奈良県天理市にある 『石上神宮』 です
「日本書紀」にも記されている由緒正しき神宮
「古事記」によると…
日向の高千穂宮から、東の地へと目指していた
神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト:神武天皇)の軍勢が
熊野の地にて危機に陥ったとき
高倉下(タカクラジ)が献上した太刀によって
荒ぶる神を倒し、大和を平定することができました (神武東征)
その剣は、「布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)」と言い
石上神宮の祭神「布都御魂大神」として祀られました
そして、時は過ぎ…
1874(明治7)年、大宮司・菅政友は拝殿奥の禁足地を調査
勾玉や管玉とともに、「布都御魂剣」を発掘っ
長さ約85cm、古墳時代前期の鉄剣が完全な形で出土しました
歴史ロマンを感じますぅ~
立派な構えの 『楼門』 (1318年建立)
奥に見えるのが 『拝殿』
この神社には、元々『本殿』はなく、
禁足地に埋斎された2つの神宝を祀っていましたが
明治時代に発掘されたため
新たに本殿を造営して、御神体として祀られるようになりました
天下を平定した神倭伊波礼毘古命ですが
橿原宮で神武天皇として即位し
ここから現在まで万世一系の皇統がつづくこととなります
この即位の日は、紀元前660年2月11日
そう、『建国記念日』 になるんです~
現在はそれほど大きくない石上神宮ですが
日本の歴史ロマンがいっぱい詰まった場所です