができ、家族仲良く暮らすさまを被害者家族がどう見るか。
小説の世界でなくいつも殺人事件が起き被害者家族の声を聞くたびに頭をよぎる。